人生で自分の中の部品がパキッと音を立ててハマる事があります。
もちろん折れる事もあるんですが。
そっちの方が多いか。
今回はハマる方です。
先日知人家族と一緒に『すきやばし次郎 豊洲店』に参りました。
普段は回転寿司とかで大満足する私です。
そんな私も高級店で何度かお寿司を戴いた事があります。
これが回転寿司では色々感動したりするのに、高級店では意外にそれがない。
まあ写真撮影お断りのお店も多いですし。
それでブログ記事に出来ないわけなんですが。
それが悔しくて云っているのではなく、何となくウマイなーと思ってもそれだけ。
イメージが広がらないんですね。
それが先日の豊洲の次郎さんでは、パキッときた。
自分の中でうまいこと整合出来なかった部分を見事に繫げられた。
50年弱の人生をすぅーっと顧みる事すら出来た。
貴重な経験でしたので何度かに分けて記事にします。
スタートはヒラメ。
左側はエンガワです。
白身の美しい味。
味が美しい。
だけどヒラメのおっかない顔もしっかり想像できる程の力強さ。
ワイルド&ビューティー。
パンテラのディス・ラヴ。
余計な例えですみません。
そしてエンガワは別世界のエンガワ。
または世界の涯。
世界の涯そのものを戴くとこういう味なのか。
ここにも底知れぬ力強さが。
何か良い例えはないものか。
そんな事はどうでもイイか。
とにかくこのヒラメだけでこれだけ色々モノを想ったわけです、はい。
炒りたてのギンナン。
塩がこのお店の何たるかを能弁に語っております。
上っ面の品だけではない様々な側面を持った塩の味わい。
世の中に「世界で一番美味しいものは?」と云う問いに塩と答える話がいくつもあります。
その事を即座に思い出しました。
カツオ。
ついこの間、高知でカツオの美味しさに瞠目したばかりです。
高知のカツオは新しい味わいでした。
このカツオの味は知っている味。
だけどその奥があった。
そんな事は知らなかった。
私達が生きている事と同じ色合いの味わい。
赤。
血と、その甘さと、薫り。
添えられたニンニクはヴァンパイアへの戒めか。
なんのこっちゃ。
御店主も交えて楽しく会話しながら、頭の片隅ではこんなに余計な事を考えておりました。
まだまだ続きます。
よろしくお付き合いのほどを。
美味しかったです! 御馳走様でした!
すきやばし次郎 豊洲店
東京都江東区豊洲4-10-1-102
11:30~13:30
16:30~20:30
土曜日は昼のみ営業
水曜休