この冬は雪の降る日が多かったし、例年より寒い日も多かった。
ゴルファーにはあまりうれしくない季節でしたね。
これから少しづつ暖かくなりそうな感じですね。
自然を相手にするゴルフは、厳しいスポーツです。
でも何とか楽しみを見つけて取り組んで行くだけですね。
最高の自分のプレーをイメージして、その姿になっていることを
信じて練習に取り組むだけですね。
もっと暖かくなって楽しみたいな~
みたいなことは、もうすぐそこまで近づいてますよ。
冬眠してるヒト~
早めに準備を開始しましょう\(^o^)/
オリンピックで躍動するアスリートの姿は感動を呼ぶものですね。
そこにつぎ込んだ時間と努力とエネルギーは計り知れない
そして、頂点を目指し、
その結果に至るプロセスは簡単でないものばかりです。
どの競技も頂点に たどり着くのは簡単ではなく、時には運も味方につけることが必要なのかもしれませんね。
強いものが必ずしも勝つわけではなく、結果として勝ったものが強い
それが勝負の世界…
勝負の世界は時として残酷、ですが、悔しさがあっても、それを乗り越え、その先に新たな領域が広がり、新たなドラマが生まれていくようです。
真剣に取り組んだものだけが踏み込んでいける領域で、ひたむきに取り組む姿を見て、私たちは興奮と感動を覚えるのでしょう。
勝った選手は達成感と安堵と、まわりに感謝するコメントを述べて、
一方で、負けたにもかかわらず幸せに似た感覚を口にする選手もいて、学ぶべきことが多い。
確かに代表選手となった以上は、結果を出すことが第一義的に大事です。
結果に対する責任もあります。
しかし、結果だけがすべてではないことを示してくれる態度のアスリートは清々しさを感じます。
東京オリンピック&パラリンピック2020は、私たちに、強い心の持ちようは、戦略的に、体作りと 技術の習得 と合わせて 何年もかけて作り上げていくものだということを 改めて教えてくれているようです。
ゴルファーのメンタルを探る
ゴルファーのメンタルを、自分の経験や思い付き、勝手な思い込みで見るのではなく、できる限りデータに基づいて、根拠をもって分析してみたいと思う。
様々な研究者たちが、心理や脳科学についての研究成果があるので、引用しても差し支えないものは使わせていただいていこうと思います。
とは言うものの、見えないものを見えるようにしようというのには、やはりデータが必要なので、まずは、心理アンケートから始めてみようと思い、次のような質問を用意してみました。
皆さんも、自分自身がどうなのか、感じるままに答えてみても良いですよ。
質問に対し、同意しない全く当てはまらない場合は 1 、
強くそう思う強く同意する場合は 5 、を選びその中間はその度合いに応じて選択してください。
質問は全部で15項目ほど作ってみました。
性別、年齢、ゴルフを始めてからのキャリア、プロ or アマチュア、を分類して分析を試みようと思います。
【ゴルファーのメンタルアンケート】
1.試合では成功する方だ
2.ピンチの時、そこから抜け出すことができる
3.スタート時には緊張する
4.OBや谷越え、池やバンカーを目の前にすると、嫌な予感がする
5.前日は気持ちが高ぶって、なかなか寝付けない
6.状況判断や選択に迷う方だ
7.余計なことが頭に浮かんで、集中できない状態でプレーすることがある
8.自分はあまり自信がなく、ビビりな方だと思う
9.他人の会話や視線が気になってしまう
10.教わったことが実践できない
11.試合ではわくわくしたり、ときめきを感じている
12.何が何でも実現したい目標(夢)を、常に意識している
13.練習の成果が出せない
14.決断は早い方だ
15.試合には、十分な準備(練習・トレーニング)をして臨む
思い当たるなぁ~5、 自分には関係ないな~1、
反応の強・弱を5~1で自己評価してみて下さい
自分なりの気付きを得ることが第一歩ですよ。
See you next time !
ある日のジュニアゴルフ教室での出来事ですが・・・
しっかりスイングできる中学1年生のジュニアゴルファーが
私に話しかけてきました。
「先生、ゴルフのアプリとかで なにか良いものありませんか?」
話を聞いてみると、どうやら個人で練習に行くと、スクールのときのように真直ぐ行かないので、スマホで簡単に見れて役に立つものがあれば知りたい ということだった
そこで、ユーチューブで「松山英樹ドライバー」で検索して、スイング動画を見るように進めてみたら・・・
「わー、スゲー、たくさんある!」
良いスイングを何度も見ることは良いことだよと教えてあげたらすごく喜んでいた。
好きなプロゴルファーがいたらその人のスイングを、何度も、毎日見ることはとても大切なことなんだよ、そうなりたいと思いながら見ると効果があるよ、と教えてあげた。
しばらくたって、その中学生が、あるゴルフ専門サイトのアプリで見ていたのがゴルフのレッスン特集のページでしたが・・・
その子曰く
「全然意味が分からん」
「何を言っているのかさっぱりわからん」
「こんなん見てもうまくなる気がしないし~」
だよね~
私も見たが、う~ム・・・
その時、感じたのが
ゴルフを上手くなりたいと思っている中学生が見てわからないレッスンサイトの動画や記事を、ゴルフ初心者が読んでわかるのだろうか?
ましてや、ゴルフをしたことがない人が、これを見て ゴルフを始めてみようと思うであろうか?
誰を対象に制作しているの?
制作者の自己満足?
ゴルフレッスン業界のガラパゴス化? か?
~難解なレッスン用語を並び立て、
最先端の理論(と思っているだけ)を振りかざし、
有名プロが一言しゃべれば それに枝葉を付けて情報量を
やたらに増やし、なんかすごいことを説明しているように思わせて、
価値の高いものを提供しているのだぞ~ 的な内容になっているような気がしているのは 私だけだろうか?!
もっとシンプルがいい。
中学生や初心者でもわかる言葉を使い、やさしく翻訳すべきだ。
上級者には上級者向けにマニアックに説明してもいいでしょう。
わかる、わからないは抜きにして、難しい用語を使うのが大好物の人たちにはそれを語ること自体が重要であって、内容を自分のものにして自分の腕前が進化するかどうかは重要ではないですから・・・
理論を知らなくても上達する人はいくらでもいますからね。
でも、練習しないで上手になった人には、私はまだ出会ったことがありません。
See you next time !
あけましておめでとうございます!
新年がスタートしました。
皆さんはもう新年の目標を設定しましたか?
まだの人は イメージしてみましょう。
何をやってみたいのかな?
どんなことを成し遂げたいのかな?
どんな自分でいたいのかな?
初めは何となくの ぼんやりしたものでも良いです。
それを紙に書き出していきましょう。
たくさんあり過ぎる?
大いに結構です。
重要度の高いものから優先順位をつけても良いですよ。
書き出したものの中から
これは外せないという目標を設定し
自分の目に触れる所に置いておくと良いですね。
あとは、何かそれに関係することを見つけ出せたら良いですね。
そんな時間を年の初めにつくってみるのも良いですよ。
仕事でも ゴルフでも ほかの趣味でも
マインドのエネルギーを高めてやる気を出すには
とても良い方法です。
毎年やってきたけど 上手くできたためしがない?
そんな人も また新しい目標を設定すればよいだけです。
達成しなければならないノルマではありません。
設定するだけでよいのですから、
過ぎた後は、また再設定すればいいだけの話です。
やってみる価値はありますよ!
See you next time !
日本各地に、甚大な被害を与えた台風19号
被害状況が明らかになるにつれて、心が痛む…
被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。
私が住んでいる町は、台風の進路が直前で逸れて
被害を免れたけれど、もし、あの降水量が
実際にこの町に降っていたら
この町は いったいどうなっていたでしょうか…
自分のこととして、想像しておくことは
この先どのような備えをしておくべきか
自分たちでできることは何なのか、など
新たな課題が見えてくる...
河川の位置や、土地の高低を、周辺を
散歩しながら観察してみると、
今回の台風19号のような 堤防からの越水を
想像してみると、過去の経験による想定など
はるかに超えていることがわかる。
自然災害が起こりそうな場合は
出来ないことを嘆いてもしょうがない...
だから、自分ができることを全力で準備し、
やり過ぎと思えるくらいに
抜かりなく
やり遂げることに集中して、実行すること
それしかないのです。
事態が危機的状況の時、
過去の経験や、根拠のない楽観的推測で
「このくらいなら大丈夫だろう…」
のような考えは、命を落としてしまうかもしれません。
正しく怖がることは良いことです。
一方で、
平常時や、危機を乗り越えた後、
立ち直ろうと努力を開始するときや、
物事を前向きに進めようとするときには
大きなエネルギーが必要です。
大きなエネルギーを出すには、
前向きな態度になっていることが大事です。
下を向いて、うつむいていてはいけません。
前向きな態度で過ごして行けば、
自分自身を前向きな思考に導きやすく、
ポジティブな行動力を生みやすいのです。
そのためには「希望」を語りましょう。
大いに語り合いましょう。
夢を語り合っても良いのです。
誰でも夢や希望を持っても良いのです。
希望を言葉にして、
エネルギーを高めて行けば良いのです。
私は そう思います。
日本代表チームの大活躍もあって、
ラグビーワールドカップ 大いに盛り上がっていますね!
本当に素晴らしいです!
代表選手全員 ひとり一人が 今大会は本当に素晴らしい。
勝利を信じて ひたすらに戦い続ける姿は本当に感動する。
そして、
試合前や試合後の、代表チームキャプテン・リーチ・マイケル選手の重みのある生きた言葉・鍛錬に裏打ちされた言葉に本当に深い感銘を受ける。
特に印象に残っている言葉は、
「僕たちは勝てると信じている」
「チーム全員すべての選手スタッフが勝てると信じている」
「勝つための準備をしてきた」
「僕たちは強い」
という言葉。
インタビュアーに次の試合のポイントを聞かれたときに
「一つ目はメンタリティとして、勝ちたいと強く思っていること」
「二つ目は自信。
自分たちを信じること。勝てると信じることが何より大事。
ここまで激しくハードワークしてきたのだから自分たちは絶対に勝てると信じること。僕たちは強い。信じる力が強いこと、それが何より大事」と
端的に、飾らずに、力まずに、さらりと答えた姿が素晴らしい。
この態度や彼の振る舞いは、ラグビーだけにとどまらず、
すべてのスポーツ競技者に参考にしてほしい本物の教材だ。
同じ時代に生きていることに感謝したい。
練習場では うまく打てたのに
コースではボロボロだった…
練習場で 自分の悪い癖を直したはずなのに
またコースで同じミスをして…
マットの上と芝生の上じゃ違うよなぁ
斜面や地形が違うし 平らな所が ないよなぁ
違いを見つけようとしたら たくさん出てきますよね。
どれも うまく打てない「言い訳」のように聞こえてしまいますが…
多くのゴルファーが気づいていないことがありますが、
練習場と 実際のコースでのプレーとでは、状況の違いだけでなく
決定的に「頭の使い方」に違いがあるのです。
練習の成果を出せる人と、コースでのプレーが イマイチの人は、
思考の習慣というか、行動と考え方の癖というか、
明らかにパターンが違うのです。
上手な人は、意識していなくても 「練習場」と「コースでのプレー」、 上手に使い分けているようです。
ところが、多くのアマチュアは「練習場での考え方」を コースにそのまま持ち込んでいて、
その考え方がミスを誘発したり、スコアメイクの邪魔になっていることに 気づいていないようです。
■うまくいく人は「うまくいく考え方」の傾向がある
コースでのプレーでは、ボールを打つ場所に行く前には、さまざまな情報収集と計算と選択を行います。
残りの距離、ショットに必要な距離、ボールの状態、
芝生は長いか短いか、浮かんでいるか沈んでいるか?
傾斜はどこが高いか低いか、その度合いは緩やかか急な傾斜か?
フルスイングできるかどうか?、コンパクトにコントロールする方が安全か?
風はどうか?
強いか弱いか、どの方向に吹いているか巻いているか?
今日の自分の調子はどうか?、どのような傾向の弾道か?、
打ってはいけない場所はどこか?、
OBやハザードを確認し、打つべき安全な場所はどこかを探し、
過去の似たような状況でプレーしたときはどんな結果だったか、
良い結果の記憶ならイメージづくりに生かし、
悪い記憶なら、経験から学び取り、良い結果を導くには
どうすればよいかを考え、
イメージを良いものに作り直して、クラブを選択し、
ショットの高低、左右の曲がりを考え、スイングの大きさを選択し、
そこから「よし!できる!」と信じて実行していきます。
実行する段階では、考えが整理され、ターゲットの集中し、
いつものセットアップを完了し、クラブを振るだけです。
このときに、ごちゃごちゃ考えてはいません。
■ ひたすらショットすることに集中
上手な人は実行するときは集中している ということです。
ところが 多くのアマチュアゴルファーはそうではないようです。
ショットが成功する映像を頭でイメージしていたとしても
その時に ひとり言をつぶやいて(声に出さなくても)
「当たるかな…、不安だなぁ・・・、さっき右に行ったし嫌だなぁ…」
などとは考えていません。
それが失敗の元です。
呼吸を整え、落ち着いて構えたら、ただスイングすること、
ただひたすらに「実行する」のみです。
ショットの後に、「今のスイングの結果は〇△□×だった。クラブの番手が違っていたな、次は1クラブ挙げて打とう…」
「肩に力が入っていたなぁ、次から気を付けよう。次は握りも柔らかく握って方から余分な力を抜いてみよう…」 と再び考え始めます。
ショットの少し前と、ショットの後には いろいろ考えますが、
ショットの直前には切り替えて、
アドレスの位置に来た時には、正しく構えて振ることだけに集中することです。
余分な考えを呼び起こさないことです。
不安や恐怖感を引き出す「不用意なひとり言」は言わないことです。
過去の失敗例を引き出すのもやめましょう。
ターゲットに集中し、プリショットルーティーン(ショット前の手順・動作)に入り始めたら、狭い範囲に集中していくことです。
このように、「考える場所(ショットを計算するエリア)」と まとめた考えを「実行する場所(ショットする場所)」を きちんと分けておくと
余計な考えが 自分のスイングの邪魔をすることを減らせます。
■ 練習場では「考えるエリア」と「実行するエリア」が重なっている
練習場の狭い打席で ひたすらボールを打ち続けると
「思考するエリア」と「実行するエリア」を区別しにくいのです。
むしろ、練習では あれやこれやと注意点が多いため、「考えがまとまらないまま実行する癖」が ついてしまいやすいのです。
技術の上達には繰り返しの練習は必ず必要です。
トライ&エラーを繰り返し良い結果を自分にフィードバックして定着するように繰り返すことが大事です。だから、考えながら練習することは必要な方法です。
しかし、考えがまとまらないうちにスイングを開始してしまうと集中の仕方を体得できません。
素振りやドリルで自分のスイングをチェックをしたら、
自分を信じて 自分の体の動きにまかせて、やってみることです。
考えるポイントは1つに絞りましょう。
しかし、ラウンドでは、今ある技術で より良い結果を出すためには、自分のパフォーマンスのレベルを落とさないことです。
「自信の無さ」 と 「実行中に考え過ぎ」が最もパフォーマンスを落とす原因です。
つまり、練習場のやり方の「何かを気にして 考えながら打つ」
という癖を取り去ることが必要です。
まずはそのことに気づき、理解することです。
■練習場のスタンスマットの上で
ボールを100球ほど打つあいだ、そのスタンスマットの上で、足場を変えずに練習している人は、コースではうまく打てなくなりますよ。
まずは半歩でもいいので アドレスポジションを外しましょう。
スペースに余裕があるなら 2歩程度 マットから離れてみましょう。
その離れたところで いろいろと考えて、いろいろとチェックしてみましょう。
ボールの後方線に立ち、自分の望む弾道のイメージを描きましょう。
ボールに近づきアドレスに入る所からは、ただ実行するのみです。
コースでのプレーを想定するというのは、芝生かマットかの違いだけを想定するだけでは不十分です。
どの場所で、どのように思考するか?
どの場所から集中し始めるか?
どの場所でただひたすらに実行するか?
練習場においては、
コースでのプレーを想定して、
「考えること」 と 「実行すること」 を分け、
繰り返し トレーニングすることは重要なことなのです。
あなたのゴルフにお役立てください。
See you next time !
週刊誌や新聞広告、TV番組で―――
このサプリメントを飲むと健康になりますよ…
このブレスレットをつけるとお金がたまりますよ…
これを使うと必ず上手くなりますよ…
という宣伝を… 簡単に信じちゃだめですよ~。
ある事象の説明を聞くときには、
そこに「因果関係」があるのか、それとも「相関関係」に過ぎないのかを注意して見極める必要があります。
お金持ちの人がたまたま あるブレスレットをしていたからと言って、「そのブレスレットをつけると必ずお金持ちになる」というわけではありませんね。
上手な人が使っていたからと言って、「それを使うと必ず上手になる」わけではありませんよ。
騙されてはいけません。
権威ある人が堂々とデータのいくつかを示し、あたかも「因果関係」があるように説明をすると、そうかと信じ込んでしまい、騙されてしまいやすいのです。
一度信じてしまうと、今度は自分自身の脳が、その信じていることが正しいと証明しようと活動し始め、その根拠となる情報を集め「やっぱり信じていることは正しいに違いない」と 信じていることを さらに強化していきます。
そこに悪意がなくても(権威ある人の)その言葉を一度信じてしまうと、脳機能が勝手に働いて、信じ込んでいることがより強化されていくのです。
権威ある人とは、その道のスペシャリストでなくても、例えば、4歳の子供にとって9歳の子の言葉は十分権威ある人の言葉であり、
100が切れない人にとっては 80を切ったことがある人の言葉は権威あるものとなるでしょう。
おわかりでしょうか。
かなり不完全なものなのです。
ここで
「因果関係」 と 「相関関係」を整理しておきましょう。
「事象A」 ならば 「事象B」が起こる
この「事象B」に対し、必ず事象Aが元になっている とき
Aが「原因」で、Bは「結果」といいます。
この時、事象Aと事象Bは「因果関係」にあるといいます。
たとえば
空中でボールの打ち出し方向に対し、ボールに右回転を与えていれば、やがてボールは右に曲がる弾道になる。
打ち出し方向に対し右回転を与えた というのが【原因A】であり、
弾道が右曲がりになった というのが【結果B】である。
それに対し
夏が暑い(事象C)ほど、アイスクリームが売れる(事象D)
という場合は、相関関係がある と説明されます。
データを取れば暑い夏ほど多くのアイスクリームが売れていたという事実ある… だからといって、
アイスクリームが多く売れた(事象D) ら 夏が暑い(事象C)
ということにはならないですし、
「アイスクリームが多く売れる」、「暑くなる」というのは それぞれ独立した事象であり、アイスが売れれば、必ず暑いわけではないですね。
統計を取れば何となく相関関係がありそうだ ということです。
ゴルフでは、
飛ばしの技術や上達法がいつも話題になりますが
例えば
飛ばす人は、スイング理論Fで こういう打ち方をしている、
だから、
飛ばしたければスイング理論Fを実践すれば飛ぶようになる…
上手い人はスイング理論Gを実践して こういう打ち方をしている
だから、
上手くなりたければスイング理論Gを実践すればうまくなる…
ということが「必ずそうなるか?」
というと そうではない。
「スイング理論F」や「理論G」をまとめた人たちは、
自らの経験と、その理論(仮説)に適応するデータ(矛盾しないデータ)を集めて結論を導き出して相関関係を示そうとしているが、
そこには適合しない(仮説に矛盾する)データのほとんどを 無意識に排除して、理論(仮説)を構築していくものです。
つまり、一定の相関性はあるかもしれないが、
すべて矛盾なく因果関係をきちんと説明できるスイング理論(仮説)は ほとんどない とも言えます。
因果関係を説明できるものは、ボールとクラブヘッドの衝突の物理現象ぐらいです。(これも絶対ではないですが… )
ここ数年で、トラックマンなどの優れた計測機器の出現で、インパクト前後の状態を数値で確認できるようになってきています。
ところが、
人間がクラブを握り、人間がクラブを振ってボールとクラブフェースがどのようにコンタクトしたか、となってくると、
人間の要素が入ってくるのでナイスショットやミスショットの「原因」を特定すること(一つに絞ること)ができなくなり…
なんとなく相関性が存在しているような事象、例えば、力み過ぎ、軸のブレ、スイングテンポの速過ぎ などを説明はできるが、
「絶対これが原因だ」と特定できるか? といわれると、「そうだ」と言い切ることはできません。
一つじゃないことの方が多いのです。 大まかに 当てはまることもあるが、当てはまらないこともあるのです。
問題なのは
そもそも因果関係がなく 相関関係もないのに、権威ある人の話を聞いて、あるいは、偶然起きた経験を「思い込み」によって 因果関係があると信じている人は、上達を遅らせる(妨げる)ことが多くあります。
「結果が悪いのは、体のこの部分のスイング動作がいけないのが原因だ」と 原因(らしきこと)を 権威ある人から指摘されると、
「それを直さないとスイングが良くならないし、ショット(弾道)も良くならないし、それがスコアが悪くなる原因だ」 と信じ込んでいる(信じ込まされている)人は、なかなか上達しないで 伸び悩むことが多いのですが…
あるとき
私から見て、身体能力が優れていて、スイングスピードもそれなりにあり、きちんと当たった場合は とても良いショットが打てるのに、上達しない人を見ると残念になります。
例えば、「右に曲がるフェードボールを打ちたい」と希望を述べているのですが、構え(セットアップ)とクラブをグリップする両手の角度がフェードを打つ状態にセットできていないのに、ショットがフェードしないといって自分に不満をぶつけている、
前腕のローテーション(回旋)が、ダウンスイングの早い段階から左へ回旋し過ぎて、早い段階でフェースがかぶり、ボールに左回転がかかる状態でインパクトしているのに、このローテーションを抑える工夫をしない、
ほんの数球を試すだけで、上手くいかないと自分を責め(ちょっと腐り)また元の打ち方に戻してしまう。
どうしてそうするのか尋ねてみると、
「右ひじを曲げたままインパクトができないから…」
「右ひじが上手く使えてないから」
「右ひじが… 」と
また「右ひじ」を意識して練習を続け、結局、安定したショットが打てずに不満を抱えたまま練習を切り上げる…
う~ん、残念ですね。
「こだわり過ぎ」を起こしています。
「右ひじの使い方にこだわり過ぎ」て、ほかの大事なことが見えなくなっているのです。
ちょっと待ってください。
その「考え(こだわり)」は、誰から手に入れた「考え」ですか?
一度「そのこだわり」から離れてみると、違う景色が見えることがありますよ。
別の「考え」を参考にして試してみると、思いがけないブレイクスルーを起こし、突き抜けて上達することもあるのになぁ…
― ― ―
「ある問題(事象H)」が発生したときは、過去の経験から導き出された「解法(a)」があるとしましょう。
その「解法(a)」を使って問題を解こうと思ってチャレンジします。
すぐに正解を導き出せれば、その「解法(a)」は、問題(事象H)に対して合っていたといいます。
ところが正解がなかなか出ない、あるいは、望んでいる結果からは ほど遠いものになっているなら、その解法(a)は合っていないのです。
いったんその解法から離れて 問題は何かを再確認し、「別の解法(b)」を試すことです。
しばらくチャレンジして やはり望んだ結果にならなければ、また「別の解法(c)」に変えてチャレンジしていくことです。
この間、ずっと望んだ結果は出ていません。だからといって「自分はダメだ、上手くなれない」などと考えないことです。
腐ることもないのです。
つべこべ言わず
望む結果が出るまで、「様々な解法」を試してみることです。
「そのうち見つかるさ」と気楽に考えた方が スピードが早まるものなのです。
求める一つの答えを導くのに、問題の解き方はいくつもあるのです。
そうやっているうちに、
合わなかった解法のうち、以前は気づかなかったことでも、
解法を二つあるいは三つを組み合わせると、
上手く行く方法の発見につながることもあります。
最近伸び悩んでいる人、問題点で こだわっていることは何ですか?
その「こだわり」は、あなたの目標に到達するために、「絶対に大切なもの」でしょうか?
思い込みではありませんか?
その「こだわり」を 一旦わきに置いといて、自分のやり方を変えてみるのもありですよ。
でも、グリップと、方向取りと、セットアップ(構え)は大事ですよ。
See you next time !
浜井コーチの著書
「HAPPY GOLF」本当に効果があった・・・・・
http://hamai-coaching.com/golf_lesson/6.happy_golf.html