みなさま
高倉です。
いよいよゴールデンウィークに入りました。ゴールデンウィークをG.W.と表記することが多いですが、今年はGaman WeekとかGambaru Weekなどとなぞらえるメディアもあるようです。うまいこと言うなぁ^^; 私はゴールデンウィーク初日の今日(もう昨日か)は、運動不足解消のため、8時に官舎を出て、なんと3時間歩きました。14,000歩、歩きましたよ! 途中で安い床屋を見つけて入ったり、自転車が欲しいなぁ、と自転車屋に入ったりしましたけど。ここに20年近く住んでるけれど、知らない道、知らない店にたくさん出会えて、不謹慎ながらこれはこれで楽しかったです。いい天気でしたし。
さて、
ここにきて「緊急事態宣言」の延長はほぼ確実なものとなってきたようです。そうなると、3月からの学習はどうやって担保するのか、夏休みも土曜日もなく授業をするのか、などなど、問題は噴出です! 家庭に未履修の学習内容を押し付けて、それを評価の対象にするなんてことは、国が言っていますが、なかなか厳しいです。教師にとっても子どもにとっても。でも、それが現実のものとなるかどうかと言う局面に来ています。
宮城県知事が、9月始業で動くべきだと言うメッセージを出しました。尾木ママや小池知事も兼ねてより9月始業説を唱えていたようです。東京大学も9月始業を試みたことがありました。最近のことです。でも、一つの大学だけで頑張ってもそれは広まりませんでした。もちろん、社会全体の動きと連動するからです。会計年度で動いている世の中ですから、就職はどうするんだ!と言う声は経済界から絶対に起こるからです。
高倉は、9月始業にどちらかというと賛成です。こうなったからには、9月始業もありかと。何故ならば「家庭で学習を進めてください!」「それを評価の対象にします」というのは、先ほども言ったように子どもにも保護者にも教師にも、それは厳しい状況になると思うからです。
保護者の中には当然、毎日、日中子どもの勉強を見てやれない人だって多くいるのです。両親揃って医療従事者という方もいる。この状態では、学習の機会均等を担保できない。だから、私は9月始業もあり、と思うのです。
話は変わって…
こういう非日常というか、非常時にこそ、ふと自分を見つめ直すってことはあると思います。先が見えないわけです。不安なわけです。緊急事態なわけです。誰も「正解」がわからない時なのです。
それぞれの立場で、「どうすればいいのか」ということになるのです。
その時こそ、自分の「美意識」がものを言う、と私は思うのです。
どこかの国の指導者のように、「そっちの国から始まったんだろ!だから武漢ウィルスっていうネーミングにしよう!」とか「いや、そっちの兵隊が持ち込んだウィルスに違いない」などと言い合っているってことを報道で見ましたが、まったく美しくない! そうじゃなくて「一旦休戦。とにかく情報共有しあって、コロナ終息に向けて力を合わせようじゃないの!」って言えるのが私の考える「美意識」。(あ、「美意識」って、うちの学校の研究テーマです)
各家庭でも美意識を持っていれば、ステイホーム週間になっても、「せっかくだからみんなで○○しようかぁ…」って普段できないようなことを見つけて、その家庭なりの楽しみを見つけられるんです、きっと。各家庭の法律っていうか、そういうの、今の日本には希薄になっている。ある年代の方はお分かりになると思いますが、「寺内貫太郎一家」です! 家族がナマでぶつかり合いながらドタバタやる、人間くさ~い家族、家庭の復活を望みます!
私の知人は、こういう時だからと言って、LINEのシステムを使った「音楽を一緒にやろう」イベントを起こしました。ニューヨークに住んでいる知人なんですが、みんなで同じ曲をリレーで演奏したりするんですって。今度の日曜、私も参加したいと思ってます。世界規模でこういうこともできる! こういう「やってやるぞ!」「暗く悲しいことがたくさんある今だからこそ、明るく、前を向いていこう!」という前向きさも、彼女の美意識です。こうやって自分で感じて、自分で考えて、自分で行動を起こそうとすること、とても尊敬しますし、こうでなくちゃ!と思います。
よく言われていることですけれど、「これからは予測不可能な時代」と。
確かにそうですね。コロナとは違うウィルスに襲われるかもしれませんし、災害に襲われることも否定できない。いや、いつかは絶対にまた何かが起こると思った方がよい。でも、どんなことが起きても、自分の中にある美意識に従って行動することが、きっと大事なんだろうと、そう思います。
今日、たまたま散歩の途中でドラッグストアに寄りました。すると、歩行器をやっとやっと押して買い物に来ていた80歳以上と思しきおばあちゃんが、高いところにある商品を取れずにいたんです。すると、若~いお兄さん(金髪+ピアス)が「おばあちゃん、どれ?」って聞いて取ってやってるんですよ。涙が出そうでした。これが金髪お兄さんの「美意識」なんだと。偉いなぁ。人を見た目で判断しちゃいかんですなぁ。
私たち音楽教師は、音楽を通して子供を育てようとしています。でも、音楽だけ教えていてもダメなんですよね。音楽を通してどんな人間を育てるのかっていう視点が絶対に必要なんです。特に公教育では。それが教師の「美意識」だと思うんです。
金髪のお兄さん、めっちゃカッコよかったです。
話を元に戻します。9月始業論に対して、慎重な意見を述べている知事もいます。こういう人もいないと、とは思います。が、はじめからブレーキかけているのではいけないと思います。小池知事が言うように、非常時こそ、社会が大きくチェンジする時、チャンスなのかも…、こう言う考え方をできるような人を育てなければ、と強く思う夜です。
できるかできないかはわからない。でも、可能性を最大限に考える。自分で動き出すんです。
これも一つの美意識。
夜中に書いていると、ちょっと語気が強いですね。失礼致しました。
一刻も早い収束、そして終息を願わずにはいられません。
おやすみなさい。
みなさま、どうぞご安全に。
(すべてのメールに返信ができないでいます。この場をお借りしてお詫びいたします)