ゴールデンウィークのお昼。
高崎駅に着いた。
終着駅。全員が電車からぞろぞろと降りていく。
ホームからの階段とエスカレーターは、電車から降りた人で満たされ、寝起きの私は少し気だるさを感じる。
私は6番線に移動し、伊勢崎行きの電車に乗り換える。
高崎駅は群馬県の駅のハブだ。
ここで降りた人は各路線へ散って行く。
県内の路線、東西南北から乗り入れ終着駅でも始発駅でもある。
ただ私の乗る伊勢崎行きの電車は、世間の混雑と関係なく空いていた。
ほんと、空席の方が多い。
時間帯がそうなのであろう、部活帰りの学生が大概で、車内には青春の香りが漂っていた。
彼ら彼女らを見て、私の高校時代と照らし合わせるが、カッコいい思い出は少なく、すべて恥ずかしい事ばかり、、、、ここでは書けないよ。
私がこの路線に乗っていた頃より駅が増えた。
いくつかの降りたことの無い新しい駅を通過しながら、以前より少し新しくなった街並みを眺め伊勢崎へ向かう。
今日は、たまたま山側の北方向の風景を眺める席に座った。
新前橋駅から前橋駅は高架になっており、高い所からの眺めがよい。
街並みの向こうには青々した山々の景色が広がる。
今日は天気が良い。
山は変わってないようだ。
先の「高校時代の話し」の中に、そこにはこの電車からみる山々の景色があった。
そんな下らない事考えていたら、あっちゅうま。
終点、伊勢崎に着く。
さっきの学生らがぞろぞろ降りていく。
私もその中に紛れのろのろとエスカレーターを降りる。
ここは当時の駅舎は全て取り崩され、今は近代的な駅になっている。
さて、 実家に帰ろう。
引っ越しをした、私が住んだ事のない実家へ。
~おわり~