娘は自分に厳しくネガティブな言葉を言うことが多い。前の高校にいたことは言葉に加え態度で不機嫌を撒き散らして本当に疲れる毎日だった。転学してそれはものすごく減ったがそれでも癖になっているのかネガティブな言葉を軽く言うが、私は気にせず聞き流せるようになった。

 

それでも聞き流せないときもある。昨日はスクーリングについて先生からの連絡で不安なところがあったのか娘は急に不機嫌になってしまった。私は我慢できずにそれに呼応してしまった。それで互いの応酬になってしまった。これは本当に良くなかった。

 

私が聞き流せなかったのは私の中にある感情が燻っているからだ。それは「転学するの色々大変だったんだから!」だ。これは確かに事実で、当初学校に対して心を閉じてしまいどうしたらいいかわからなくなってしまった娘のために先生と話し合ったり転学に向けて奔走したり、あの時は本当に大変だったのだ。でもその甲斐あって今娘は新しい環境で前向きに頑張っていて、あのとき頑張って本当によかったと思っている。結局転学に向けて最後は娘が自分自身で決断し自分で行動したからこそ現在に至るのだが、「そこに至るまで大変だったのだし、転学できただけでありがたく思って文句を言わないで欲しい」というような、娘に恩を押し付けるような感情が私の中にあるのだろう。

 

これは良くない。この感情が燻っているために、娘の一部の言葉に反応してしまう。感情に蓋をし切れなくなって、かといって言葉で伝えようともせず不機嫌な態度で「察してよ」とやるのは、私の母から受け継いで知らぬ間に娘に引き継がれてしまった悪癖だ。娘の言い分もあるだろう。お互いに機嫌の良い時に、あの時は大変だったねという話のなかでやんわり、言葉で伝えよう。そうしたらその火種は煙になって消えるだろう。

 

 

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