こんにちは。

しばらくぶりですが、新生活はじめられた方も多いと思うので、ちょっと歯医者っぽく…書いてみます。

ちょっと長いので、途中飛ばしてもよいです。
キーワードは、文字の色変えてますウシシ

いきなり本題。

「食いしばり」について
   概念としては、
通常、物を食べてる以外で上下の歯は接触しないように出来ています。(顎関節の保護、筋肉疲労などの予防策として、と思われる)
   これが、物を食べていなくても、上下の歯が接触し、しかもかなり強く噛み締めてる状態を指します。
   
「食いしばり」が、
「顎関節症」の原因だ。
   「歯周病を悪化させる」
        「虫歯」の原因だ。

は、正解です。(もちろん、細菌とか他の要素と重なってです)

が…

  逆に「食いしばり」しないようにしたからといって、治るわけではないびっくりのです。
(というか、やめようとしても出来るものではない)

なぜか。

食いしばりは、原因でなく、結果だから。

例えば、

  1.転びそうになった時、自然と歯に力が入り、前に手が出ますね。出ないと、マズイ。
   これも食いしばり。噛むことで、身体に力が入り、防御体制となります。怪我を最小限に出来ます。

   2.どうしても、硬いもの…氷、硬いせんべい、あめ…が噛みたい、またはぐっと上下噛みしめるないと気が済まない方がいます。

    これは、貧血と診断されてなくても、鉄欠乏等ミネラル、ビタミン不足による栄養不足での酸素不足と言われております。

   噛むことで、歯の根の周囲の毛細血管をぎゅっとしぼり、頭に血(酸素)を回していると。
   
  3.胸郭がひろがらず、呼吸が苦しい。
(子供だけでなく、大人にも増えている)

こういった方は、普段少し上を向いて呼吸しやすくしています。(無意識で)

が、これでは、噛むときに舌が下がって力が出ないので、噛むときは下を向いて、皿に覆い被さるようにご飯を食べる。
   これも通常の力とは違う強い力がかかります。
(この時、パンやガム食べたら、顎やられるか、歯が折れたり、知らず知らずの歯周病が進行してたり…)
    噛む力がないから、食いしばって、力を入れてる状態なんですね。

4.失恋など、悲しいことがおこったとき。
  落ち込む時、上向かないですよね…。
下を向いて、ぐっと歯に力を入れます。
耐えます…。

   落ち込んでる間、「口を開けて、噛み締めないようにしましょう」

…って無理ですよね滝汗
なんか、消化不良になりそうです。

この時は、感情の赴くまま、悲しんでくださいえーん


つまり、

その時の心の動きや、体の状態で、歯や周りの組織は影響されるんですね。

そして、体の防御などでの、
結果としての「食いしばり」なんです。

だから、原因を考えず、安易に
「食いしばりは良く無いので、上下の歯を噛まないようにしましょう」
とすることで、他の所にほころびがいきます。

もちろん、噛みしめ無い方が良いです真顔
   でも、食いしばりだけやめるということは現実的ではありません。

呼吸を優先することで、歯列が犠牲になることもあります。
  逆に歯列を優先しようとして、呼吸が犠牲になると、睡眠時無呼吸症候群に近くなる子供も増えているのでは、と推察しつつ。

   ちなみに、当院では、一般的な、歯の噛む面に被せるタイプのマウスピース(スプリント  噛みしめ防止の装置)を作っておりません。

  なぜなら、

  それを入れることでかえって、顎が(筋肉の力で)後ろに引っ張られ、より奥歯で噛み締めてしまうからです滝汗そして、顎の関節が変形する方もいます。

実は、顎関節症の研究で、改善は
  自然治癒                     約72%
  スプリント治療          約40%で認められた

と、いうものがあります。

   つまり、ほっておく、あるいは硬いものを噛まないとか、ストレスコントロールや、減量などで体調良くなると、結構治ります。

が、スプリントをいれた方が、自然治癒より、治りが悪いということになります滝汗
   
ただ、一時的にスプリント入れることで、改善する方もいますので、全てダメといっているわけではありません。
   症状と、今後の方向性を主治医と相談していただければと思います。

  実は、「力を入れるより、リラックスして」の方が難しい。
   自分では、力をぬいてるつもりで、ガチガチに緊張してる方も多いです。
    きっと、いつも、ぐっと噛み締めてると思われます。ニコ

  それぞれ方が、我慢を少なくしたり、栄養面を整えたり、体の悪い使い方をしないことで、自然に「食いしばり」がなくなりますように^_^

  ちなみに、どうしても力が入ってしまう方、ストレス強い方などに、当院では、舌の筋肉をリラックスさせることで、歯への強い力を予防したり、呼吸を助ける装置を作っております。