連休の真ん中は母親と、松戸の病院に入院中の叔母の見舞い。駅で、福岡から飛んできたもう一人の叔母と待ち合わせて行った。だいぶ痩せてるのではないかと思って行ったらそんなに変わってない(^_^) 一階の談話室で缶コーヒーとお茶を飲みながら話す。

夜は駿河台下スタジオで三文姉妹プロデュース「コスモスのホウテイシキ」観た。ショーGEKIの岡本崇が客演しているのである。
岡本は、ショーGEKI研修生になってから、俺の演出する芝居に4本出て、しかもまだレッスンを受け続けているのだが、一番手のかかった男である。ダメ出しの半分以上は彼のために割かれたと言っても過言ではない。そんな彼がよそからお呼びがかかるまでになったか、迷惑でもかけてないかと思って観に行った。主宰の方から挨拶されたりした。
ストーリーは、5つか6つの断片的な話がやがて結びついていくというものでナカナカ楽しめた。岡本も、まあまあご迷惑はかけてないようで安心。しっかりやってくれよ。なんたって君はレミゼのテナルディエも、罪と罰のルージンも、それにファントムまでやった男なのだから(^_^)

今日は久々に早稲田松竹で二本立てを観た。

ウェス・アンダーソン監督「犬ヶ島」。
犬が迫害される未来の日本で、ゴミ捨て場の島に追いやられた犬たちと、かつて飼っていた犬を探しにきた少年を描くストップモーションアニメ。話はむしろ二の次で、ひたすらこの世界に浸っていたくなる作品。再三繰り返される「七人の侍」のテーマ曲がハマってる(^_^)

アキ・カウリスマキ監督「希望のかなた」。
昨年見逃してしまったカウリスマキ監督の最新作。コメディ色は控えめ。内戦続くシリアを逃れ、フィンランドに難民申請して失敗したが居残る若者と、妻と別れて店も辞め、バクチで得た金を元手にレストラン経営を始めた中年男の話。相変わらずうまくいかない人たちを描いているが、それに加えて今回の主人公は極右団体から狙われたりもする。フィンランドあたりでも難民にとっては安住の地ではないんだなあ。中年男のレストランが、不振解消のためスシレストランになるくだりがオカシイ(^_^)
これが、今年観た100本目の映画。今年は少ないなあ(>_<)

帰って麻婆豆腐を作って食い、ジョージ・スティーブンス監督「シェーン」観た。DVD。
「流れ者」を描いた最初期の映画にして、究極の作品。まず登場がいい。遠くの方からやってくるシェーンを見つけるのは、少年ジョーイより鹿の方が早いんだね。そして何度も書くけど、シェーンが酒場でジョーイのためのソーダ水を頼んでならず者たちに笑われるシーンは、「999」でのハーロックの「おやじ、ミルクをくれ」に受け継がれてるんだなあ(^_^)