大正14年（1925年）の今日、5月23日午前11時10分2秒、兵庫県但馬地方北部で北但大震災が発生致しました。
円山川河口付近を震源地とし、マグニチュード6.8、旧豊岡市と旧城崎町で震度6（当時の震度階級による最大震度）、兵庫県、京都府、滋賀県で震度5、岡山県、鳥取県、和歌山県、三重県でも震度4を観測。
死者428名、負傷者1,016名、全壊1,733棟、半壊2,106棟、一部損壊45,659棟、焼失2,328棟、全焼1,696棟という、西日本では当時、歴史上最大規模の被害をもたらした地震です。
城崎温泉街も当時は木造建築が大半であったために、地震の初動で建物の多くが一気に倒壊。
時悪く、昼時で食事準備のために火を焚いていた民家や旅館で瞬く間に火の手が上がり、温泉街のほぼ全てが焼け野原のようになり272名（人口比で8.0%）という多数の死者が生じ、豊岡でも町の半分が消失しました。
この大震災の後、豊岡や城崎では道路幅拡大や耐火建築の促進など地震、火事に強い町を目指した震災復興再開発事業が行われました。
今、私たちに遺された城崎温泉の美しい町並みもこの時に先人たちが築き上げたものです。
私たち人間にはいかなる苦難も乗り越え、より力強く未来へ向かう力が必ず備わっています。
今尚復興途上の東北も、昨年大きな地震被害を受けた熊本も、必ず以前を超える素晴らしい町になることでしょう。
人間の強さを改めて信じる、92回目の震災記念日です。
城崎温泉みなとや
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