毎日暑い日が続きますね。




さて、今日から七十二候は『腐草為蛍』(くされたるくさほたるとなる)はに変わりました。


腐草為蛍の意味は、「腐った草(朽ちた草)が蛍となる」というもの。

字を見るとその意味が分かりますが、朽ちた草が蛍になるとされたのは何故なのか?


昔の人は、土の中でさなぎになり、羽化をして朽ち草の間から出てくる蛍の姿を見て、暑さで蒸れて腐った竹や葉のような朽ち草が蛍になると感じていたようです。



ホタルが羽化するのは、ちょうど梅雨の始めごろ。

土が乾いて固くなっていると出てこれなくなってしまうこともあるとか。

順当な梅雨の雨はホタルの生存にとっても大事な条件なんですね。

土から出てきたホタルはしばらく草の上で休んでから、仲間を求めて飛び立ちます。





腐った草というのは文字通りやわらかい腐葉土をさしているのかもしれませんし、濡れた草かもしれません。


科学的ではありませんが「腐草為蛍」という七十二侯の表現は、あながち間違っていないように思います。