オールウェイズ・朝日町の夕日 -14ページ目

霊感女の話 ~その1~

20年前、退屈な日々を送る毎日。

何か変化が無いかと誰もが思い過ごす。


友人の中には、市内の病院や工場の女子寮巡りで暇潰しの相手を見つける者も居た。

県内外から来てるので、新鮮味があり、それはそれで良い出会いもあったと思う。



ある日、国道沿いの酒屋の前の販売機で飲み物を買ってたら、その酒屋の駐車場のから「ペタン、ペタン」と、ボールをつく音がした。

既に閉店してる酒屋!

時間は深夜12時前。

そーっ、と見ると、女がバスケットの練習をしてる。


「どこの人?何でこんな時間にバスケット?」


と、ストレートに尋ねた。


「今日ここの寮に越してきたばかりで、暇だし知り合い居ないし・・・。動けば疲れて眠気もくると思って・・・」


と、明るく話してくれた。


その日をきっかけに時々会う様になる。

ナースの卵で、昼は学校、夕方から勤務なので週に一度くらいだった。


暫くし、私の友人Kに同僚の女性を紹介して貰い、数回Wデートを重ねた。


ある夜、いつものようにWデート前の夕方。

Kを迎えに行き、待ち合わせ時間まで待機する。


「お前もうやった?」


「まだ!」


「じゃあ、今日はお互い頑張ろう!」


と、決め作戦をたてた!

時間が訪れ、合流!

Kは、彼女の車に乗り込み2台走る。

目的地は横川の「丸岡公園」

これは作戦の内だった。


暗い駐車場に入り、それぞれ駐車場の手前と置くに停めて車内で話す。

Kの彼女の車は、3ドアの軽。

彼の計画は、後部の荷物載せ部分でHするとの事。

30分後に、後部に移るKとその彼女!

次第に窓ガラスが曇り始めるのがわかる。

その流れでこっちも始める計画だった。


「あいつら何か変な事してるんじゃねェ?」


「うそでしょ~。キャー・・・」


みたいな、私の車内。

いつ開始しようかと焦る。

タイミングを見てると突然、


「あの人達、一但止めさせないと!」


「お前、何言い出すの?邪魔はいかんでしょ~」


「そうじゃなくて、あそこの場所はヤバイんだってよぉ~。沢山見てるよあせる


「どこ?覗き?」


「違う!ちょっと~、あそこまで車動かしてくれない?止めるから!」


「馬鹿じゃね~。人の楽しみな時間を邪魔すんな!」


と、言うと走って向かって行った・・・。

K達は、慌てた様子でエンジンをかけ急発進でこちらに来た!


「ヤバイ!早く移動しよう」


と、引きつるK。

訳が解らないまま、ついて行く。

横川駅の駐車場に入り、Kが、私を駅舎に呼び


「お前の女、シンナーが何かしてんの?さっき俺の車の周りに幽霊が大勢で囲んでたって言ってきたぞ!俺も意味が解らなかったが、慌てて移動してきた」


「マジ?何も聞いとらん・・・。シンナーはしてないと思うが一応確認してみる」


と、言って彼女の待つ車に戻った。


「お前さっき何を見たの?まさかラリッとらんやろね~?」


「誰も信じてくれないから言いたくなかったんだけど、霊感がかなりあるの・・・。だからせっかく仲良くなった、助けたくて・・・」


と、落ち込み気味。

それから、明日も仕事なので一応解散した。

Kも不発に終わった・・・。


それから、その女が周囲を脅かす存在になるとは想像もつかなかった・・・  続

兵隊生活に等しい祖父宅の夏休み

小学生の頃の夏休み。

私を含め、県内外のいとこが呼ばれる。

男だけである。


夏休みの課題と、通信簿、着替えを持って長き夏休みを祖父宅で過ごすのが恒例だった。

祖父宅は、祖父と出戻りの伯母とその息子、独身の伯母の4人暮らしだった。

祖母は私が3歳の時に亡くなった。


久々のいとことの再会は嬉しいのだが、これから始まる規則正しすぎる生活にかなりの不安があった。


朝6時に起床し、洗面を済ませ地域のラジオ体操に向かう。

いとこの中でも最年長の私が責任を持って先導して行く。


終わったら即座に祖父宅に戻り、10匹程飼っていた犬のエサやりと排泄物の処理。

日替わりでその役目が変わる。

鹿児島市内からのいとこが2人、熊本県からのいとこが1人、祖父宅に同居してるいとこと私の、計5人で行う。

1時間ほどで終了し、みんなで揃って先祖に挨拶をさせられるあせる

それから要約朝食タイム!


午前8時から10時まで勉強時間に入る。

祖父から今日の課題を与えられる。

字の書き方には事のほか厳しい祖父だった為、気の抜けた字があれば、最初からやり直し得意げ

静か過ぎて、時間の経つのが遅く感じる。


午前10時になると、今日の成果をチェックされる。

一番の緊張の瞬間だった。


昼まで思い思いに過ごし、昼食を食べてからお手伝いの時間。

庭掃除、木々の剪定、草刈、etc・・・・・

田舎の家だから、探せばやる事は多いしょぼん


午後3時におやつタイム!

それから夕方までフリータイム。


午後5時、犬の夕食の世話が始まる。

朝とは違い、ドッグフードでは無く、大きな釜で麦やら米や鶏肉を煮込む。

それを均等に分けて、配る。

空の釜を洗って終了!

2人ずつ交代で風呂に入る。

これも時間が決まってる。

15分厳守!

仕事から帰宅した伯母達も夕食の準備を済ませ、風呂に入り上がるのを待つ。

全員揃って、食卓に夕食が並び、要約食べれるのかと思いきや、最後の業務が残ってる・・・あせる


一日の感謝を先祖に伝える儀式。


やっと夕食。

時間は午後8時を過ぎてる。

中には、ウツラウツラしながらご飯を食べてるいとこも居る。


午後9時、歯磨きを終え、床の間に敷かれた布団に入る。

祖父宅に同居してるいとこ以外は、ここからが嫌な時間帯だった。


自宅に無い、仏壇と先祖の写真や肖像画・・・。

写真や肖像画が自分を見てるような気がしてならない・・・叫び


中々眠れない日は、暑いが、掛け布団に潜り耳をふさいでた。

時には、外の犬が何かの気配で鳴き始めると、怖くて堪らない・・・。


そんな地獄の夏休み!

御盆になると両親や叔父達が帰省し、迎えに来てくれる。


普通、子供にとって正月やクリスマスや誕生日が一番の楽しみであるが、私はお盆が一番の楽しみであった。


兵隊生活から逃れられ、普通の小学生らしい夏休みに戻れるのだから・・・・。


悲しき男子校生活

朝早く起きて、髪型のセットに時間を掛けてもその努力が報われるのはほんの一時にしか過ぎない汗

朝の地元「大口駅」にも時間が早すぎるせいか我々男子校の者の姿と、病院に行く年配者の姿しか無い・・・。


勝負は列車が「湯ノ尾駅」に到着してから始まる。

ここで他校の女子学生が数名乗り込む。

やがて列車は、走り始め、車内は一気に慌しくなる。

自然に、鏡やブラシを取り出し、身だしなみを始める男子高生。

5分後、「稲葉崎駅」の到着!

この駅からは、他校の生徒や垢抜けた中学生の連中が乗り込んでくる。

しかもレベルが高いニコニコ


終点の目的地「栗野駅」までのわずか数分の間に、用事も無いのに車両内を右往左往する。


駅に着くと、他校生で賑わう「栗野駅」

硬派を気取って、女には全く興味を示さない態度で改札口へ向かう。

他校の生徒の目線が気になる音譜と、勘違いしてる我々・・・・


何十分も費やして身だしなみして、その酬いはわずか20分・・・かお

それでも毎日続ける。


学校に着けば、各自好きな格好になる。

例えば、体育用の短パンにランニング姿とか、ジャージ姿とか・・・・。

朝の気合が入った状態から、かけ離れてる状態になる。

乱れた髪型もそのまんま・・・あせる


最終授業が終わり、むさ苦しい環境から一転、洗面所が賑わう。

髪を濡らし、セットを始める集団。

トイレ内は様々な整髪料の匂いで充満する。

リセットした者から、校内を出て駅に向かう。


先に駅に到着してる連中は、トイレで再度身だしなみチェックする。

下りの列車に他校の生徒を乗せ、到着する数分前に、駅の待合所のベンチに座り無表情になる。


硬派、完了!!


お互い一言も喋らず、一点を見つめる。

周囲から見たら異様な光景・・・。


下りの列車から沢山の生徒が降りてくる。

しかし、全く見ないキャラを装う栗工生。


駅の活気が落ち着き列車に乗り込む。

この時間は、我が栗工生の貸切状態。

席に座り、いきなり


「今日の牧高の○○ちゃん可愛くなかった?」


「うんうん、確かに!」


と、会話が始まる。

実は、硬派を気取って、見てない振りして、ちゃっかり観察してる叫び


これは、得意な分野!

我が高の特権かも知れない・・・。


嫌われ男子校の悲しい、寂しい生態だった・・・・。