え~、ご無沙汰しております。
残像です。
また夢の話しで申し訳ありませんが、どうにも、ん~、心に残ると言うか、引っかかる感じでして、聞いて頂けると助かります。
え~っと。始めに言って置きますが、これから話しますのは、夢オチです。って、夢の話してぇ言ってんだから、当たり前じゃねぇか。わ、怒らずに聞いて下さい、ね?
ん、と。
場面はいきなり俺が一人でドライブしてるところ、でして。
夕方から、そろそろライトを点けるかな、ってな頃合いです。
どこに向かってるのか、さだかじゃありませんが、対向車や、前を走るマナー無視のドライバー達に、いつもの様に悪態をつきなが、運転しております。
最近多いのが、あの、高輝度って云うんですかな、やたらと明るいLEDライトで対向車の目を直撃する奴。あれは腹たちますな~。そんなに照らして何を見るんじゃい?
そないに照らさんと、前が見えへんのかいな、と。 え~、思うわけであります。
それと後ろを走っててカチンとくるのが、ウインカーを曲がる直前まで出さない奴。いや、もう、ウインカーなど自分の車には始めから付いて無いかの様に、なんの合図も無しに曲がって行く奴。こっちはお前に合わせて急ブレーキを踏んだり大変なんやぞー!
自爆しろ‼
周りの事考えられん奴は運転するな‼
はあ、はあ。
ああ、失礼しました。
最近、死期を意識しはじめたら、我慢が出来ん。…。
え~、話しを戻しますと、
薄闇に包まれた道を、対向共に一車線の、県道かな。を、愛車で走っております。
当然、街灯もあるんですが、これがなかなか点かない。で、俺は車のライトを点灯しまして、急に、
急いで帰らなくてはと気づく。なにか娘にあったような、とにかく早く家に帰らなくては。
で、アクセルを踏み込むんですが、何か思った様にはスピードが出ない。
そこで景色が変わった気配がして、ゆっくりと見渡すと、
道の両側には、大勢の人、また人影が重なってみえます。
人々の後ろは街並があるような、森の中のような、これもはっきりとはしません。
ブレーキを踏んだ覚えがないのに、車は急速にスピードを失い、人々の表情まで見えるまでになり、驚いた事に今では道の真ん中まで人で溢れかえっていて、ついに車は止まってしまいます。
人々の服装はまちまちで、コートを羽織っているひとがいれば、短パンにTシャツの人もいる。年齢は60過ぎから二十歳前後まで、これもまちまちです。
ただ、その表情は皆、同じで。
皆、生気を失い、暗い照明に浮かび上がるその顔は、一様に俺の後ろの空を見ているようで。
「どうしたんですか? なにがあったんです?!」
俺はとうとう我慢できずに窓を開けて近くにいた人に声をかけた。が、半ば予想していた通り、反応はなかった。
こんな事していられない!急いで家に帰らなくては!
人々が邪魔で車を進められない。
人々はまるで車など無いかのように振る舞い、車など障害物にもならない様で、避けようともせずに俺の車の前に立ちふさがり。
あああ、これは夢だ。
娘にはなにもない。ここは家だ。
いそがなくていいのだ。
。。。。。
でも、あの人たちが見ていたのは何だったのだろう?
それが心に引っかかっているのです。