事業仕分けに思うこと。 | 公務員ってこんなもん。

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ある地方公務員の日常。
仕事もプライベートも、日記を通して公務員の実際をつづります。
なぞの職業「公務員」もこれで完璧?

24日から、国の事業仕分けが再開しますね。

今回のこの取り組みは、これまで誰にもチェックされなかったものを整理するために、とても画期的なことだと思いますし、とてもいいことだとは思います。

しかし、ひとつだけ危惧することは、新聞などにも書かれているように、この事業仕分け自体が、「財務省のシナリオ」に従ったものではないか、ということです。

確かに、国の膨張した歳出を切り詰めるために、こうして役人から切り離された、仕分け人によるしがらみのない事業仕分けはとても有効だと思います。
でも、正直に言って、仕分けの結果には、国としての形が全く見えてきません。
「国家戦略なき事業仕分け」は、国を危うくするように思ってしまいます。

例えば、GXロケットの開発。
宇宙事業は、採算ベースのみで語られるものではないと思います。

例えば、スーパーコンピュータの開発。
そこに投入される資本は、数字には表れなくても、ちゃんと技術がフィードバックされて、日本の産業力強化につながっています。

わが国は、一体どこに向かうんでしょうか。

ただ、採算ベースのみ、投資効率のみで、将来計画を持たずに、安易に廃止を決めていっていいんでしょうか。


・・・行政の一端を担うものとして、とても危惧しています。