ぼくとそのマルチに関わった友達は文芸部に入って知り合いになりました。
文芸部の副部長をしていた人の家がホテルを経営していたのですが、偉い人がそのホテルにとまっているということで面会に行ったことがあります。ぼくは就職できると考えたのです。ですが、それは就職先の紹介ではありませんでした。
相手は夢の話をしました。ぼくの友達は島が欲しいと話したそうです。ぼくは飛行機のパイロットになりたかったと話しました。
話は仕事内容にはなりませんでした。相手は熟練した詐欺師だったわけです。
その後、友達は大学で入っていたアニメ同好会のサークルから追い出されます。高校の文芸部の副部長だった人が羽毛布団を買わされたからです。他にその友達と仲良くしていた人もいました。
ですが「あいつ、蜘蛛って言われているんだや・・・」とかその友達のことを他の友達がぼくに言ったりしました。毎月、羽毛布団の支払いに毎月1万円ぐらいのローンを副部長は払わなければならなくなったそうです。ぼくはその理由をよく考えるべきだったのしれません。
その頃はバブル景気花ざかりだったので、友達は、
「日産の儲けは財テクが本業の2倍だ・・・」とかいう話をマルチの人から聞かされて金銭感覚がおかしくなったのだと思います。
友達は大学の授業料を払わないで退学しました。1台20万したような三菱のビデオデッキを4台ぐらい買い、一眼レフカメラを買うよう余裕はあったのにです。金銭感覚がおかしくなったのでしょうね。
マルチを紹介した先輩はその友達から借金すると東京へ行ったらしいです。借金しまくって行ったらしいです。
友達は大学を普通に行って就職した人間を「まじめに授業うけてるもの」と言って、軽蔑したようでした。どこかおかしかったのです。
それで、その人と親しくしていた人から聞くに、
「あいつ、バカやって見知らぬ人物に金やった」ということです。相手は男だったかも女だったかもわからないようでしたが、噂になったそうです。マルチのせいで金銭感覚がマヒしたせいでしょう。友達は時々、消費者金融に行っていたのでその話をすると、まだ返せないのかと不思議になっていました。すぐ返せる金額であったようです。
それでぼくのその他の友達とその人の家に行ったとき、「競馬の馬券を買ってほしい。借金がいつまでも返せないでしょ」と言われました。ぼくは断ったのですが、他の友達が受けてしまいました。それでその友達はガソリン代と馬券代、食費をもらって毎週、場外馬券売り場へ行くことになりました。最初はぼくも行きました。
時期に馬券はケータイ電話で買えるようになります。ですが、それでも友達は借金を返すことはできませんでした。
ですが、弁護士に債務整理をして過払い金をもらえたそうです。そうやって友達の借金は解決しました。けっこう過払い金があったそうですが、どこかに渡さないといけないということでした。
年をとった友達はすぐ癇癪を起すようになりました。そういうこともあって、誰も相手にされなくなったのでしょう。現在では腎臓を壊して人工を透析と受けて、障碍者年金と生活保護を受給しています。そういう人が飲みに行くと言ってきたり、2年ぐらい前に電話してきました。断りました。マルチに精神を破壊されたのでしょう。もう、誰にも相手にされないようです。