オルケスタ!! そのさん | 音快計画-ヴァイオリン弾きのお仕事とはッ?!-

オルケスタ!! そのさん

 小松亮太&オルケスタ・ティピカのコンサートの記事も今回で終わります。
 やっと本番の話です。長々書いてしまいました。読んでくださった方、ご苦労様でした笑


 さて、月の綺麗な夜でした。十四夜。ほとんど満月でした。

 でも僕は、小松亮太さんのMCでその話を聞くまで、月が出ていることになんか、ちっとも気がつきませんでした笑

 心配された雨もなく、本番の時間には風もかなり弱まっていました。屋内でのライブでは絶対に感じることのない、風趣、感じます。

満月

 ただ、湿気、凄かった!!これには閉口しました。

 ヴァイオリンは、湿度が高くなると色々不都合があるのですが、もっとも物理的に困るのが、低い弦を発音しなくなることです。弓の毛が弦をつかめなくなって滑り、音が小さくなるのではなく、音量ゼロになってしまうのです。

 さらに、楽器はべたべたになるわ、寒さで指はかじかむわ、何とも壮絶なコンディションでした。

 それでも、心底幸せな時間でした!

 ヴァイオリンは、近藤久美子さんが主に1stを弾いていたのですが、時々2ndに回って、喜多直毅さんが1stを弾くことがあったのです。つまり僕は、名手2人のソロ・1stの妙技を見られるだけでなく、なんと2ndを弾いている音まで、間近で聴くことができたのです!

 オルケスタって、タンゴの学校でもあるみたい。実戦中に「盗め」みたいな部分がまずある(一昔前は、職人だろうがサラリーマンだろうが、何でもそうだったらしいし)。それと、小松さんがリハーサルで出す指示を通して、曲想や奏法のイメージが染み込んでくる部分とがあるからです。
上演中 本番中の舞台

 休憩なしに1時間半、ぶっ通し。演奏するのはもちろん大変ですが、聴く方だってえらく大変だったハズです。ところが、むしろ最後まで段々と、お客さんたちの集中力が上がっていくかのように感じたくらい。本当に幸せな時間を過ごせました!



 本番後は、レセプション!素敵な料理がいっぱい。

 岩手って、……素敵だ!
レセ

 ミュージシャンって、本当に面白い人たちばかり。これがまた、話も上手なんです。ライブのMCなど聞いてみてください!
宵越しの銭
 バンドネオン鈴木崇朗くんのTシャツ。ちょっとぶれていますが、クリックして見ると読めるはずです。

「宵越しの銭はもたぬ」と。

 あまり冗談じゃなく、そういう極端な人もいらっしゃいます。最近、それが本来自然なことなんじゃないかと、ふと考えることがあります。僕は小心者なので、もちろん考えるだけです。


ロビー
 一夜明けて、帰るぞー

 一ノ関駅に戻ってきました。新幹線に乗るまで、まだ時間があるということで、おみやげなど買ったりしている、パーカッション佐竹尚史さん。
カステラ購入
 よく見ると……
カステラFF
「純金カステラ」

(向きが逆だった笑)

 実は早めに起きて、一部のメンバーは中尊寺観光をしていたのですが、その時に佐竹さんはこんなおみやげを買っていました↓
金色の湯

 さすが平泉!!


 ささ、本当に帰りますかー
帰りマース
 1日おいて、ほぼ全員集合でレコーディングがあったのですが、とりあえずこれにて終了。お疲れ様でしたー!

 本当に得がたい、夢のように素敵な体験でした!!お客さん、スタッフのみなさん、メンバーのみなさん、ありがとうございました!!!

 


 バンドネオン  小松亮太 北村聡 早川純 鈴木崇朗

 ヴァイオリン  近藤久美子 喜多直毅 宮越建政

 ビオラ  番場かおり

 チェロ  松本卓以

 ベース  田辺和弘

 ピアノ  三枝伸太郎 

 ギター  桜井芳樹

 パーカッション  佐竹尚史

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