急いで水着を取りに帰りました。
だってプールですよ。
三十路男二人がなんだってんだバーロー!
二人は完全に浮かれポンチ。
そして我が家に着くや否や水着の大捜索。
「オウ、お前も手伝ってくれや!」
パッと暢雄くんを見ると
キョ、キョエ~ス!
鼻ちょうちんじゃないすか~。
俺んちに来てまだ1分も経ってないのにー。
しかも起きねー起きねー。
一体どんな呪文を唱えたんだい?
水着を探すより暢雄を起こす方が疲弊すると判断した僕は1人で水着大捜査線。
~1時間後~
あったどー!
水着しばきの刑で暢雄くんを起こすも、あと5分と。
ぬぁにぃ~?
律儀に5分待ちましたよ。
したらね、さっきまで死人のようだった彼が魔法でもかけられたかのように完全息を吹き返しましてね。プールに着いたら着いたでテンションが一層高くなって、周りにいたちっさい子供らもどんびきですよ。
確かに洗浄シャワーの先には夢と魔法の国が広がっていましたよ。
でも僕は至って冷静でした。全長15mのウォータースライダーを発見するまでの2分間だけは。
たくさんの子供に1人のおっさん。並びました、順番待ちの列に。
暢雄くんも誘ったのですが、お前みたいにまだ人間捨てれないよとビートバンでバタ足練習を開始。
僕はどっちもどっちだと思いました。
そして1時間後、暢雄くんがボソリ。
疲れた。眠い。
そう言い残し、のび太は颯爽と帰っていきました。
そして1週間後の昨日
プール行くべ!
暢雄くんから電話が入りました。
僕は・・・
つづく
ちなみに劇団親睦会から6時間後
劇団同期の奥田努くん、我が家にて鼻ちょうちん。
もちろん姜くんはいましぇん。