こんにちは。
GOLDEN KIDです。
今日は、
【唯識のすすめ】世の中の真実を知る
をお届けします。
GOLDEN KIDのやさしい解説
ここ数回にわたって唯識について
取り上げてきましたが、
唯識は、これは唯識に限らず仏教
全般に当てはまると思いますが、
識(=心)の働きが非常に細かく分類
されていて、その分用語も多いので、
最初はとっつきにくいかも知れませんね。
ただ自己観察を徹底し、世の中の
根本原理のようなものが見え始めて来ると、
その一つ一つの働きを細かく分類し、
言葉にしてくれている唯識の叡智に
驚かされることでしょう。
本当に感謝です。
例えば、先日の記事では、
私たちは現実で起きたことを五感を
通じて感知し、その時の思いや感情を
プラスして無意識に貯蔵するという
表現をしました。
この働きを唯識では
「現行薫種子(げんぎょうくんしゅうじ)」
と言います。
これは、現に行ったことを無意識である
アーラヤ識に種子(しゅうじ)として薫り
づける、と言えるかと思います。
ここで「薫りづける」というのは、
たとえばタバコを吸うと吸った後でも
服や部屋に匂いが残りますが、同じように
現行した後でもその時の思いや感情が
薫りとして無意識に残るのです。
楽しい思い出は喜びの薫りとして、
怖い思い出は恐怖の薫りとしてですね。
そしてこの薫りは普段は無意識に
隠れているのですが、何かの拍子に
意識上に現れることがあります。
これを
「種子生現行(しゅうじしょうげんぎょう)」
と言います。
これは言葉の通り種子が現行を生む
ということですが、
もし車の事故を目撃して恐怖がわいた
としたら、それはもともとその人の
無意識の中に恐怖の種子(薫り)が
植え付けられていたからということ
になります。
また誰かに感謝の心が沸きその思いを
行動に移したとしたら、それもまた
その人の無意識の中に感謝の種子が
あったからですね。

他にも「種子生種子」という言葉も
あるようですが、このように唯識は、
識の働きを事細かく分類し、言葉に
してくれているので世の中の仕組み、
ひいては宇宙の摂理を知りたい人に
とって有意義な思想と言えますね。
もちろん唯識の話す世界を言葉(用語)
だけで捕らえて理解しようとすると、
迷宮に入り込んでしまうかも知れません。
前回の記事で書きましたが、
結局唯識とは、一見バラバラに見える
「点」が、実は「線」で繋がっており、
さらにその数多くある線も実はもっと
大きな世界から見ると一つの「円」
であったと悟ることを言います。
そして言葉だけで捕らえて理解する
というのは、ここで言う「点=言葉」
の話しであり、唯識で数多く出てくる
点と点の繋がりが見えてこないと、
完全に迷宮に迷い込むと言うわけです。
とにかく唯識は、世の中の仕組みを
知りたい人におすすめの思想ですが、
そのためにも「点」だけに囚われず、
点と点を繋ぐ「線」を見極めていく
ことが大事になってきますね。
そしてそれらの線が実は一つの「円」
であったと気づいたときに、
世の中の真実が見えてくるのです。
これがまさに『真実性(円成実性)』
と言われる所以ですね。
PS:
今回の表現で言いますと、世の中の現象を全て「点」としてしか捕らえることができず、別物として認識することを『分別性(遍計所執性)』、点と点がつながり「線」として認識することを『依他性(依他起性)』、全ての線がつながり一つの「円」として認識することを『真実性(円成実性)』と言います。
GOLDEN KID
ためになったと思われる方は、
ポチッとしていただけると励みになります^^
記事に関するご質問やご感想、また記事
にして欲しい内容などありましたらお気軽
にご連絡下さい。お待ちしております♪
◆『サイパワー』で雲を消してみた
◆メインメニュー
◆サイパワーとは
◆素空慈先生の最新動画講義(日本語字幕付き)
◆素空慈先生の教えをより詳しく学びたい方は