放送作家の小野高義です

 

大谷選手が

トロントブルージェイズとの試合で

第一打席

球場一杯に響き渡るブーイングの中

そのブーイングを切り裂き静まりかえらせる

見事なホームランを放ちました

ブルージェイズといえば

昨年オフのFA争奪戦の際

トロント行きの飛行機に乗って契約に向かった

という情報が飛び交い

ブルージェイズ入団か?

と言われたものの

その直後にドジャース入りが決定

 

ブルージェイズファンにとっては

肩透かしを食らわされた形となったという

別に大谷選手になんの悪気もなくて

ただただ誤報した記事が悪いだけなんだけど

因縁の選手

となってしまった形ですが

 

その敵地に乗り込んで

いきなりホームランをぶち込むところは

さすが大谷選手といったところでしょう

 

  ◇

 

このホームランで

今シーズン7号

 

ということは

ドジャースでの「通算」本塁打が7本目

ということになります

 

これは

ドジャース球団で

日本生まれの選手のホームラン数

トップタイ

 

一位は

現在ドジャース監督ののロバーツ氏

ロバーツ監督は

母親が日本人でお父さんはアメリカの海兵隊員

お父さんが沖縄基地勤務の時に生まれ

1年後にカリフォルニアに転勤

また6歳の時に沖縄勤務になったけどまた1年後に転勤

 

なので日本語はあんまりしゃべれないけれど

日本生まれで日本とゆかりのある監督

ということは間違いありません

 

  ◇

 

そんなロバーツ監督とホームラン数で並んだ大谷選手ですが

その次にホームラン数の多いドジャースの日本生まれの選手

 

実は野茂英雄投手です

その本数は4本

 

けっこう打ってます

 

  ◇

 

日本メジャーリーガーの草分けとして

トルネード旋風を巻き起こした野茂投手ですが

 

実は

メジャーで野手も含めて日本人初のホームランを打ったのが

野茂投手

 

ちなみに

日本のプロ野球では指名打者のあるパ・リーグだったので

ホームランはありませんでした

 

記念すべき第1号は

メジャー4年目の1998年

2本目から4本目が

2002~2004年まで3年連続1本ずつ

 

全て30代で

2本目から4本目は34~36歳の時の記録で

かなりのベテランになってから

バッティングが覚醒した(笑)

みたいな感じでした

 

  ◇

 

ドジャースには

他にも

石井一久投手が1本

前田健太投手も1本

ホームランを記録しています

 

前田健太投手は

初登板の試合でホームランという

印象的なホームランでした

 

  ◇

 

メジャーでホームランを打っている日本人投手は

このほかに

ロッテの吉井監督がロッキーズ時代に1本

ダルビッシュ投手が

レンジャーズ時代に放った1本

 

というのがあります

 

日本でホームランを打ったことなくてメジャーでのみホームランを記録しているのは

野茂投手とダルビッシュ投手の二人

 

ということになります

 

  ◇

 

こうした記録ですが

 

ナ・リーグが2022年にDH制を正式採用したことで

投手がホームランを打つ

というシーンは

二刀流でもない限りお目にかかれなくなりました

 

ナ・リーグがDH制を取り入れた背景には

大谷翔平という前代未聞の選手の登場が

大きく関わっています

 

投打二刀流というショータイムを後押しするために

100年以上の伝統を変えるDH制度の採用と

DH解除という革命

メジャーの歴史を大変革させたと言っても過言ではない大谷翔平選手

のおかげ、というか、その余波で

 

野茂英雄氏の

「投手のホームラン4本」

という記録は

永久保存される貴重な記録

 

となったかもしれません

 

というわけできょうはこのへんで

小野高義でした