皆さん、こんにちは。2年生の担任をしてます、楠元です。

 

 

今回お届けするのは「サラウンドシステム入門」の講義レポートです。

学生たちに混ざって一緒に受講してきましたよ。

 

担当講師は中原雅考先生。いつもお世話になっております。

機材チェックやセッティングのアドバイスなど、事前にもお力添えを頂いていたのでした。

 

 

今回の講義は【立体音響概論】【5.1chサラウンド環境のセットアップ】を2日続き・計8コマで駆け抜ける集中講義スタイルで実施。座学から始まり、サラウンド環境のセットアップ、試聴、そして録音(!)などなどの演習を交えて行われました。

 

 

序盤は座学なので写真はありません。学生たちと同じく、私も中原先生の話に集中していました。

      

そして、いよいよ……、 

サラウンド環境のセットアップへ!

 

 

テキストを見ながら仮設したサラウンドスピーカの音響特性を調整している所……かな。

 

 

 

 

中原先生のアドバイスをききながら真剣な眼差し?の学生 IとM。

測定マイクはiPadにつながっていて、アプリ上に数値が表示されています。

 

iPadの画面をプロジェクション。測定用の音をスピーカから出して、測定して、調整して……の繰り返し。

試聴時の音質には、スピーカの選定はもちろん、セッティング(高さ、向き、角度、距離)が重要なのに加え、その部屋の特性も大きく関係します。

そこそこ響きのある本館601教室での調整は難しかったですね。それもまた学びであり、経験の蓄積になります。

 

 

講義の終盤。無指向性マイクで音圧を記録し、双指向性マイク3本でx軸、y軸、z軸方向の粒子速度を録音する、音響インテンシティの再現実験のためのマイクセッティングです(Ambisonics B-formatのイメージ)。

厳密なことはできなくとも、何か、少しでも見えれば……イメージの足しになれば……と。中原先生の熱意あっての時間でした。

 

 

 

上記セッティングで記録された信号をProToolsのプラグインでサラウンド出力してみるーーー!

 

 

 

仮設したサラウンドスピーカから再生!その瞬間の音場を再現できていた(、かな?!)。

実におもしろい……

 

 

 

オープンキャンパスなどでいつもお話していますように、音芸は音響技術の基礎・基本を中心に幅広く学べる専門学校です。そんな音芸で「音響技術の最先端」に触れられる講義をご紹介しました。専門学校でここまで進んだ講義を実施しているのは音響芸術専門学校だけ。東京藝術大学でも講義を持っておられる中原先生曰く「東京藝術大学の学生と同等の理解レベルを音芸生にも求めている」とのこと。音芸生も私も、必死で中原先生のお話に食らいついていたのでした。難しい!で自らの可能性を閉ざさず、そこで頑張ることの大切さも伝えてくださっていたのではないでしょうか。

 

最後に、ちょっとだけ私の所感。興味深い内容と中原先生のわかりやすいお話で学ぶ楽しさをあらためて認識するような、刺激的な時間でした。音芸生がどんな仕事に就くことになろうとも、生涯の糧となることばがそこかしこに散りばめられているなとも思いました。

「自然界の音場はチャンネルという国境で分断されていない」ということばが最も印象に残っています。

チャンネルベースからオブジェクトベースの作品制作スタイルへ。2Dから3D、イマーシブ、4πの世界へ。音響芸術専門学校が時代に突入する記念すべき日となったようです。今後も音芸のサラウンドシステム環境をより良くしていき、さらに講義の内容を発展させていきたく思います。

 

中原先生、ありがとうございました。