前回、チャンクダウンの話が出たので、
今度は「チャンクアップ」の話をしたいと思います。
話の内容を噛み砕き、
行動レベルにまで落とし込む「チャンクダウン」。
逆に、話の内容を大きくとらえたり、
抽象的にすることを
「チャンクアップ」といいます。
会議などで取りまとめがうまい人、
話をまとめるのがうまい人というのは、
チャンクアップがうまい人といえます。
多くの人の心をとらえるときや、
多くの人に伝わる話をするときは、
チャンクを大きくして話すことが有効です。
例えば、大きな功績を残している大会社の社長がスピーチなどで、
「クーラーは常に28℃にしましょう」
「コピー用紙は再利用を心がけよう」
なんてことは言わないと思うんです。
「エコ活動にも積極的に取り組んで、
日本のリーディングカンパニーであり続けましょう」
「日本を元気するためにがんばりましょう」
こういうふうに、塊を大きくして、
抽象的に話した方が、
より多くの人に伝わります。
人の上に立つ人というのは、
細かなやり方を教えるのも大事ですが、
そろぞれが、いろいろな捉え方ができるように
大きな枠で発信していく必要もあります。
信念・使命などの話などは、
チャンクが大きいですね。
大きいゆえに、
多くの人を巻き込み、ひきつけることができるのです。