急いで口で吸え。
30分強、という
全楽曲演奏時間より長いMC。
いったい何をしゃべるべきなのか。
スタジオでの練習中も、
頭が痛いのはその現実。
どうしよう。
家に帰りラジカセを取り出し、
しゃべってみる。
どうもー!
おにぎりスキッパーズでーす!
みんな今日は来てくれてありがとう。
今日は僕たちの一番最初のライブです。
僕たちがこのバンドを始めたのは・・・
聴き直して、ぎょっとした。
固い。
てか、なんなんじゃこりゃ。
卒業式の贈る言葉みたいだ。
それをちょっとノリよくしゃべっているだけだ。
時計を見る。
うわ。
結構しゃべったつもりで5分。
5分しかたってない!
やばい!!!
考え方を変えないといけない。
だいたい俺、ミュージシャンじゃないし。
役者だし。
ライブハウスに立ったことだってないし。
なんて、もう
ふてくされて横になる。
部屋の片隅に目が言った。
あ。
スネークマンショー
「戦争反対」
そうだよ。
俺、ミュージシャンじゃないし。
役者だし。
居直った先に光が見えました。
スネークマンショーみたいにやればいい。
小さなコントを作って
そのオチで、曲が入る。
それを間に繰り返す。
そうだ。
これでいこう。
ワープロを開き、そのひらめきのまま
僕は文章を走らせていきました。
でもよく考えたら
コントはおろか、
小さなストーリーすらこの時、
書いたことがなかったのですけどね。
なんか、よくわからにまま
大学の卒論用に買ったワープロに文章を打ち込む。
打ち込む。
打ち込む。
そのとき、
かけたままにしていた
MCを録音したカセットテープがカチッと
裏面になりました。
「ざざざ、
マヤちゃん・・」
「桜小路くん・・・」
妹の声がしてきました。
それは世にも恥ずかしい、
妹がどうやら一人で録音したらしい、
一人で何役もやっている
独り「ガラスの仮面」だったのです。
全楽曲演奏時間より長いMC。
いったい何をしゃべるべきなのか。
スタジオでの練習中も、
頭が痛いのはその現実。
どうしよう。
家に帰りラジカセを取り出し、
しゃべってみる。
どうもー!
おにぎりスキッパーズでーす!
みんな今日は来てくれてありがとう。
今日は僕たちの一番最初のライブです。
僕たちがこのバンドを始めたのは・・・
聴き直して、ぎょっとした。
固い。
てか、なんなんじゃこりゃ。
卒業式の贈る言葉みたいだ。
それをちょっとノリよくしゃべっているだけだ。
時計を見る。
うわ。
結構しゃべったつもりで5分。
5分しかたってない!
やばい!!!
考え方を変えないといけない。
だいたい俺、ミュージシャンじゃないし。
役者だし。
ライブハウスに立ったことだってないし。
なんて、もう
ふてくされて横になる。
部屋の片隅に目が言った。
あ。
スネークマンショー
「戦争反対」
そうだよ。
俺、ミュージシャンじゃないし。
役者だし。
居直った先に光が見えました。
スネークマンショーみたいにやればいい。
小さなコントを作って
そのオチで、曲が入る。
それを間に繰り返す。
そうだ。
これでいこう。
ワープロを開き、そのひらめきのまま
僕は文章を走らせていきました。
でもよく考えたら
コントはおろか、
小さなストーリーすらこの時、
書いたことがなかったのですけどね。
なんか、よくわからにまま
大学の卒論用に買ったワープロに文章を打ち込む。
打ち込む。
打ち込む。
そのとき、
かけたままにしていた
MCを録音したカセットテープがカチッと
裏面になりました。
「ざざざ、
マヤちゃん・・」
「桜小路くん・・・」
妹の声がしてきました。
それは世にも恥ずかしい、
妹がどうやら一人で録音したらしい、
一人で何役もやっている
独り「ガラスの仮面」だったのです。