東工大を卒業した私がヒーラー、チャネラーになった訳
第33話 そして、遂に、その時がやって来ました。
 
自分を責めずに真実を生きる
 
自分を責めるを解決する専門家
阿川智昭です。
 
 
...♪...
 
 
そして、遂に...
それは起きたのです。
 
私は年下の同僚と
北陸の金沢に宿泊出張で
2日目の朝を迎えていました。
 
1日目の前日は
特にアポイントも入れることなく
 
ただ、ひたすらに資料の山と
格闘しながら作業を進めていました。
 
宿泊出張と言っても
2日目の仕事量を考えると
羽を伸ばして呑む気にもならず
 
晩御飯を二人で軽く食べてから
大人しくホテルの部屋に戻って
日付が変わる頃には眠りにつきました。
 
 
朝食はホテルで
スクランブルエッグにトーストと
オレンジジュースを飲みながら
 
自分の手帳を開いては
今日のアポイントと一日の流れを
確認していました。
 
 
ホテルのフロントで待ち合わせてから
二人でタクシーに乗り込み
前日と同じ場所へと向かい
 
いつもよりも後部座席のシートに
深かく沈むような感覚を抱きながら
 
北陸地方ならではの
消雪パイプをなぞるタイヤが
ゴリゴリと擦れる振動を
 
いつもよりも
鬱陶(うっとう)しく感じていたことを
覚えています。
 
 
 
訪問先に到着して料金を精算して
荷物を抱えながら
 
タクシーから抜け出るのに
身体が少し重い感触もありました。
 
 
昨日と同じ場所・同じ部屋に訪問し
出された資料が前日と同じハズなのに
 
何故か?!
うず高く積み上げられているような
錯覚を覚えていました。
 
 
作業に取り掛かり30分ほどすると
昨日までの集中力が
自分に全くないことに気づきました。
 
資料を読んで日本語の文字が
頭に入って来ても
 
その意味するところに反応して
次に行うべき作業の動作に
滑らかに移れないのです。
 
資料の文字を目で追うのが精一杯で
その後のアクションが起こせない。。。
 
鎧兜_よろいかぶと
 
首や肩は重く
バリバリと針金か何かが
 
大きな血管に沿うように
体中に張り巡らされている感覚で
 
両腕・両肩から頭にかけて
鎧兜(よろいかぶと)を被っている
感覚さえしてきました。
 
 
私は広げた目の前の資料を
読み込む為にうつむくのですが
 
その鎧兜が
上半身に重くのしかかり
 
資料を載せている机に
自分の上半身が倒れないように
支えるのがやっとで
 
資料を読みながら進める作業は
全くできなくなっていました。
 
スケジュールを確認する
 
気を取り直して
改めて開いた手帳の
今日のアポイントとノルマを確認して
 
自分のモチベーションを
点火させようとしたのですが
 
心もヤル気も
身体全身のエネルギーさえも
何も全く反応しませんでした。
 
 
私は、黙って席を立ち
催した風に装い
トイレに向かいました。
 
12月が目前の
地下にある、その廊下に出ると
 
ヒンヤリとした空気が
ワイシャツと下着の間を通り抜け
 
一瞬、身震いがして
トイレに向かう足取りは
早くなりました。
 
映し鏡
 
私は直ぐに洗面の前に立ち
鏡の中の自分を覗き込みました。
 
2日目だという
少々疲れ気味の顔が
映っている以外は
 
ホテルを出る直前に
服装チェックをした自分と
変わりはないようでした。
 
そして、顔を両手で勢いよく洗い
全身伸びをしたり腕や肩を回してから
作業をする部屋に戻りました。
 
 
しかし、着席したその瞬間。
 
あっ?!
これはダメかもしれない...
 
と、いつもと違う自分がいるのを
認めざるを得えませんでした。

 
着席しても目の前の資料に
全く手を伸ばせないのです。
 
 
改めて、もう一度、手帳を眺めて
アポイントの相手の顔を浮かべたり
 
確認しなければならない
資料のポイント、ポイントの
数々を思い浮かべてから
 
目前の資料の山を眺めてみても
全く作業が再開できないのです。
 
書き留める
 
 
隣で、年下の同僚が黙々と作業を
進めるその様子を見ながら
 
仕事に取りかかれない自分を感じて
申し訳ない気持ちが浮かんでも
 
作業をしようと自分の意識を
無理矢理向けようとしても
資料に全く手が出ないのです。
 
 
部屋にかけられた時計を眺めてから
自分の腕時計も確かめました。
 
まだ、11時にさえなっていない
時計の針を恨めしく思いました。
 
 
直ぐにでも休憩を取って
リフレッシュしてからでないと
作業に集中できないのに
 
まだ、お昼まで
1時間以上もあるのです。
 
 
二人で東京から来て宿泊もして
今日のノルマを
こなさなければならいというのに
 
心も体も頭も全てが
思うように動かないこの状態に
 
私は発狂しそうな自分を
抑えるのに必死でした。
 
自分を責めて発狂する
 
そして、30分以上も
作業をしている振りをしながら
なんとか同僚に悟られまいと
 
資料を忙しくめくりったり
考えている振りをしたり
文字を書き留める振りを繰り返しました。
 
 
お昼まで、残り30分になる頃には
貧乏ゆすりで机が揺れないよう
自分をコントロールするのに必死でした。
 
貧乏ゆすりのリズムに合わせるように
両足の革靴の中で暴れる足の指たちを
意識的に動かすことで
 
思うように動かない自分への
イライラとの折り合いをつけていました。
 
もはや、座っているだけでも
苦痛を感じていたのです。
 
 
そして、ようやっと言えたのは
 
お店が混む前に
ちょっと早めにお昼にしましょう。
 
11:40ぐらいだったと思います。
 
定食屋
 
 
私に食欲がなかったので
"うどん"が食べられる定食屋さんに
入ることになりました。
 
食べることが大好きな私にとっては
珍しく食べたい物が浮かばず
注文するのを苦痛に感じていました。
 
迷うほど多くはない
定食屋のメニューの中から
 
仕方なしに消去法で注文した
消化の良さそうな豆腐や
"うどん"付きの日替わり定食が
運ばれてくるまでの間
 
再び、手帳を眺めながら
このままのペースでは
今日のノルマをこなせそうにないこと
 
自分が全く作業に集中できずに
発狂しそうな自分を抑えるのに
必死だったことなどを
 
年下の同僚に正直に話しました。
 
 
しかし、同僚の顔には
驚いきの表情はありませんでした。
 
私の作業が全然、捗っていないことに
気づいていたからでしょう。
 
 
計らずも
私から提案することなく
 
アポイントに耐えうる準備を
全て年下の同僚がして
 
アポイントの応対だけは
私が行うことになりました。
 
 
 

そして、ついに...

それを決意する時が

やってきました。

 

金沢のうどん

 

目の前に出された

"うどん"の器が少しだけ

憎らしく思えました。

 

もう一度だけ、思い直して

その器を手にしたのですが

 

箸で掴んだ"うどん"が

口の中に持ってゆけないのです。

 

 

「〇〇さん... やっぱり、

 "うどん"なのに喰えねぇわ。。。」

 

 

と年下の同僚に

どうにもこうにもやり切れない

気持ちを抑えながら呟きました。

 

そして、

二の句を言葉にするまで

どれくらいの時間が経ったことか。

 

 

いろんな思いと思考が

一気に自分の頭の中を

駆け巡りました。

 

失恋した時だって

上司に怒鳴られて

落ち込んだ時だって

 

これはもう立ち直れないだろう

という大失敗をした時だって

 

ただの一度でさえ

食欲がなくなるなんて

なかった自分に

 

目の前の"うどん"のつゆにさえ

箸をつけることができないでいる

現実を突き付けられ

 

ゆるやかに、その決意は

固まってゆきました。

 

決意を固める

 

 

そして、それは...

 

二年半以上も独りで格闘してきた

そのとある病

 

 

本気で取り組まなければならい

という意志・決意へと変わってゆき

 

 

「もう、自分の意志だけじゃ無理だわぁ

 病院で薬をもらうしかない...」

 

 

と絞り出すように話しては

情けない気持ちを抱えながら

 

無理矢理に昼食を摂ろうとすることを

断念したのです。

 
 
 
(『第34話 最初のレッスン』に続く…)
 
 
 

今回は『第33話 そして、遂に、その時がやって来ました。』について、お話しました。

 

 
 

 

 

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3つ目の訳をお知りになりたい方は

第16話 笑って欲しかったぁ...ただソレだけでした。 』からご覧ください。 

 

 

4つ目の訳をお知りになりたい方は

第21話 突然、箸がつかめなくなりました。 』からご覧ください。 

 

 

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第27話 その時、私は震えていました。』からご覧ください。 

 

 

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9つ目の訳をお知りになりたい方は

第36話 柔らかな腕の中で、あの時を引き寄せました。』からご覧ください。 

 

 

 

 

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『東工大を卒業した私がヒーラー、チャネラーになった訳』第1話   憧れの眼差し第2話   希望の光第3話   実は... ゼロだったんです。第4話   親友第5話  その正体は○○でした。第6話  転移第7話  転移のメカニズム第8話  それは、反省という名の... 第9話  ある決意第10話 大粒の涙第11話 情熱と夢第12話 情熱とは...第13話 2つ目の訳は... 心の中にありました。 第14話 それこそが、その時の神だったのです。第15話 神は何処へ?第16話 笑って欲しかったぁ...ただソレだけでした。第17話 穴派ですか?ジェル派ですか?第18話 なんの前触れもなく一気に持ってかれました。第19話 トラウマ。そこに大切なことを見逃していました。そして、、、。第20話 過去を癒すには...?① トラウマを扱い自分を愛する。
第21話 突然、箸がつかめなくなりました。

第22話 その病とは...①
第23話 その病とは...② ヒントは職場にありました。
第24話 その病とは...③ その苦しみの正体は...

第25話 その病とは...④ 診断結果 
第26話 サインが導いてくれました。
第27話 その時、私は震えていました。

第28話 懺悔(ざんげ)の奥にソレは潜んでしました。
第29話 意図が背中を押してくれたのです。
第30話 アソコまでもが、チクチクと音を立てるように縮んでいたのです。
第31話 心の襞(ひだ)を扱うということは...
第32話 ソレはまるで自分のようで、本当は自分じゃなかったのかもしれません。
第33話 そして、遂に、その時がやって来ました。
第34話 最初のレッスン
第35話 心療内科で出された薬と、もう一人の自分
第36話 柔らかな腕の中で、あの時を引き寄せました。