嘘のようなホントの話 | Tommy's40Ave. ~おけいこ三昧~

Tommy's40Ave. ~おけいこ三昧~

お茶にお料理、習字にアロマに英会話・・・歌舞伎にジャニーズetc・・・いろんなことに興味津々。

時間が足りないよ~(^o^)でもね、人生楽しまなくちゃ。いつまで続くか自分探し。広くて浅ーい、そんな私の独り言Diary

私と同じチームで働く仮称CUTくんは32歳(たぶん)はものすごい働きマンです。

「朝も昼も夜も休日も」働いています。

周りが心配するくらい働きます。自分の担当でないお得意先のことも熟知していて

上司の信頼も厚い。後輩の面倒見も良く、良すぎるが故に後輩の仕事まで抱え込んで

さらに忙しくしている・・・

そんなCUTくんが「海外研修」メンバーに選ばれ、明日、生まれて初めての「海外」に出かけます。


エピソード① 2007.11月(出発2ヶ月前)


「海外研修」の辞令が下ったのは2007年11月・・・

意外や意外、CUTくんは初海外だったのです。海外と言えばまずは「パスポート」

ここからCUTくんの伝説が始まりました。


11月中ごろに

『やばいです。もう間に合わない!』と取り乱す。

どうやら毎日が忙しいCUTくんはパスポート申請になかなか行けず、

パスポートが取れない=出張に行けないって言うんです。

そう・・・彼はパスポート発行に何ヶ月もかかると思ってたらしく、「一週間くらいで出来る」と

聞いてものすごく驚いてました。


さて・・・

お次は「パスポート申請に必要な書類はなにか?」でみんなで親切に教えてあげました。

みんな:「戸籍謄本でしょ~写真でしょ~etc・・・でも区役所に行く時間あるの?」

CUTくん:「区役所の出張所が9:00までやってるので大丈夫です。ほんといい役所ですよ、

今日帰りに寄ります」


翌日・・・


みんな:「取ってきた?」

CUTくん:「いいえ、だめでした。もう!あったまきました。だからお役所仕事は嫌なんです!!!」

どうやらCUTくん地方出身なので地元に戸籍を置いたままなので、区役所では手に入らなかった・・・

と当たり前なんですけど、CUTくんにはどうも納得いかないらしく、

「それを取るために地元に帰れません。本人がここにいるんだから、そっちがその地元に連絡して

送ってもらってください!」

・・・とずーっとねじ込んでいたらしい。。。

結局地元の友達に「委任状」を送って取り寄せることになったが、今でも納得していないようです。


エピソード② 2007.12月(出発1ヶ月前)


CUTくんの手元に旅程表が旅行会社から届いた。

関空~ミラノで1泊後パリへ。アリタリア航空。

パンフの中には「損保の案内」やら「海外携帯電話の案内」やらが入っている。しかしCUTくんは

「保険って入るべきですか~」と面倒まるだし。

「携帯なんか絶対持ちません。僕は向こうで自由にすごしたい」

・・・初海外のくせに偉い度胸のいいこと言ってるよね(笑)

みんな:「でもさ~英語もできないし、自由行動するにしても携帯持ってた方がいいよ。日本で持ちなれてる

      から不便だよ」の言葉にも耳を貸さず。

その時、CUTくんと同じツアーで行く本社の※さんから電話が・・・※さんは3月まで私達と一緒に東京で

働いていた人です。

※さん:「CUTくんに伝えて。海外出張組は全員携帯電話持つようにと部長からの業務命令だと・・・」

私:「今丁度その話してたけど、持ちたくないっていってるよ~」

※さん:「そういうヤツに限って迷子になるんだ!と伝えて!」


・・・観念して携帯を申し込むことになったCUTくんでした・・・


エピソード③2008.1.9(出発13日前)


年明け早々大きな会議を控えてますます忙しいCUTくん。そんな中で準備は進んでいるか?周りの

人たちは心配しながら代わる代わる訪ねているが、どうも何もしていない様子。

みんな:「携帯申し込んだ?」

CUTくん「今度の3連休にdokomoショップに行ってきます」

(結局行ってなくて、ぎりぎり18日に携帯から申し込んだ・・・フー)


CUTくん「ところで、現金って幾ら位もっていくもんなんですか?チェンジはパリでシティバンクとか

      探せばいいんですよね?」

・・・私達は質問の意味がいまいち把握できなかったが、どうやらCUTくんは現地のお金は現地でしか

換えられないと思っていたらしい(汗)


みんな:「あのね・・・関空にね、日本のいろんな銀行が窓口開いてるからそこで換えられるよ。

      それに、デパートとか空港とかレストランとかカード使えるから、どうしても現金用に

      最低チェンジしとけばいいよ」

CUTくん「銀行あるんですか!?べんりですね~・・・カードが使えるって聞いて安心しました~」


エピソード④2008.1.16(出発6日前)


2年前に同時期に海外研修に行ったKちゃんが経験者アドバイス。

「寒いから暖かいシャツ買ったほうがいいよ」

CUTくん「パリって寒いんですか!?」

みんな:「どう考えても日本よりかなり上だぞ・・・ダウンとか軽くていいかもよ」

CUTくん:「えっ~~!!!僕、いつものカバン(出張するときの3泊くらいの手提げ)で行こうと思ったのに」

みんな:「いや~キャスターがいいよ、いやすべき!」

CUTくん「えーじゃぁ買わないといけないじゃないですか~面倒だな~家が狭いから買いたくないんですよね~」

↑もう、好きにしてくれ・・・と全員一致で思ったのは言うまでもありません。


ところで・・・

とにかく忙しいCUTくんはミラノ・パリの下調べをしている時間がない。

みんな:「でもまぁ飛行時間12~13時間くらいだからその中で勉強すればいいよ・・・」

CUTくん:「そんなに時間かかるんですか~(旅程表を見ながら・・・)あっでも関空~ミラノ近いですよ」

みんな:「10時間くらい!?」

CUTくん:「いや・・・3時間じゃないですか、近いですね!」

周りのみんなは凍りついたことは言うまでもない。「気温」どころか「時差」ということもしらないのであった。


大丈夫か~CUTくん!


エピソード⑤2008.1.19(出発3日前)


本社の※さんからメールが来た。

「tommyさん、お休みのところすいません。今海外出張に向けて荷物を詰めていたのですが、先日(17日)に

東京に行った際CUTくんが初海外だということを初めて知り、しかも「コート必要ですか~」という

あまりにも非常識な言葉にいま背中に冷たいものが走ってます。是非、持ち物チェックをお願いします・・・」と。

CUTくんは月曜の夜から関西に移動してしまうので、持ち物チェックは既に無理。その代わり、もっと背中の

寒くなる上記エピソードを全て送信しました。


返事:「聞かなかったほうがよかった・・・(涙)」


だよね~(笑)


エピソード⑥2008.1.20(出発前日)


キャスター付バックを買い(しかし、自分の目的のものが買えず、不満の様子)、携帯電話もレンタルできました。

あとは、パスポート忘れずに行くだけだね。

CUTくん「tommyさん・・・液体系って持ち込みだめなんですね?歯磨き粉は大丈夫ですか?」

私:「何リットルも持ち込むわけじゃないよね(笑)カバンからだして見えるようにしてセキュリティ行けば大丈夫」

・・・そういっても、「取り上げられたらどうしよう・・・」ってずっと心配してる(爆)

こだわりの歯磨き粉なのだろうか!?


ここまでくると、無知を通り越して「原始人」と行動すると考えたほうがいいですね。※さん!


ところで本社の※さんはあまりにも寒いエピソードを一人で抱えきれず、総務部長にちくったらしい。

この総務部長、かなりのお茶目さんで、

「よし、俺も一役買おう!」といってCUT君だけにドッキリメールを流したらしい。


『初めて海外研修に行かれる方へ、総務部長より最後の注意事項をお知らせします。

①飛行機に乗る前には必ず靴を脱ぐことを忘れないように。

②CAへのチップは忘れないようにじさんすること。  等等・・・

くれぐれも日本人の品位を汚すことなく行動するように!』


組織ぐるみです(爆)


CUTくんが出発前に読んだかどうかわかりませんが・・・


※さんは間違いなくCUTくんと同室なので、日記をつける様にお願いをしておきました。

帰国後にはベストセラー作家となっていることは間違いないでしょう。


無事の帰国をお祈りしています。報告が楽しみだぁ~。