今でいう“落ちこぼれ”の私に

父は、決して「お前はバカだ」とは言いませんでした。

 

勉強の出来ない私に

 

「お前はバカだ」といったら

もう修復は不可能だと思ったのでしょう。

 

 

父は

「お前は大器晩成型だ。

ゆっくり育って大きく花開くんだ。

 

稲にも早稲と晩生(おくて)があるように

早稲でなくてもいいんだ」

 

・・・と本当に勉強が出来ない私を

励まし続けました。

 

 

 

大美野ヒーリングのお客様に

国立大学を卒業した頭の良い人がいますが

 

自己価値が随分低い人でした。

 

お前はバカだ、バカだと言われてたそうです。

 

 

この子はもっと出来るはず・・・と

 

親は子に「バカ、バカ」と、尻を押すようです。

 

言っても無駄な子には言いませんよね。

 

しかし

言われ続けた子は

 

「私はバカなんだ」と

潜在意識に入れていってしまいます。

 

オーリングテストすると

「私はバカです」に指の輪が硬くしまります。

 

 

社会に出て

「あんた、バカじゃない。こんなことも出来ないの?」

 

というようなミスをやってしまい

 

「私って、あかんわ~」と自分で言って

益々、自己価値を下げてしまうのです。

 

 

親は憎まれ役をします。

 

自分の子が社会に出ても

大丈夫なように、しつけます。

 

 

子は、親は私の為に、しつけてくれているんだ、などとは

思いません。

 

自分がやったことは

記憶から消して

 

あの時、ひどく殴られた、、、

なんてことを言うのです。

 

 

何度も言っても聞かないから

親はついに殴るのですね。

 

 

電車の中で走り回って

皆に迷惑をかけている男の子がいました。

 

お母さんは何度も注意しましたが

聞きません。

 

お母さんは

乳母車に赤ちゃんを乗せていて

その場を離れることが出来ません。

 

走り回って戻ってきた男の子を

 

バシーン!と平手で殴りました。

 

男の子はキョトンとして

 

えっ?何で?

 

と言ったのです。

 

殴られた理由が分からない、という感じでした。

 

 

この子が大きくなって

 

「母は、何もしてない僕をいきなり殴った」

と言うかも知れないな、と思いました。

 

 

人の脳の記憶は

自分に都合よく書き換えられる、というのが

理解できます。

 

 

 

「お前は大器晩成型だ」と言い続けて

 

希望を持たせてくれた父に

感謝の気持ちで一杯です。