島倉千代子の持ち歌に「人生いろいろ」というのがあります
その昔、彼女はプロ野球の結婚をして、すぐ離婚したりマネ
ージャーや身内などの使い込みで借金の返済に追われたり散
々苦労を重ねました。そんな彼女が”男もいろいろ”と口に
すると唄に実感が増しますね。で、今日の話は近くの公共施
設が改築するため体育館が5カ月ほど休館になって今日が、
今年最期の社交ダンスとなりました。踊って頂く方がいらっ
しゃるかどうかわかりませんので、かみさんを拝み倒して会
場に行きました。かみさんは、すぐ踊っていました。私はし
ばらく見ていましたら、ときどき踊って頂ける方が近寄って
きて”久しぶりですね、元気でした?”と声が掛かりました
ので”元気ではありませんでした。退院してここが今日、
最期だと聞いて来たんです”と言いましたら”踊りましょう
”と言って、ちぐはぐなステップでスタートしました。”で
どんな病気だったんですか?”と聞かれましたので”高倉健
さんやこないだ亡くなられた浅利慶太氏と同じ病名で悪性リ
ンパ腫です。と言いましたら驚いたような表情で”大変です
ね。でも、あなたのようにこうして元気に踊ったりプールに
行ける方が羨ましい”とおっしゃいました。そうしてためら
いながら”実は主人は筋肉が段々衰える病気で病院をたらい
回しされている難病なんです。もう5年になります”とびっ
くりするような話を口にされました。”主人は口を開けば俺
はもうだめだ死にたい”とそればっかり言うんですよ”と暗
い表情で呟いてありました。普段ネアカな姿に人はいろんな
悩みを抱えているんだと思いました。
久しぶりに会場に行き最期のパーティだということもあっ
てモテモテでした。普段は挨拶もしない雲の上のような方
と踊っていただき”冥土の土産になりました”とお礼を言
うとエッという顔で一人の方は”秋の文化祭は必ず来んと
いかんよ”と大正琴の話とか、”1月には開館するから必
ずおいで踊ろう”と励ましてくださったり当分は旅立てな
くなりました。それにしてもよく見てありなす。
女もいろいろ ぐっさんハイ