小川監督といってもおわかりにならない方がいらっしゃると思います。この
方はプロ野球のヤクルトスワローズの監督さんなんです。この方も国民栄
誉賞を受賞した佐々木監督みたいに地味な方で裏方に徹した方なんです。
先日、監督として100勝目をあげたときに”自分は全然関係ないですよ”と
呟き、国会のエラの張ったセンセ方など目立ちたがり屋とは大違いの方な
んです。ヤクルトは開幕前の下馬評を覆し、セリーグで独走状態にはいっ
ています(8月4日現在)。昨年、高田監督の休養を受け、監督代行をつと
め、”私なんかでいいんですか”と突然の指名に驚いたそうです。交代した
ときに19も負け越していたのに、終わってみたら貯金4とした。何が彼の
力なのか。それは育成力だろう。ほとんど外野手の経験のなかった畠山選
手をレギュラーに抜擢し4番打者に育てた。9年間の2軍監督生活が生きて
いる。高校を出たばかりのルーキーなど主力選手に育てあげたのも彼の
眼力だ。頂点も知っている。習志野高校(千葉)では夏の甲子園でエースと
して全国制覇を経験している。1979年には日米大学野球の代表に選ばれ
原辰徳、岡田彰布とともにクリーンアップを任されている。しかしその頂点で
エンドマークが出るのではないことを、彼は知り抜いている。中央大学では
外野手に転向した。社会人の河合楽器からヤクルト入りするときも4位だっ
た。現役時代にはレギュラーになれなかった。しかし、その練習態度は当時
の関根監督が”小川を見習え”と言い続けた。監督になっても選手の非難
を絶対しない。2軍と緊密に連絡を取り合い、選手全員に目を配る。どんな
試合展開になっても周囲には丁寧に対応する。ドアや椅子を蹴飛ばし、会
見を拒否する監督や懲罰的に選手を代えたりする監督とはそこが違う。”
選手の力をどう引き出すか”それだけを考えている。世界一を掴みとった、
なでしこジャパンの佐々木監督とタイプが似ているのかもしれない。以上、
あるスポーツライターの書いたものをパクりながらキーを叩いてしまいまし
たが「地味力」という言葉はこの方や佐々木監督にぴったりじゃないでしょう
か。ヤクルトは日本の恐妻家を代表する野村監督に率いられて日本一に
なったことはありますが、このときは野村監督ひとりが脚光を浴びて一過
性で終わってしまいました。過って野武士軍団を率いてプロ野球を制した、
三原監督のときもそうでしたが、この小川監督のためなら命も投げ出すと
いうほど運命共同帯で凝り固まっている球団は随一ではないでしょうか。
「地味力」「育成力」のキーワードは目立たず、地味に根気強さとか、自分
は脇役に徹するということが思い起こされますが、そういえばこの球団には
「地味力」サンプルというか、いぶし銀のような宮本選手もいいですな。実力
もないくせに、目立ちたがり屋が横行する中で親分と選手たちのパイプ役
を買って出てチームをひとつにする力もスワローズの躍進する影の立役者
ではないでしょうか。
アッ、下手な選手をコツコツ育てるといえば、てめえのガキを一人前に育て
あげる女性も、えらいなあと思いますな(ちょっと、なによそれ、、あなた、また
何かやらかしたんじゃないの)。  恐妻組合連合会 博多支部 ぐっさんハイ