2018年も今日でおしまい。今日は「平成」最後の年越しですね。

みなさま、今年も大変お世話になりました。

今年の仕事納めは、12月28日に行った第24回音楽授業ラボラトリー研究会でした。茨城は取手東小学校の河﨑秋彦先生が講師を務めてくださいました。テーマは「鑑賞」。いやぁ、充実の内容でした!「こきりこ節」の教材開発にかけたあのエネルギーはすごかった! 実際に富山県の五箇山に取材旅行に出かけ、しかも2カ年に渡ってその取材は続いたそうです。そうして生まれた鑑賞の授業は、全国の先生方の強い味方になること間違いなし!です。

「白鳥」の身体表現を伴う授業づくりもとても勉強になりました。私も鑑賞授業で身体表現をよく取り入れますが、強い味方というか、仲間がそばにいてくれてとても幸せな気持ちになりました。

河﨑先生とは、今から15年ほど前でしょうか、音楽鑑賞教育振興会(音鑑)の夏ゼミでたまたまご一緒したのがきっかけで、それ以来仲良くさせていただいています。当時の夏ゼミは2泊3日でした。オーディオメーカーのパイオニアさんの研修室に宿泊したのですが、同室だったのが河﨑先生です。初対面とは思えないほど、音楽の話で盛り上がったのをよく覚えています。しかも、私の専門であるリトミックにも関心をお持ちであること、そして私の恩師の一人であるアン・ファーバー先生のレッスンをニューヨークまで行って受けられたことを知り、「なんだ!この行動力は!」と驚きました。

こんな河﨑先生ですから、音楽の授業にこだわりを持たないわけがありません。今は音鑑の研究員として大活躍。全国を股にかけて講座を展開しています。

28日のラボに参加された先生方もみなさん満足顔でお帰りになったのが印象的でした。

また、今回のラボには九州、四国を始め、北は東北まで、まさに全国各地から先生方が集まりました。その研究熱心さに頭が下がる思いです。

恒例になりつつある御用納め(28日)のラボ、懇親会も盛り上がりました。初めて参加された先生方も懇親会に来られ、普段は学校で一人ぼっちの音楽教師同士、楽しく交流されていました。

ラボが始まって7年。この研究会が、全国の先生方の研修の場のみならず、交流の場になってきたなぁ、と感じた第24回のラボでした。

 

さて、前置きが長くなりました。

年が明けて1月19日、これも恒例になってきた東京は銀座、山野楽器で高倉が講師を務める講座を行います。テーマは「見方・考え方」です。新しい学習指導要領では、子供達に音楽的な「見方・考え方」を働かせて、主体的・対話的で深い学びをさせるよう示されています。私は、「見方・考え方」というものは、子供ばかりではなく、まずは教師が鍛えなければならないものだと思っています。

そういう考えを持って授業を構築するとどんなことが考えられるか、ということをご参会の先生方とシェアしたいと思います。鑑賞、音楽づくりを中心に、もちろん「体を動かす活動」を伴って取り上げたいと思います。

お時間がありましたら、ぜひお集まりください。お待ちしております。

詳しくは、山野楽器さんのHPで。

https://www.yamano-music.co.jp/event/list/

 

それでは、みなさま、佳いお年をお迎えくださいませ。

今年も仲良くしていただいて本当にありがとうございました!

 

高倉弘光