放送作家の小野高義です

 

ドジャース大谷選手が

古巣エンゼルスとのオープン戦に出場しました

 

試合前には

元同僚たちと

笑顔で再会を喜ぶ姿が伝えられ

打席に入る大谷選手には

誰よりも大きな声援と拍手が送られました

 

それらの光景を見て

なんかすごくホッとした気持ちになったのは

ぼくだけではないでしょう

 

  ◇

 

あした

といっても

ほとんどきょう

 

大谷選手から

今回の騒動についてのなんらかの経緯が語られるそうです

 

今のところ

様々な情報が乱れ飛んでいて

大谷選手にとって不都合な報道も散見されますが

 

信じる信じないではなく

 

まあそういうことなんだろうなあ

という事の経緯は

ぼくの個人的な想像通りなのではないか

という気がしています

 

  ◇

 

個人的の経験を踏まえてのことですが

 

ギャンブルで借金を作る人は嘘つきが多いです

 

これは

先天的な嘘つき

でなく

 

ギャンブルで負けるようになったら嘘つきになる

 

ということです

 

かなり昔の話になりますが

ぼくがまだ20代の頃

 

当時流行っていた違法カジノで借金こさえて首がまわらなくなった業界人

何人も見てきました

 

だらしがないなあ

と思う人もいれば

普段はめちゃくちゃ仕事できるし

気配りもできて良い奴

っていう人もいました

 

そういう良い人は

良い人の皮を被っているのではなく

ギャンブルの沼にハマり

途方もない借金を抱えるに至って

嘘つきになっていったのです

 

だいたいこういう人たちは

 

ギャンブルで借金を抱えたことは正直に話し

腹を割って誠意を見せたということを印象づけてから

 

「来月給料が入るので」

とか

「給料から毎月少しずつ返すので」

口約束をするのですが

まあ

それらの計画通りお金が戻ることはありません

 

幸いにして

ぼくの場合

そういう人たちを雇っている会社が

申し訳ありませんでした

と貸したお金を肩代わりしてくれました

 

もちろん戻ってきてないお金もありますが

 

お金を貸す時には

「まああげるつもりでいいか」

というくらいの気持ちでないと

貸すことはできません

 

  ◇

 

もう一つ

 

人間のタイプ的に

 

お金に執着するタイプ

お金に無頓着なタイプか

 

という2種類があると思います

 

ぼくは

圧倒的に無頓着なタイプで

 

放送作家の同業者には

こういう人間が非常に多いです

 

会社に所属してないので

月末の経費の精算みたいなことを経理の人にガミガミ言われることもなく

 

そもそもが

テレビが好きでこの業界は言って仕事だか趣味だかわかんないようなことをしながら

お金もらう仕事で

そんな趣味みたいな事に没頭してればお金が入ってくるので

他のいろんなことがめんどくさくなって

できるだけ余計なことは考えたくなくなります

 

だから

請求書1つ書くのもろくに出来ず

「すいません8ヶ月前の請求書なんですけど」

とプロデューサーが恐る恐る催促してきてもまだ書かない

みたいなことは日常的にあります

 

てことはどういうことかというと

 

請求書も書かないくらいだから

自分の口座にギャラが入ってんのか入ってないのか

なんてことを把握してるわけもなく

そもそも口座にいくら残ってるか

なんてこともわかんないわけで

 

そういう人種なもんで

 

けっこう

知り合いに経理頼んでたら横領された

 

って話はけっこう聞きます

 

  ◇

 

そして

 

こないだニューヨークに行ってきました

 

ニューヨークの地下鉄は

OMNYという

カード登録したら

スマホをかざすだけで

料金を自動的に引き落としてくれる

便利なシステムがあることを知り

 

スマホでチャレンジしようとしましたが

 

手続きの画面が全部英語なので

気を失いそうになり

やめました

 

一応大学までは言ってるんで

書いてある英語が全くわからないではないし

Google先生に聞けばだいたいのことはわかりますが

 

それでも

カードとお金にかかわることなんで

なんかいやです

 

果たしてこれが

大金を動かすネットバンキングだったとしたらどうでしょう

 

  ◇

 

日本にもネットバンキングはあります

 

楽天銀行みたいにらくらくできるものもありますが

 

会社の経費なんかを動かすネットバンキングもあります

 

やろうとしましたが

正直

金に無頓着な自分には無理でした

 

  ◇

 

ぼくは

できるだけ仕事以外のことをしたくなくて

自分の口座にいくらあるのかよくわかんないし

めんどくさいお金の出し入れは

全部家族にまかせて

全く把握してません

 

ぼくは

大谷選手よりも25歳ぐらい年上で

ロサンゼルスタイムズ紙的に言えば

いい大人かもしれないけど

 

できないもんはできないし

それでもいい大人になるまでやってきたんだよこっちは

 

という感覚は

 

多くの共感を得られるとは思わないけど

一定数のそういうタイプの人間はいると思います

 

  ◇

 

アメリカ人の大人の常識とやらはよく知らないけど

 

そもそも

超巨額の年俸の9割以上を後払いにするという感覚自体

アメリカ人にとってあり得ないことであるわけで

 

口座から(大谷選手からしてみれば)たった何百ドルかがなくなったことに気がつかないことくらいは

大谷選手の「おおらかな無頓着さ」からしたら、むしろ必然のことで

ネットバンキングの操作を、「自分でする」ってことの方が

大谷選手の気質を考えたらむしろ不自然

と思います

 

水原氏が借金を作った

じゃあ口座使って良いよ

ありがとう

 

そんな感じのやりとりだけで

数百ドルは動くと思います

 

分割したという話がありますが

 

最初に1回送金すれば

もうあとは

断りも入れずに送金できて

 

大谷選手は気づかないのは

むしろ当たり前です

 

  ◇

 

全てとは言いませんが

 

お金に執着したり細かすぎるタイプは基本苦手で

無頓着な人で悪い人はあんまりいない気がします

あくまでも肌感覚ではありますが

 

おおらかで無頓着で

ただ好きな子とをひたすらやる人間

 

だからこそ

 

大谷翔平という唯一無二の人間が存在しうる

 

 

ぼくみたいな人間はおもうわけです

 

明日、何が語られるのでしょうか

 

というわけできょうはこのへんで

小野高義でした