横浜の老舗に行って参りました。
長者町FRIDAYから黄金町方面に向かっていって大岡川の方にちょっと行くと中区末吉町。
そこに御座いますのが、牛鍋元祖『太田なわのれん』。
創業明治元年の老舗中の老舗。
名前は知っていても行った事はないなー的なお店です。
確かにちょっと敷居が高いように思えるお店ですが。
とても親切に接客して下さいますし、非常に快適な時間を過ごせます。
こちらにさとなおさんとコイシーと私の三名で伺いました。
前回はウルフギャングステーキハウス。
今回は牛鍋。
その元祖と云うのがぶつ切り牛肉で味噌味なんです。
 

 
牛鍋!
これがこの先どうなるか。
こちらです。
 

 
ぐつぐつ、となります!
ウマそうでしょ。
ウマイんです。
さあ、この日は牛鍋会席の梅をお願いしました。
牛鍋の量が多いコースです。
 

 
まずは先付から。
もろこしのかき揚げや、とこぶしの肝和えなど。
どれもヒジョーにウマイ。
大人になった気分がします。
大人か。
大人じゃーん。
 

 
吸物は鱧と素麺。
ウマし。
お酒はまず生ビール、それから日本酒にスイッチ。
牛鍋に日本酒。
合うんです。
 

 
牛鍋がやって参りました。
鍋の中央に味噌。
八丁味噌のように見えますがこれが東京味噌。
中野で作られているんだそうです。
少し甘めでしつこさはありません。
牛肉は米沢牛のぶつ切り。
ビジュアルも他にはない独自路線。
これが元祖であります。
 

 
お野菜など。
調理は担当の仲居さんが全部やって下さいます。
その手際の良さに感心しながら食べるのみ。
大人じゃーん。
 

 
味噌を出汁でのばしながら、焼くと云うか、煮る。
ぐつぐつ。
ぐつぐつ。
もうたまりません。
 

 
このぐつぐつを溶き卵に取り分けて。
戴きます。
 

 
ウマウマウー!
 
今までに何度も戴きましたが、この一口目は毎回感動します。
牛肉と味噌の出逢い。
味わいは濃厚で深く。
ところが。
後味がとっても軽妙。
しつこくない。
あれーっ、てな感じでまた次の一口へ。
感動から確信へ。
ウマし。
 

 
火から降ろしてもまだぐつぐつ。
ぐつぐつ。
ステキです。
 

 
ご飯に載せてみましょう。
 

 
ウマウマウー!
 
終盤戦、味わいは濃くなりますが、余計な味はしない。
こんな事を云ったら怒られそうですが。
現代は余計な味が蔓延しております。
どこで何を食べても余計な味だらけ。
余計でいてコントロールされていて。
結果みんな同じ味になっちゃう。
そんな余計な味もキライではありませんけれども。
時にはこうして昔ながらの味に触れるのも良いかと思うのです。
でも決して単純な味ではナイ。
古い物語を本で読むような食事。
味わいは心を動かし記憶を呼び覚まし。
新しい物語を形作っていく。
唯一無二の、私だけの物語。
そんな牛鍋で御座いました。
 

 
デザートにメロン。
ウマし。
大満足しました。
 

 

 

 
横山隆一先生が戦後まもなく画いたフクちゃんが迎えてくれます。
またゆっくりと伺います。
美味しかったです! 御馳走様でした!
 
太田なわのれん
神奈川県横浜市中区末吉町1-15
平日
17:00~21:00L.O.
土日・祝日
12:00~14:00L.O.
17:00~20:00L.O.
月曜・第3日曜(12月と1月は除く)休
5月連休、夏期休暇、年末年始休あり