別に断捨離の一環とは思っていなかったけれど、もしかして究極の断捨離だったかも。


長年使われずにリビングに置いてあったピアノを、調律修理して孫の家に持って行こうと始めたことだった。


女性の若い調律師さんが来てくださって、見てもらったら、もう取り替えるための部品もなく、修理のしようがなくなっていた。使っていなくても、いろいろ中の部品は脆くなってしまったりしていたんだね。


音は悪くはなかったので、孫はうちに来たら、弾いたりしていたけれど、音程がずれてしまっていたので、こんな間違った音で弾いていてはいけないと思ったから調律しようと思ったんだけれど、予想しない大きな断捨離になってしまった。


私の娘たちが幼少期の頃よく過ごしていた私の実家も、建て替えて、今は妹の家になっているし、長女が、「だんだん形見がなくなっていくね。」と呟いた。

そうだね。私が持っていた、1番大きな父の形見だなと思うと、悲しかった。


こんなことに比べれば、服や細々したものの断捨離なんてたいしたことじゃないね。それほど思い入れはないから。


さようならピアノ。

長い間私たちと暮らしてくれてありがとう。






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