あっちこっち…より道したっていいじゃない -20ページ目

あっちこっち…より道したっていいじゃない

ミーハー万歳★
あれもこれも大好きってスバラシイ・・・






今、スペイン映画が熱い…
と、思っているのはワタシだけ??

仲良しブロガーさん達に
たびたび紹介される
スパニッシュ・ホラーやドラマ、
先日の「ブランカニエベス」のような
あっと驚く斬新なものまで
密かにブームはやって来ている…


そもそもスペイン映画と言えば
アルモドバルくらいしか知らないけれど
「KIKA」があまりに強烈すぎて
初めて観たときから20年たっていても、
あれこそがワタシの中で
ザ・スペイン映画になってしまっている。
「アートはポルノを超えた」という
キャッチコピーのとおり
奇抜な色彩とゴルチエの衣装は
アートそのもので、
ポルノ度もかなり高い(笑)
 
そんなアルモドバルの新作が
抱腹絶倒のコメディだという…
熱い(多分…)スペイン映画の笑いのセンスに
果たしてワタシはついていけるのか


 

観終わってまず…
ワタシは「抱腹絶倒」の意味を
間違って覚えているのかもしれない、
と不安になった。
とりあえず辞書を引いて
そうではないことを確かめた…

『腹をかかえて
ひっくり返るほど大笑いすること』


飛行機

 
メキシコシティへ向って離陸した飛行機

カラフルで可愛らしいオープニングと
ペネロペ・クルス&バンデラスの登場にワクワクし
いかにも何かやらかしてくれそうな、
ビジネスクラス担当の3人のオカマCA…

腹を抱えて笑う準備は、できていた


 

さて機内、エコノミークラスでは
誰もが眠っている…
というか眠らされている。

快適な空の旅…のようであって、
どこか不自然なその光景。
実は、不具合で着陸できないまま
飛行機は旋回し続けていて、
乗客が騒ぎ出さないための措置なのだが
あまり多くを説明せずに
ストーリーをはこぶのはおもしろい


必然的に物語の舞台はビジネスクラスと
コックピットになるのだけれど…
個性的なキャラクターが揃ってるというのに、
なぜだか肩透かしを食らう…




テキーラとメスカリンでハイになって
「ハングオーバー」的な…もしくは
「プリシラ」的な、展開を期待させておいて
ネタは終始、下ネタ。
機長も乗務員も客も下ネタばっかり。
下半身が元気なのは良いが
緊迫感も、緊急事態感は全くない…

能天気な天然っぷりには時折クスッと
笑わせるところがあるけれど、
大笑いは今か今かと
待たせるだけ待たせておいて
いつの間にやら
飛行機は不時着してしまった。

予告で観たミュージカルっぽいのも空振り
ハッチャメチャなのが観たかったワタシは
強制的に飛行機を降ろされ
ココはどこ?…状態


飛行機
 
 
どのくらいヒットした映画なのかは
想像もつかないけれど…
笑ってる人がひとりもいない、
こんなコメディ映画ってのも虚しい。
せっかくのアルモドバル、
「KIKA」みたいな衝撃もなく
ブームを匂わせていたはずの
スペイン映画だというのに
熱はすっかり冷めた(笑)

なんだかなあ…
せっかくの映画の日だったのに。









ある本に「公開する新作映画のなかに、モノクロの作品があればそれは必ず観るべし…」
と書かれていた。
今ではリバイバル上映のものを除けば、ほとんどモノクロ映画の新作というのがない。
あえてこの時代に、モノクロの映画づくりに挑むその姿勢こそが、まず観るに値するというのだ。
2012年の「アーティスト」の成功のワケも、実はそんなところにもあったのかもしれない。
しかもサイレントとなれば、ますます映画好きにはたまらない。
黒と白の濃淡や、光と影だけでスクリーンがあんなに奥深いものになるなんて。
そして、色とセリフに代わって、さりげない目や眉の動き、顔の表情と音楽だけで、明るくも暗くもなる場面にはつい観入ってしまう。

確かに昨今の技術の進歩は素晴らしい。けれどもしかしたら、映画本来の美しさはサイレント映画にあるのかもしれない…
それを忘れてしまいそうになった時に、ちょうどリマインダーはやってくる。


 

さて…「ブランカニエベス」は、誰もに馴染みある白雪姫のお話。
モノクロ・サイレントのスペイン映画で、ここに伝統の闘牛士の話を絡めた何とも斬新な物語…
観ない訳にはいかない。
当然「アーティスト」と比較されるのは覚悟の上だったのではないかと思う。自らハードルを上げてしまっているようだ。
どちらが好きか…と聞かれれば、ワタシは「アーティスト」の方が良いけれど、オリジナリティあふれ「アーティスト」にはなかったブラックなスパイスがかなり効いているところは気に入っている。




この映画の最大の魅力は、継母エンカルナにあった。
「白雪姫と鏡の女王」をを観たときに、ジュリア・ロバーツがもっと意地悪だったらより、おもしろかったハズなのに…とレビューした記憶があるが、このエンカルナのブラックさはかなりのものだ。
大怪我を負って入院していた花形闘牛士のビヤルタに、献身的に尽くしてみせていたのは、彼の後妻の座におさまり莫大な財産と名声を手に入れるため。
目的さえ果たせば、あとは怪我の後遺症で身動きのとれないビヤルタを閉じ込めて、前妻との間に生まれた幼い娘カルメンとも引き離し、彼女には重労働を課す。
そして自分は…昼間っから愛人とSMごっこ、ときた…(笑)
時おり彼女が浮かべる冷たい笑みには背中がゾクっとするし、邪魔と感じたものを徹底的に排除していくエネルギーも凄い。

そんなエンカルナの差し金で殺されそうになったカルメンは、森で‘小さな闘牛士たち’に助けられるけれど、記憶を全てなくしてしまっている。
小人たちは彼女を白雪姫と名づけ、一緒に見世物巡業の旅に出ることになる…。そして闘牛士としての才能がみるみる開花した白雪姫は、行く先々で人気者になるのだが…




やがて父がかつて大怪我を負った闘牛場で、彼女は幼少の頃からの記憶を全て思い出す・・・
そのフラッシュバックのシーンが凄い。
彼女の人生が凝縮されたその10数秒間の美しさには思わず涙が出たほど。


あまりに表現力豊かで、想像力をかきたてる本作。
ふと…これがモノクロの、しかもサイレント映画であるということを忘れてしまいそうになる。

「公開する新作映画のなかに、モノクロの作品があればそれは必ず観るべし…」
というのは、どうやら本当らしい。


リンゴ






今さらだけど…ようやく。

ずっと観たいと思っていたというのに…
これが実話だとは知らず、結末も何も予想してないワタシに、
先に観た友人はいきなりオチをネタバレしたし、しかも…思ったほどおもしろくなかったと、無責任にも思いっきりワタシのテンションを下げてくれた(笑)
ようやく、その傷も癒えたところで、とうとう…初鑑賞




果てなく続く広大なブルー・ジョン・キャニオンと
尽きることない空…
大自然のその半端ないスケールと、
渓谷の岩に右腕を挟まれて
谷底で身動きのできなくなった男に与えられた限られた空間…

このコントラストにまず圧倒されて、人間がどれほどちっぽけな存在なのか、
痛いほど思い知らされる。

事実に基づいた話というのは、結末が分かっている以上
観る者をいかに惹きつけられるかは、全て監督のセンスに委ねられている。
アーロンは想像を絶するような体験をしたけれど、
この奇跡的な生還劇も、映像を連ねるだけではただのドキュメンタリー番組にしかならない。
現実と記憶と幻想と願望を絡めて、ここまで魅せるドラマに仕上げるダニー・ボイルは、やっぱり天才的な感性の持ち主だ…
結末を知って(知らされて)いても、アーロンから目が離せない。
音楽も大きな役割を担っていて、あの絶望感と対比する軽快な選曲のセンスにはやはりダニー・ボイルの凄さがあふれてる。


 
 
絶望の淵に立たされたとき…
生き延びるための道が、たったひとつしか残されていなかったとしたら
ワタシもアーロンと同じように決断することができるだろうか…
 


昨年公開の「ライフ・オブ・パイ」や「ゼロ・グラビティ」も、役者のひとり芝居が話題になった。
パイは海の上で…
ライアンは宇宙の果てで…
そしてアーロンは深い谷底で…。
死を目の前にしてようやく、生きる意味を考えて
生きたいと切実に願うその姿に、自分自身を重ねて考えてみる。
 
人であればきっと誰もが、孤独と闘いながら生きているはず。
そしてきっと、いつかは誰かに頼らなくても大丈夫なくらい強くなって、自分を信じ…この人生を生き抜く力を培っていかなきゃならない…
 
最近ちょっと凹み気味で、つい人の優しさに頼って甘ったれた気持ちになっていたけれど…
そんなんじゃダメだ!って、自分を奮い立たせるメッセージが今のワタシには必要だったのだと思う。
然るべき映画が、然るべき絶妙なタイミングでワタシの前にやってきた。


本物のアーロンはこちら








「天才オークショニアに舞い込んだ、
ある屋敷の鑑定依頼。
そこには、
隠し部屋から姿を現さない依頼人と、
本物なら世紀の発見となる
美術品が待っていた」


 

すごい映画に出逢ってしまった…
 



ヴァージルは孤独な老人である。

鑑定士であり
オークショニアであり
更にはコレクターでもある彼は、
本物の美術品を見抜く、
最高の腕を持ちながら
歳とともに積み重ねてきた執念や
こだわりの数々が
やがて彼を人間嫌いにし、
特に女性との間に
高い壁を築いてしまっている。
結婚もしていないし
友人も少ない。
手に触れるものは全てが手袋越しで、
ひとりでとる食事の間も
手袋を外すことはない。
彼が唯一自分を解放できる場所が、
女性の肖像画ばかりで飾られた部屋…
 
 
そんなヴァージルが向かったのは
鑑定依頼のあったとある屋敷。
そこで彼を待っていたのは、
決して姿を現そうとしない依頼人と
バラバラになった機械人形の部品。
何度も屋敷に足を運びながら
やがて集まったいくつもの部品は、
修復屋のロバートの手により
少しずつ形を成していく。
その一方で
隠し部屋にこもったまま、
壁越しにしか会話をしない依頼人。
ヴァージルは彼女をひと目見たい、と
次第に欲望を募らせていく。
彼女は、人がいる場所には居られない、
という病を患っていて
10年以上も屋敷から一歩も出ずに
生きてきたのだという。
やがてそんなクレアが、
少しずつココロを開いていくにつれ
ヴァージルも、
初めての恋に幸せを感じている。
気づけばヴァージルの手からは
いつの間にか手袋も消え
2人の愛もまた、
完成に近づいていた・・・はず。


 

時間をかけて積み上げられてきた、
完成への最後の欠片が、
今ようやくはまろうとしたその時
何もかもが…音を立てて崩れおちる
 
孤独な老人が、
ようやく手に入れたはずの愛。
しかし全ては
復讐のために仕組まれた罠。
幻のような愛の物語の裏側で、
もうひとつの物語に
最後の欠片がはまった…
 
どれだけココロの強い人なら、
崩れたピースを
もう一度組み立てようと
起き上がれるものなのか…
どれだけ激しく愛を求める人なら、
もう一度信じてみようと思えるのか…
 
そしてワタシは
いったい人のココロの中の「本物」を
どれだけ見ることができているのか…

 
観おわった後の
ぞくぞく感が止まらない
偽りの中にも、
真実はきっとあったのだ、と
ワタシは信じたい


 
パンクフロイドさんと
ふじのこーせいさんの
この映画を絶賛するレビューのおかげ。
公開からは既に1ヶ月以上、
1日1回の上映だが劇場はほぼ満席で
じわじわと、作品の良さが
世間に広がっているのだ、と実感。
もう一度、観たい。
見落としてしまった、
伏線の数々がきっとあるはず。
それらを拾い集めワタシもまた、
ワタシの物語のピースをはめていくのだ
 
2回目以降は1000円で鑑賞できるキャンペーンをしていることも納得。
実にこれは、
何度でもくり返し観たくなる作品。




 




世に広がる禁煙ブームのおかげか
もくもくさん達の居場所が
どんどんなくなっているような気がする。
飛行機だっていつの間にか、
全席禁煙は当たり前だし
オフィスでぷかぷか吸う上司もいなくなった

健康やマナーを気遣う人が
増えていることは良いことだけど、
このままだと、もくもくさん達は
映画からも消えてしまいそう…

先日の「永遠のゼロ」…
主演の岡田君より、
新井浩文に釘付けだったワタシ
彼は常に煙草をくわえていて
そういう人が、何だか懐かしくて
少し寂しいような気さえした。

「風立ちぬ」なんて
喫煙シーンが多いと問題視されて
むしろ問題視する方が問題なのではないかと
ワタシは本気で思ったくらい
 
ワタシは煙草を吸わない

けれど、灰皿の淵でとんとんって
灰を落とす仕草や
煙たそうに目を細める顔を見るのは好き
そして…
映画のワンシーンを彩る煙草が大好き。
それは、その時代を象徴するものであったり
キャラクターを確立するための、
ファッションであったり
そのシーンには欠かせないアートとして
そこにあるわけで…
 
スクリーンから消えゆく煙草。
大好きな煙草のシーンを集めてみた
 

「スモーク」
1995年 ウェイン・ワン


クリスマス映画レビューでも登場した本作
舞台が煙草屋というだけあって、
ここに集う人たちは
みんな本当に美味しそうに煙草を吸う。
人を思って、人のためにつく嘘がある…
それは煙のように、揺らめきながら
時として、真実に姿を変える



「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」
2001年 ウェス・アンダーソン


父ロイヤルの愛に飢え
どこかひねくれたまま、
大人になってしまった子供たち。
結婚しても浴室にこもりっきりのマーゴ
夫に隠れていつも煙草を吸っている
どこか遠くを見つめて
倦怠感を漂わせているマーゴが愛おしい



「勝手にしやがれ」
1959年 ジャン・リュック・ゴダール


これは、好きな映画…というより
ただひたすらセンスの良さに惚れた1本
ストーリーではなくて、
ひとつひとつのスタイリッシュなシーンが
いつまでもいつまでも記憶に残る。
煙草はきっと、
ジャン・ポール・ベルモントの身体の一部
煙草だって彼に吸ってもらえれば光栄なはず
これだけ様になる人はそういない



「女と男のいる舗道」
1962年 ジャン・リュック・ゴダール

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続くゴダール。
こちらも、ストーリーはさっぱり分からない
けれど、ワタシが最も好きな
煙草シーンがあるのはこの映画。
男が吸った煙草の煙を、
アンナ・カリーナに口うつしするキスシーン

ワタシ、煙草吸わないけど…
これは…憧れて真似したテレパンダ



「パルプ・フィクション」
1994年 クエンティン・タランティーノ

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小道具にとことんこだわるタランティーノ
登場するのは、彼ならではの煙草で
実はこのレッドアップルは架空のブランド。
他のタランティーノ作品にも、
ちょこちょこ顔を出しているらしい。
リンゴから緑のイモムシが顔を出して、
このパッケージだと、
あんまり美味しそうな感じはしない(笑)
トラボルタがユマに、
巻き煙草をくるくるっと巻いて渡すのは
何度観てもカッコイイ。
ついでに…2人が行った、
あのレストランの$5シェイク。
あれは、ワタシも飲んでみたい



「ナイト・オン・ザ・プラネット」
1991年 ジム・ジャームッシュ


5つの都市のタクシーの話
LAのタクシーの運転手がウィノナ・ライダー
空港から乗せるのはジーナ・ローランズ、と
キャストが豪華なオムニバス。
ガムをくっちゃくっちゃ噛みながら
立て続けにずっと煙草を吸う運転手…
彼女はホントにかわいいけれど、
こんなタクシー絶対乗りたくない(笑)



「コーヒー・アンド・シガレッツ」
2003年 ジム・ジャームッシュ

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ザ・煙草映画…こちらもジャームッシュ
ぼんやり考えごとをしていたり
誰かを待っていたり
かみ合わない会話に、
気まずい思いをしたり…
日常に散らばっている「間」と、
それを埋めてくれるコーヒーと煙草
 
モノクロの映像と
コーヒーカップの白と、コーヒーの黒
そこに漂う煙草の煙
ゆるく気だるい空気感が心地よい


flower1 

 
今さら煙草を吸おうとは思わないけれど…
こんな時、煙草があったら絵になるな、って
考えることはしばしば。
 
タランティーノ
ジャームッシュ
そしてゴダール…。
映画には
美しい煙草のシーンかこんなに沢山!
禁煙ブームも良いけれど
煙草が生むのは害だけじゃない、ってこと。










2014年…
明けましておめでとうございます。
この1年がまた、皆さまにとってステキな映画とたくさん出逢える年でありますように。
本年もどうぞよろしくお願いいたします
aya

さて、ワタシの2014年の始まりは…「かぐや姫の物語」 





かぐや姫…
物語は誰もが知っているとおり
幼稚園のお遊戯会でもお馴染みのむかし話

今日のアニメーション映画では、如何に写真に近い風景描写ができるようになったかが競われ、リアルさがより求められている傾向があるように思える。それはそれですごい技術なのだが、そんな中「かぐや姫の物語」はあえて、リアルさから離れて絵本的に柔らかいタッチで、水彩画のように仕上がっているところが魅力的。
ひとつひとつのシーンが背景と合わせて流れるように動いて、それは絵巻物を見ているかのようでもある。
満開の桜の木の下で、姫が無邪気にはしゃぐ。ワタシがこの映画で一番好きだったシーン。月に帰らなければいけないと覚悟を決めた姫の強さと、タケノコと呼ばれ無心に遊びまわっていた頃を懐かしむ孤独さ。姫の心情が切なく、最も繊細に描かれていると思うから。

多くの人が高く評価するように、声優陣も皆、すばらしい。
これが噂のプレスコなのかあ~と感心 




姫の犯した「罪」とは何だったのか…?
竹取物語の原作にも、実はこの答えはない。
だから観る人の感性で、どう捉えることもできる。
メッセージはあえて深読みしないで、まずは日本最古の物語とされるこの「竹取物語」を楽しんでから、それについて考えてみることにした。




かぐや姫は月の人
月こそが安らぎの地であるのに
地球への憧れで心が揺らぐ
この心の乱れこそが罪…

穢れた地球に暮らし、
生きる苦しみを味わう
これが罰…


かぐや姫よりも先に地球に行き、もうその記憶は失っているはずなのに、思い出の歌を口ずさんでは、涙を流す月の人がいた…彼女もまた、罪を償うために地球に送られたことがあるのだろうと思う。

空っぽになった彼女は果たして、安らぎを手に入れたと言えるのか…

煩悩をコントロールして静寂なマインドを保つよう努めることは、ヨガの教えにも通じること。

では…煩悩とは悪なのか?
と問われると、それにまみれた現代人のワタシ達には、答えが分からない。




山で自由に走り回り精いっぱい生きていたのに、その喜びは奪われ、姫を巡って命を落とす者まで現れ、更には想いを寄せる人とは結ばれない運命。
生きる苦しみを味わい、それに耐えられず月に帰りたいと願ったことで、姫の罪はつぐなわれたという。
半ば強制的に月へ連れ戻される姫。羽衣をまとい全ての煩悩から解放された姫の目は、無表情に凍りついていたように見える。
月に帰る姫は本当に幸せなのか…それも、ワタシ達には分からない。

では…姫の幸せだけを願い続け、できる限りの愛を注いできた翁と媼はどうなるのか。
姫を想う彼らの気持ちは踏みにじられて…
彼らには一体どんな罪があったというのだろう。




なぜ…今、かぐや姫なのか?
煩悩があるからこそ人間。
人が本来持っている美しさも尊さも、醜さも全てそこにある。
刺激や誘惑の絶えない現代社会も、その社会で生きるワタシ達も、確かに自身の欲と上手くつき合うことができず、穢れていると言えるのかもしれない。
これはきっと…少々感覚のマヒした現代人へ、心の平穏を思い出させるためのメッセージ。
正しい答えが何かは分からないけれど、こんな風に考える時間をもつことが大切なのだろうと思う。

一年の抱負をかかげる新年のこの時期。
1本目にふさわしい良い映画だったのでは?






ぼちぼち年末の大掃除をしながら
キレイさっぱり新しい年を迎えようとしてる矢先
ど~ん
嫌なことがあった…

気にしないのが一番なんだけど
ココロが弱ってしまった時はそうも行かない。
ど派手なカーアクション映画でも観たら
沈んだ気持ちも晴れるかも…って。
こんな時はHuluに感謝!
何の予備知識もなかったけれど
適当にチョイスしたのがコレrrrr






「スピード・レーサー」
いやいや、おもしろすぎでしょキャー

原色だらけのガチャガチャした映像に
ふんだんに使われたたっぷりのCG
スピード感と適度な笑いに
アニメ的要素も盛り込まれていて
…そう
今ワタシが求めてるのはまさにこんな感じ。

なんとウォシャウスキー兄弟が
「マッハGOGOGO」を実写化した映画なんだという…



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オリジナルを知らないからこそ
ワタシは楽しめたのかもしれないけれど、
後から調べてみると、
実はあまり評価の高くない1本汗
タツノコプロのファンにはどうやら
受け入れられなかったのかな?
すぐにYouTubeで「マッハGOGOGO」を検索…
スピードってば、主人公の男の子にそっくりだし
最強マシンに仕掛けられた秘密やら
テーマ曲やら…そこから伝わるのは
ウォシャウスキー兄弟のタツノコ愛!


目の前に広がる煌びやかなレースは
マリオカートの世界であり
「カーズ」や「シュガーラッシュ」のような
躍動感あふれる生き生きとしたシーンばかり



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まさかスピード・レーサーというのが
主人公の名前だとは思わなかった(笑)
小さい頃からカーレースのことしか頭にない。
事故死した兄レックスを崇拝し
彼の夢を追うようにレースに次ぐレースをこなして
大企業の誘惑にも陰謀にも負けず
レースに勝つことで、
世界を変えられると信じてる。
自分が正しいと思うことを貫く勇気ある姿は
ありきたりかもしれないけれど気持ちが良い
パパ・レーサーにはジョン・グッドマン
ママ・レーサーにはスーザン・サランドン
これは暖かい家族の物語でもある。

当然スピードには敵が多い。
ラリーに参加する彼らを妨害しようと
なんとニンジャが登場するのだが…
パパ・レーサーがこてんぱんにやっつけて
「ニンジャじゃない…ありゃ何じゃ」と、
しょうもない一幕も(笑)

びっくりしたのは真田広之!
ちょっと悪そうなビジネスマン役なので
アクションは全くないけれど
その堂々とした姿には、
世界に通じる俳優であることを改めて実感


F1-wためいき


あら…こんなところにも
タツノコ愛を発見しちゃった


























今日では当たり前になった3D映画
正直、何でもかんでも3Dにすればいいってもんじゃないでしょ…と、ほとんど興味がわくものがなかったけれど、ようやく「これぞ3Dで観るべき映画」といえるものが登場した。




SFは好んで観る方ではないので、これもスルーの予定だったのが…あまりに皆さんの評価が高い! ワタシ、置いてきぼり? みんな持ってるのにアタシだけない…アタシもこれ欲しい~って、駄々っ子みたいに、これはもう行きたくて行きたくて仕方ない(笑) 
「アバター」「アベンジャーズ」に次ぐ、人生3度目の3D体験。

 これは本当にスゴかった!

オープニングの長回し…話題になっていただけあって、しょっぱなから圧巻。
あの奥行きの深さといったら、とても映画館にいるとは思えない。
ワタシも宇宙空間に漂っているような不思議感覚。
本当のところは分からないけれど、イメージ通りの「宇宙」はその期待を全く裏切らない。
多分、ホントの宇宙もあんな感じ…なんだと思う。




SFは苦手、と言っておきながらワタシの大好きな映画のひとつに「月に囚われた男」がある。
宇宙の静寂さと、そこに取り残された男の孤独感、切なさ…
そして邦題のセンスに至るまで、全てにおいて素晴らしい1本。
実は「ゼロ・グラビティ」も、こんな感じなのかな…と期待。

悪役がいるわけではない。
宇宙空間に投げ出された宇宙飛行士たちの心細さ、逃げ場のなさ…戦いの相手は全て自分自身。
脚本が素晴らしくて、それだけで不安と、孤独と息苦しさとが嫌というほど伝わってくるというのに…少々アクションがありすぎたのに疲れてしまった。
やたらくるくる回るので、三半規管の弱いワタシにとっては、これもかなり過酷。
壮絶なサバイバル・ムービーと化しているので、センチメンタルな気持ちにさせるところは「月に囚われた男」が勝ち。





サンドラ・ブロック、良かった。
「スピード」以来ようやく…との声もちらほら。まさにその通りだと思う。
サンドラ次第では、とんでもない結果になった可能性もある訳だから、無重力の中、火の中、水の中…やり抜いた彼女には拍手。
アカデミーも噂されているだけある。

これもワタシが大好きな映画で、イーストウッドの「スペース・カウボーイ」
ここで、ガンを宣告されたトミー・リー・ジョーンズは自ら犠牲になって月に向かう。
月に行くことが長年の夢だったんだよ、と彼が最後にみせる意地。
 
ふと思い出した「スペース・カウボーイ」のワンシーン。。。
コワルスキーが決断するシーンと重なる…
ワタシにとって、この映画でのジョージ・クルーニーはサンドラ以上。
映像美ばかりが話題になっていて、3Dで観るべき、というのは大賛成なんだけど、実はそれよりもコワルスキーの言葉がココロにひびく。地上で聞けば、ただ酒の席での話のようでも、だだっ広い空間に投げ出された時に、それが如何に不安を和らげてくれるものなのか…とにかく脚本が良かった。そしてその言葉が生む彼の寛大さが本当に美しい。 


キラキラ


早々と年間のまとめを発表したけれど…
「ゼロ・グラビティ」待っとくべきだったかなあ(笑)
この映画との出逢いもまた、ブログのおかげ。 ありがとう。






いよいよ年末も近づいて来たし…
2013年に劇場で観た新作映画は
どんなのがあったかな、と
自身のブログを振り返ってみたshoko
全部のレビューをした訳ではないけれど、
思っていたより数が少なかった…かな。

今年は「新・午前10時の映画祭」で
再びマックイーンを堪能したり、
なつかしの映画を観たり…。
そして何より!!
「髑髏城の七人 ワカドクロ」に始まる
とことんゲキ×シネ三昧の1年。
更にはHuluのおかげでお得にお手軽に
旧作が観れてしまうのもあって、
なかなか話題の新作まで手が回らない。

もしも欲しいものが手に入るなら…
観たいだけ映画を観る時間と、
眠くならない身体が欲しい
 
ランキングで順位をつけるのは苦手…
ココロに残る2013年ワタシのベスト5を
観た順番に振り返ってみる。




ワタシがウェス・アンダーソンを知ったのが
まだ今年になってからだというのに…
いきなり大好きな監督になって、
その絵本のページをめくっていくような
夢のある世界観には
どの過去作品を観ても魅了されっぱなし。
ムーライズも例外ではない
アンダーソンのDVDボックス出ないかしら…
即、買うのに。

 

理想の女の子を小説に書いてたら、
ある朝ホントに彼女がボクのキッチンにいた。
妄想好きのワタシのための映画ww
オシャレな部屋と、
そこにひびくタイプライターの音が印象的
このほろ酔い感はたまらない




ワタシも世之介みたいに
いつまでも誰かの記憶の片隅にいて、
時々思い出してもらえるような
そんな人であり続けたい。
高良健吾がいい。
そして、吉高由里子もハマり役




泣いて笑って、歌あり踊りあり
テンポも最高のインド映画。
ちゃんと、考えさせるところもある。
きっと、うまくいく…そのとおり!
ブログをしていなければ、
観逃がしていたかもしれない1本。
紹介してくださった皆さん、
ホントにありがとう。



「ローマでアモーレ」

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ウッディ好きにはたまらない1本。
この邦題はいただけないけど
中身は一級キラキラ
みんなが誰かに恋をして、
不器用だけど一生懸命で…
溢れんばかりの会話に美しいローマ!




舞台が馴染みある長崎
それだけでも嬉しいというのに、
映画もホントに素晴らしかった。
ボケるのだって、
ハゲるのだって悪くない(笑)
自分の将来のことや両親のことを
いっぱい考えることができて、
人間の暖かさにホッとできる映画


ハート

 
ベスト5作…あ、6作だったべー

話題の「ゼロ・グラビティ」
「かぐや姫の物語」や「永遠のゼロ」
ワタシはまだ観てないけれど…
ひと足早い、今年のまとめ。

今年もステキな映画に
たくさん出逢えましたflower1








今年もいよいよ
クリスマスが近づいてきました
ワタシが大好きな季節キラキラ


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ふだん見慣れた街の風景も
イルミネーションの優しい灯りに照らされて
騒々しい日々の疲れをそっと癒す、
魔法の力を持つのです。
贅沢なごちそうも
高価な贈り物もなくていい
大切な人と一緒にいられる時間や
いつまでもココロに残るステキな映画は
きっと神様が与えてくださったものなのだと
この時ばかりは
そう信じられずにはいられません。

そう…
クリスマスには奇蹟が起こるのです



【スモーク】


1995年 監督 ウェイン・ワン

優しくてココロ暖まる名作のひとつ
ワタシの大好きな映画です

14年間、毎朝同じ時間に同じ場所で、
写真を撮り続ける煙草屋のオギー。

妻を亡くしてから、
小説が書けなくなってしまった作家ポール。
車にはねられそうになったポールを
助けた黒人少年ラシード。
ブルックリンの街角にある煙草屋と、
ワケありの3人を中心に繰り広げられる物語

いったい何が嘘で、何が本当なのか…
きっとそれはどうでもよいこと。
たった一人でも信じる人がいれば
その物語はきっと真実にちがいないから

クリスマスにショートストーリーの
依頼を受けたポールに
オギーがとっておきの話を聞かせる。
それは14年前のクリスマスに
彼が盲目の老婆と出逢った話。
オギーは老婆に嘘をついたけれど
その嘘は、彼女に幸せなひと時を与えた…


ただよう煙が
固定することなくその形を変えるように、
ときに嘘は、人を思いやる真実に変わる
エンドロールで流れるその物語は
トム・ウェイツのしゃがれた歌声に包まれて
ワタシのもとにも優しく、暖かく届きます



【素晴らしき哉、人生】


1946年 監督 フランク・キャプラ

クリスマス映画の定番といえばコレ。
アメリカでは今でも毎年
この時期にテレビで放送されるらしい
誰もがきっと奇蹟を信じたくなる1本

ちょっとしたタイミングで
ずれてしまった人生の歯車…
この先に起こる何もかもが、
きっと上手くいかないという不安と恐怖
残された道はもう、
自分の命を絶つことだけかもしれない。
生まれて来なければ良かった、と
絶望するジョージの前に現れたのは天使。

もしもジョージが生まれてなかったら…
天使は彼に幻の世界を見せる。

クリスマスにはきっと奇跡が起こる。
どん底に落ちてしまえば
あとは這い上がってくるだけ。
 ちゃんと見守ってくれる人も
支えてくれる人もいるから大丈夫
生きているって、素晴らしいことなんだから
 
何度観ても涙で顔がぐしゃぐしゃ
人のココロの暖かさが嬉しくて
込み上げてくる涙が止まらない
ワタシももう一度、信じてみよう…



【未来は今】

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1994年 監督 ジョエル・コーエン


これもまた夢のあふれる1本
クリスマスというより大晦日に起こる奇蹟
「素晴らしき哉、人生」にも
通じる

冬のファンタジー

フラフープに隠された、
こんな物語を知っていましたか?

雪の降る大晦日のニューヨークで
ビルから飛び降りようとしている男がいる
この男はノーヴィル。
大学を卒業して夢の街に出てきた彼が、
身投げを考えるようになるまでに
いったい何が起こったのか…

ティム・ロビンスのコミカルな一面や
歳をとっていても

ステキなポール・ニューマン。
ちょびっと出てくるスティーブ・ブシェミと
マシンガントークの

ジェニファー・ジェイソン・リー。
ハートウォーミングという言葉がぴったりの
この季節には欠かせないワタシの定番

ハッドサッカー社の郵便係ノーヴィルは
企業買収の陰謀に巻き込まれ、
ひょんなことから

新社長の座に就くことになる。
が…重役たちの思惑を崩して
フラフープの大ヒットで

成功をおさめた彼には、
また新たな試練が待ち受けていた…
女性記者とのロマンスもあるけど、
裏切りと重役たちの悪巧みに振り回されて
とうとう自分を追い詰めてしまった彼には
残された道はひとつだけになってしまう…

サクセスストーリーとラブストーリーに
時計台のモーゼスの、
ミラクルストーリーが散りばめられて
もう一度チャンスを信じてみようと、
誰もがきっと前向きになれるはず。


クリスマスツリー
おほしさま
クリスマスツリー


ワタシの大好きな、
クリスマス映画をおすそ分けです…

皆さんはこの時期、

どんな映画が観たくなりますか?

クリスマスまであと10日