現在の聾教育について思う事 | 聾史を探る(旧)

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純粋口話教育は補聴器が普及してなかった時代に発声と読話に力を注いだ。

聴覚口話教育は補聴器をつけて残存聴力を最大限に活用した上で発声と読話に力を注いだ。

そして、現在は口話と手話を同時に活用した口話教育に転換してきた。口話と手話を同時に活用しており、私は「音声付日本語対応手話」と呼称している。手話が言語であると徐々に認められているが、聾教育の現場では口話教育で指導した方が楽であり、口話教育を完全に排除したくないと思う教育者が少なくなく、手話を使っていると見せかけて口話教育を継続するという形を取ってきたと思える。

その聾教育は私は「混合口話教育」もしくは「手話対応口話教育」と呼称する事にする。

手話言語法が制定されると聾教育の現場でも手話を取り入れる必要性は高まるが、手話と口話を同時に使ってはいけないという決まりはないので、手話言語法が広まれば広まる程、聾教育の現場で「手話対応口話教育」が広まってしまうというリスクがあるのではないかと危機感を抱いています。