たまにはプライベートな話を……。
今日は、夕方の便で旭川に飛びました。
少し早く羽田に着いたので、ラウンジで仕事をしながらビールとウィスキーをいただき、ほろ酔い気分で飛行機に乗りました。
なぜか飛行機の席は決まって進行方向に向かって右側、ABCでいうと逆側です。GとかHとか。今日もご多分に漏れず31Gです。右側の窓側。北に向かって行くから右側は東の方向ですね。午後6時頃だったと思います。どんどん空の色が濃くなっていき、気がついたら翼の向こうにぼんやりと仄か(ほのか)に丸い光が見えました。光というには本当に仄かなのでした。
それが「中秋の名月」であることに気づくのにそんなに時間はかかりませんでした。テレビでも言ってましたしね^^;
「あぁ、今日は十五夜だったんだぁ!」
ときを追うごとに空は暗くなり、逆に月は明るく、そして大きく見えるようになっていきます。すごい!これぞ天体ショー。
と思っていると、左側の窓、そうA席の窓からそれはそれは眩いばかりの西日が目を突きます。しかも、よくA席の窓を見ると、綺麗な夕焼けも見えています。
「これ、操縦席からは全部パノラマのように見えているんだろなぁ、いいなぁ。一度入ってみたいなぁ!」
そんな時に頭に浮かびました。
与謝蕪村の俳句だったでしょうか。
「菜の花や月は東に日は西に」
1年生の共通教材「うみ」にもあります。
「月が昇るし日が沈む」
まさにこれがその景色。高度1万メートルからの絶景とも言えるでしょうか。
ちょっと嬉しくなってしまいました。お裾分けです^^;
上)月は東に
上)日は西に
上)旭川駅と名月
スマホで撮った下手くそな写真では名月の大きさや明るさが表現できませんが、本当はとっても大きくてまん丸で、綺麗でした!
ところで、G席に座っていたので、「日は西に」の写真は立ち歩いて飛行機の左側に行かないと撮れないわけですが。
この日は流石にパイロットさんが機内放送でアナウンスしてくれました。
「今日は中秋の名月です。右の窓には月が、左側には夕焼けと夕日が綺麗に見えております。また下を見ますと函館の夜景も見えております」
それを聞いて機内はちょっとざわつきました。私はトイレに行くと見せかけて(別に見せかける必要ないけど)、左の通路に移動して写真を撮ったのでした。
ちょっと前の方に移動した方がよく撮れそうでした。
で、「日は西に」の写真を撮り終えて右の通路に戻って31番の席に戻ろうと歩いていたら……
「あら!? ヒロちゃんじゃないの!」と声を掛けられたではありませんか。
そう、おばと従姉妹でした^^;
明日は親族の法事。
同じ飛行機に乗っていたのですね。
市内行きのバスの中で、昔みんなで行った温泉への旅行など、思い出話に花が咲きました。なんだかほっこりしました。
いつになっても、私は親戚の中では「ヒロちゃん」なのでした^^;


