音快計画-ヴァイオリン弾きのお仕事とはッ?!- -32ページ目

秋の記(7)

 これは冬の記なんじゃないか、と今更気が付いたワタクシです。11月中旬に話始まってるんだから……(まだ話が月末ですが)

 11月25日、月曜日。この日は、朝から15時ごろまでリハーサルがあり(今日の昼が本番でした!この話を書けるといいんだけど)、夜、レッスンをし終わった頃、異変が。
 カランカランと音がするので、床を見ると、人指し指の爪大の台形の木片が転がっているのです。何だっけ?これ?次に弓を見ると、根本の毛が束になっている。弦楽器の弓の毛は、両端を束ね、それを接着したりするわけではなく、弓の先端(と弓元)にくさびをはめ込んで止めてあるのですが、そのくさびが取れてしまった。弓を使わない人には分かりにくい話で恐縮ですが、要するに故障、病院送り、ということだと思ってくだされば間違いありません。

 次の日の昼からリハーサルがあり、木曜には本番。市ヶ谷トニカ高橋治さんに泣きつきます。
 治さんは、オーケストラのコンサート・マスターで、さらにカルテットの1番ヴァイオリンもやっている、僕の兄弟子です。プロ奏者ではありませんが、時々聴くと、びっくりするようないい演奏を聴かせてくれます(治さんのオケはこちら。カルテットはこちら)。

 市ヶ谷なら、通り道なので、リハ前に行っても何とか間に合うはず……というより、治さんが間に合わせてくれるはず!果たして間に合いました。しかも弾きやすくなった。大大大感謝!

中
 トニカは、今年春にオープンしたお店です。間もないころ、生徒の楽器を選びに行ったことがありましたが、とにかく楽器が出てくる出てくる。これがどれもいい!タイプの違う様々な楽器を、10本ほど弾かせてもらいました。お店の中は綺麗に整理されているので、どこから出てきたのかと思ったら、奥の方に、こんな風に収納されている!考えたら理に適っているし、自分も肩当をつけていないときは、こうやって置いていました。
ヴァイオリンの山こんなにいっぱい~!
 治さんも、店長の金岡さんも話が面白いし、店内は綺麗だけど、それだけではなく、なぜか落ち着けて、とても気持ちのいいお店です。
 さらに、弾いてみて、この楽器でもっと低音が出たらなあとか、もうちょっと反応が速いといいんだけどなあとか、勝手なことを言っていたら、治さんが弾いてみて、何を感じているか分かってくれ、いじってくれるのです。弦楽器は、調整次第でかなり音がかわるので、ちょっと気に入らないことがあっても、実は楽器の性能がないとは限りません。それをその場で確認できるというのは、凄い。
トイレ壁トイレがまた凄い(笑)

 弦楽器は、どの弦を使うかでも違ってきます。そういうのが面白い、と思う人もいるはず。金属線、羊や牛の腸でできた線(裸ガットと言うことが多い?)、ガットを芯にして金属を巻いた線(これをガット弦と言ってます)、ナイロンを芯にしてに金属を巻いた、ナイロン弦。
 ガット弦は、音色がいいという人が多いでしょうか。ただ、右手も左手も許容範囲が少し狭くなり、ならではの難しさもあります。でもだからこそ、その音を出すのに必要なことを教えてくれる、という人もいます。チューニングがすぐ狂う。今は色々試す余力はないのですが、かつて色々な弦を試したところでは、半年以上経っても狂いまくりました(段々狂わなくなると聞いているのですが……)。そして、高い。←高くない弦も、実はあります。あくまでイメージ。
 スチール弦だと、音程は狂いにくいけれど、金属らしい音がするといいます。しかし、意外と凄い音色の人が、この弦を使っていたりするんです。←使ったことがないので。
 ナイロン弦は、バランスがいいので、結局使う人は多いと思いますが、これはこれで悩ましい。これだ!と満足して使っていたら、あっという間にいい音が出なくなったり、突然切れちゃったり。
 
 張力がによっても、随分違います。当たり前のようですが、明らかに弾く感じが違うんです。弦に弓が吸い込まれていく感じが違う。弾かれる方は、試しに半音ほど低いバロックなチューニングにしてみると、その感じは分かると思います(頭はちょっと混乱しますが)。僕の現在の楽器は、張力の強い弦を張ると、低い弦の音がなぜか裏返りやすくなるようなので、少し張力が弱めの弦を張るようにしています。……この辺り、相手(楽器)に合わせなくてはいけないわけで、人類相手と同じと言いますか、面白いところです。

 楽器のことは色々面白いことがあり、書き切れるわけもないので、今回はこの辺りで。次は、……あれ、何書くんだっけ??(もう分からなくなってきた)

秋の記(6) ~番外編:どうしたら、とっても安くスマホ(の代わり)を使えるだろう?~

 まだ使いこなせていない、Nexus7ですが、やはり何でもできる。
 結局、WiMaxにはせず、現在、IIJmioというMVNOの音声通話がついていない通信契約と、Wi2という公衆WiFIサービスで、これを使っていますが、いわゆるケータイよりも通信料が安くなりました。もちろん電話も出来るのです。


 今回は番外編。この話のみなので、興味がない人は読み飛ばしていただければ。

 通話機能がないことになっているタブレットですが、電話は出来ます。電話に関しては、FusionコミュニケーションズのIP-Phone SMARTというサービスを使っているのですが、とっても安く電話できます。050から始まる電話番号ももらえます。
 他にも、050plusSkypeなんかもありますが、それだけで他に電話が要らないようにするのが目標なので、とりあえず基本料金の発生しないサービスで実験している段階です。
 電話、できています!明らかに分かるほど、1秒未満程度のタイムラグがあるのですが、問題があると言えるほどではなく、ややこしい話をしているときでなければ十分です。
Nexus7持ってみる確かに持つと大きい。でもフツウに持てるんです!
 もちろん、LINEの無料通話だってできる。
 ただ、端末がブルブルしてくれないので、取るのが難しい。また、ご覧の通りのサイズなので、なかなか笑える姿になるし、現実に重い!(重いのは、実は別に買ったカヴァーというのが想定外)しかしそれさえも、携帯に着信を転送してくれる心憎いサービス(
IP-Phone SMART)が解決してくれるのです……ワンダフル21世紀!
 今はギリギリ使えるという感触ですが、どんどん進化していき、あっという間に使えるようになってしまうんじゃないでしょうか。

 使っているSIMですが、Nexus7を買った時にくっついてきた、IIJmioの500Mプリペイドのカードです。自分の求める使い方をしたときに、どれくらいの通信量が必要になるのか、見当も付かなかったので、そういう買い方をしてみました。
 電話のこともあるので、Wi-Fiが使えないと話にならないことはすぐに分かりました。そこで、Wi2という公衆Wi-Fiサービスに加入し、面倒で先送りしていた自宅も慌ててWI-Fi化します。これで満足な結果となりました。
 電話と並んで懸案だったことは、たまにではあってもストレスなく見られる必要がある、Youtube動画でした。演奏する曲の参考音源として、YoutubeのURLだけが送られてくることも多いですし、選曲する上でも、勉強のためにも、非常に重要です。これがもう、予想を超えてバリバリとスムーズに再生できて、しかも7インチのとっておきに綺麗な液晶で見られる。意外とスピーカーがしっかりしていて、音も十分。
 他の機能は言うに及ばず。

 ここからが、お金の計算。
 プリペイドカードから、IIJmioのデータ通信プランにそのまま移行して、月980円。Wi2が月380円。合計、月に1360円。残してあるK帯電話の料金と併せても、2500円超くらいになる計算です。K帯を解約すれば、衝撃的な金額で使えてしまいますのです。解約しないけど。
 実はそもそも、このIIJmioSIMWi2がサービスでくっついているプランがあります(BIC SIM)。その他にも、2年契約などでもいいのであれば、Nexus7自体がすごーく安い毎月料金で付いてきちゃうところも出てきました。僕は、しばらくこれをどう使うか試してみて、決めていきたかったので、すぐに解約できることを前提に選んだのですが、この先、どんどん色々出てきて、あっという間に変わってしまうのでしょう。

 端末がスマートフォンでも、この方法は結構使えるようなので、広く検討してもいいのではないでしょうか。しかし、……なかなか難しい。どうしたらどうなるのか、なかなか分からないし、情報はあっても、ネット由来ですから信憑性は不明。トラブルが起きても自分で対処するしかない。機械の初期不良や通信に問題が発生したとき、どうだったら何とかできるか、リスクヘッジの方法を考えてから決めないと、恐ろしい。その上で、僕もちょっとずつ、使い方を覚えているところです。
Nexus7とKよろしく、相棒!

 つづきは、楽器や、そのメンテナンスの話にしようかと思っています。

秋の記(5)

 11月28日は、神楽坂アグネスホテルで、小松真知子とタンゴクリスタルのお仕事。

ホールLSここに踊る人たちがやってくる…
 神楽坂は、僕にとってとても大事な場所です。18歳から人生で最もおバカな数年を過ごし、初めて様々な年齢・職業の人々と時間を共にし、結果、根本的に人生の見方が変わった。それまでの人生で勉強してきたことの使い方が分かってきて、初めて個々の知識や経験が相互に結びつき始めた場所です。

 思えば遠くに来たのです。
 理系科目が全滅していたにも関わらず、遺伝子の研究をしてみたくなって嫌いな勉強も散々し、大学生になったのに、音楽に明け暮れ、それでも研究者になるつもりで大学院に行ったけれど、テレビ局のディレクターになり、ヴァイオリニストになって、……同じ場所に戻ってきた。
 しかしまあ、何とはるか彼方に来ていることか!こうやって、どうにか仕事させてもらえている幸運に、皆様のご好意に、心から感謝。

 ピアノ小松真知子さん、ギター小松勝さん、バンドネオン鈴木崇朗(たかとき)さんと。
 同じメンバーで、今月もう一度本番が。22日昼、旧岩崎邸庭園で、無料のミニコンサート(入園料はかかります)。情報、こちらです。    
 http://www.tokyo-park.or.jp/event/2013/11/post-149.html

 そうそう。この日の昼頃、Nexus7が到着しました。Googleの7インチタブレットです(作っているのは、ASUSです)。

 大体分かっていましたが、ほんっとうにマニュアルらしきものがない。リサイクルについての紙、保証の情報の他は、電源の入れ方やボタンの最低限の情報とSIMカードの装着を示した小さな紙(下の写真、10円玉と比べてみました)が入っているだけでした。しかもSIMの紙などは、何語でもいいように?字すら書いてない。
同梱物3S
 しかし、時間がない。箱を開けて、充電して、もう出発~!電源さえ入れられなかった……持って行くマニュアルがないのは、荷物が重くならずよかったのかも?

 無駄につづきます。