8/31,9/1土日の休日を利用して、
定員15名の「フォーリー実践セミナー」を実施しました。
フォーリーとは、編集済みの動画に合わせて、
足音、衣擦れ、ドアの開閉音や車両の走行音など、
さまざまな効果音をスタジオ内で擬音として収録し、
細かく付加していく作業のことを言い、
ドラマ作品のみでなく、実はドキュメンタリー作品にも用いられている、
とても重要な音響の仕事なのです。
今回の参加者たちは、早い者勝ち、わずか15名の定員に対し、
学年、学科に関係なく自ら応募したやる気まんまんの音芸生たち。
音芸講師の内村和嗣先生、染谷和孝先生による熱心なご指導で、
エンジニア、フォーリーアーティスト、それぞれの立場で必要な事前準備、
実際のレコーディング、後処理の過程を、実践的に体験しました。
ちなみに内村先生は、NHK制作のドラマや海外ドラマ、映画で、
染谷先生はゲームや映画などで、数多くのフォーリーを手掛けていらっしゃる、
業界のレジェンドエンジニア、サウンドクリエイターでいらっしゃいます。
お二人のご指導を通じて、機材のセッティングやオペレーションはもちろん、
それらを用いて、どのような発想で音をつけていくかを学びました。
たとえば、「足音」や「衣擦れ」のような、
一見シンプルと思われがちな音を付ける際にも、
登場人物の性格/心理状態/ストーリー展開などを反映した音を演じ、
付けていかなければなりません。
ただ、映像と音のタイミングが合っていればOKというような、
単純な話ではないのです。
参加者全員が、フォーリーの奥深さと面白さを、心から実感し尽くした二日間でした。