堺雅人さん:サ

井ノ原快彦さん:イ

有働由美子さん:ウ

敬称略、耳で書き起こしているので一字一句正確ではありません

 

 

9:10

さあ、いよいよ聴けます。生演奏が。続いては特選エンタのコーナーです

 

 

中谷アナ:以降中、敬称略

はいおはようございます。いや、信繁どのを、あちらに囲む円陣と六文銭の旗を用意しました

 

すてきなプレゼントということですね

 

あー、この椅子がちょっと(武将たちがすわる椅子)すわりにくいですけどね

 

これはどうやって座るとよいですか

 

これはまたいで、ちょっとスカートは

 

スカートです(またがず普通に座る)

 

ちょっと音楽を楽しもうということでね、こちらにきていただきました

 

真田丸のメインテーマを演奏しているバイオリニストの三浦文彰さん。よろしくおねがいします

 

そして真田丸紀行の演奏をしている、辻井伸行さん、よろしくおねがいします

 

三浦さん:以降ミ、敬称略

よろしくおねがいします

 

辻井いさん:以降ツ、敬称略

よろしくおねがいします

 

じゃあ、お座りいただいて、こちらに

 

堺さんに聞きたいこといっぱいあると思いますけども、堺さんもいっぱいあるんじゃないですか

 

ええ、(お互いに)はじめて?

 

打ち上げで

 

お話させていただくのははじめてです

 

ぼくはあのはじめてです

 

はじめて、そうですか

 

お二人で演奏というのは(いままでも)あったんですか?

 

あの、じつは、ちゃんとこうやって一曲演奏するのははじめてです

 

今日はちょっと楽しみだ

 

すごいですよ、この距離でみれるわけでしょ

 

さっきナレーションのことを聞かれたときにもお二人のね、ことも聞いてみたいとおっしゃって

 

有働さんのナレーションのね

 

ナレーションで1回目から50回目まで違うけれども堺さんも

 

(有働さんの)ナレーション、辻井さん聞いてどう思いました?

 

結構、回によってかわりました。なんか変わった気がしましたし、ぼくはやはり有働さんのナレーションはもちろんですけれども真田丸の第44話がすごく印象に残りまして

 

どんなところ?どんなところ?

 

はい。あの、メインテーマがあの最後の方にでてくるところが

 

うんうんうんうん

 

やはりその演出がぞくぞくっときた感じがしまして、そして堺さんの最後のセリフ、「真田丸よ」っていうかっこいいセリフがなんか、やはりこう聞いていてかっこいいなって感じました

 

なるほどねえ

 

おふたりの音楽聞いていてまた違ってくるっておっしゃってましたが、倍音の?

 

あ、そそそそそ

 

倍音は有働さんの声

 

有働さんの声が変わってきた

 

あ、ごめんなさい、お二人の共演がという

 

それでいまそれを聞きました

 

わかりました

 

なんかね、作曲家から「戦いにでるような感じで演奏してくれ」っていわれたそうですが

 

そうなんです

 

服部さんから

 

やっぱりバイオリンがみなさんが聴いてただきれいな演奏ではなくてちょっと戦にむかっていくような土臭い感じがほしいって言われました

 

土臭さってどうやってだすんですか

 

それをやっぱり具体的に音にするというのが、最初のテーマの低音のひびきっていうのをどうやってそのふんいきを音にするかっていう、そういうことを考えて演奏しました

 

実際の音をいろいろ試してみて

 

そうです

 

一番土臭い音を選ぶ?

 

そうですね

 

これは土臭くねえなあってかんじで

 

ま、きれいにもできちゃうことはできちゃうんですけど

 

きれいにはできますし

 

そうですね。ちょっと荒々しさみたいなものが、作曲された服部先生にも、はい

 

じゃあ、意図的に出しているという事なんですね

 

そうですね

 

さっそくね、今日はあの2曲演奏していただかなければなりません

 

イ、サ

わ-

 

1曲目を演奏していきます。オープニングテーマをね、ちょっと準備の方をお願いできますか

 

おねがいします

 

さきほどもおっしゃってましたけども、ふだんはテレビの場合はオーケストラとバイオリンじゃないですか、今回ピアノソロとバイオリンで、また違うんです。そのへんをね楽しみにしていただければと思います

 

うんうん

 

やっぱり曲ふりは本番のナレーターがしたほうがいいですよね

 

えー

 

そうですね

 

そうでしょう。あれちょっとかみやすいんでナレーター、曲ふりひとつ、よろしくおねがいします

 

曲は「真田丸」

 

♪真田丸 メインテーマ

 

(拍手)

 

いやーすごいもんみちゃいましたね。堺さんどうでした?

 

もっと聴きたい、ずっと聴いていたい

 

なんか、耳っていうよりなんか、ほねに響いてくるというか

 

響きが体にね

 

うん、来る感じでしたねえ

 

さきほど話が盛り上がりましたのでちょっと紹介遅れましたが

 

とにかく三浦さんは16歳でハノーファー国際コンクール優勝、史上最年少優勝されているという、世界で活躍されています

 

そして辻井さんはヴァンクライバーンピアノ国際コンクールで優勝されたという、日本のクラシック界の至宝ですよ

 

すばらしい、すばらしかった

 

ほんとうは(ピアノとかバイオリンは)外国の音じゃないですか。それを聴いて日本の、戦国時代を

 

ほんとだ

 

思い出すというのはすごいことですよね

 

尺八とかで演奏するわけじゃないからね

 

それがぐわーっとくる

 

そしてお二人は2月頃にソリストとして同じコンサートにご出演されて、それで結構お互い刺激をうけたということなんですが

 

辻井さん、どんな刺激を受けられたんですか

 

いやあ、そのほんとに彼のバイオリンも落ち着いてて堂々としていて、あのやはりもちろん技術も音楽的にもすごくすばらしいですし、そしてあの、こうやってプロとして活躍している音楽家の知り合いがぼくは今までいなかったので

 

そうなんだ

 

そしてともだちになることができてほんとうにうれしいです

 

一緒にやってみてどうなんですか辻井さんからみて

 

やーやはりすごく落ち着いていて非常に若々しい演奏であの非常にお互い弾いていてもすごく楽しいです

 

三浦さんはどうです

 

そんなふうに言っていただいてありがたいです。でもぼくももちろん前から演奏聴かせていただいていたんですが、そうやってツアーで一緒にまわることができたんですけど、演奏はほんとに毎回白熱して安定している素晴らしい演奏であの、それね、演奏会終わってからの時間もすごい楽しかったです

 

音楽以外ではどういうお話されるんですかお二人で

 

あの、一緒にお酒とか結構飲んだりするんですが

 

そうですね、あのカラオケも一緒に

 

カラオケ行くんだ

 

音に厳しそうですね

 

もう一回歌い直せと言われそうな

 

いえいえそんなことは、音楽から離れるとカラオケとかもクラシック以外のものを

 

何歌うんですか

 

ぼくは演歌とか

 

演歌うたうんですか

 

演歌でいうとなんですか

 

氷川きよしさん

 

あらー

 

うたいます、あとそれ以外ではクレイジーケンバンドとか

 

あらーしぶいじゃないですかー

 

なんだろう、この、はば。このはばはなんだ

 

三浦さんは

 

ぼくは辻井さんほどレパートリーないんですけどね、あのそうですね、尾崎豊さんとか

 

へー

 

23歳ですよ。尾崎豊って私たち世代ですよ

 

でも尾崎豊って日本のこころになってますよ。でもガラス割っちゃだめですよ

 

でも記者会見でね、きりとうめ、理想の女性はきりとうめどちらですかみたいなことを

 

きかれて。どう、辻井さんはどちらがいいですか

 

いやーどうでしょう。理想、わりとぼく、優しいひとが好きです

 

優しいひとがすき

 

どっちだろね

 

きりも優しい。優しさの形がちがう

 

 

両方それぞれのよさがあって

 

うまいこといいますね

 

(彼は)記者会見では「中間がいい」っていったんです

 

いいとこどりの

 

中間です

 

三浦さんは

 

ぼくも中間がいいです

 

一緒なんですね

 

それはどうしてですか

 

なんか、なんでもすぎない、やさし、すぎても

 

極端じゃないほうがいい

 

ちょうどいいところがいい

 

そうです。ちょうどいいところがいい

 

すごい気があってますね

 

なんか人生の酸いも甘いもかみわけたような(おふたりの)コメント

 

お若いのに

 

辻井さんは2歳のころからピアノをはじめられて。おもちゃのピアノを買ってもらっておかあさんの歌にあわせて楽譜なしでほとんど歌を弾いたんですね

 

はい。あの、おぼえてないですけれどもそうだったみたいですね

 

そのときの、なんだろう、ぱっとやって耳から入ってきた音をそのまま弾けたということですか

 

そうみたいですね、なんか、自然にわりとちいさいころからそういうことをしてたので、あのー聴いた音をすぐに弾いていたみたいで、あの両親、ぼくは音楽家じゃなかったのでほんとに好きなようにやらせてくれていました

 

びっくりしたでしょうね、弾けるんだって

 

わたしちょっと映像でみたんですけれど、信じられない、2歳の子が音を見事に弾いて

 

ものごころついたときにはもう弾けてるってどういう感覚なのかわからないですよね

 

買ったかいがあったね、そのピアノね

 

ほんとですね

 

辻井さんにとって真田丸のテーマってどんな曲ですか

 

いやーほんとにもう戦いに行くっていうかんじで、これから戦うぞって感じがしましてやはりそのすごくオープニングはすごくかっこいい感じがしまして、こう、自分でも今演奏していてもすごいなかなか戦いの気持ちもあって非常にすごい

 

たたかいかー

 

弾くときもそういう気持ちになっていんですか

 

そうですね。紀行のテーマというのはまた全然違う、さみしさもあり、やさしさもあり、の感じですけども、いまのこのメインテーマはすごく「さあ、これから、戦いに行くぞ」というやっぱりそういう気持ちになって「どんな戦いがはじまるんだろう」っていう気持ちで

 

(うんうん、うなづいている)

 

本来はオーケストラ、バイオリンとオーケストラで演奏していましたけどこう今日はピアノでこうオーケストラの戦いを出せればいいなとそういう思いで演奏しました

 

ちなみに三浦さんは音楽をひくときに時代背景とか作曲者とかとことん調べあげるとある音楽関係者が言ってたんですけれども

 

今回なに調べたんですか

 

今回そうですね。ぼくらってふだんひいているモーツアルトですとかベートーベンとか、そういうひとの音楽をひいているんですが、そういう作曲家はもう亡くなられちゃっているので、たとえば残された譜面に疑問がでてきても聴けないんですね。でも今回は服部先生に直接曲に関して聞けるというのはひく側としてはすごいありがたいことですよね

 

どういう質問?されたんですか

 

まーあの質問というか、最初からものすごいこだわりのある、最初バイオリンだけではじまる曲なのでそこでがっと見ている人の気持ちをつかむということですとか、ほんとに戦に向かっていくという雰囲気を実際に音にするとかということを、それは自分で考えなきゃいけないことなんですが、でもそうですね、そういういろいろな話を直接できるというのは

 

そういう話があっての演奏というのは変わってくるんでしょうね

 

そうですね

 

じゃあ、そろそろ2曲目を「真田丸紀行」の準備をおねがいします

 

すごいですね

 

ちなみに今日冒頭お二人で演奏していただいたじゃないですか

 

はい

 

「三浦さん、辻井さんのメロディが流れたとたん11か月の娘が踊る出しました」

 

へー

 

たたかいだ、たたかいのおどりがはじまった

 

11か月が踊るってすごいですよ。

 

準備ができました。それでは演奏していただきましょう、「真田丸紀行」

 

♪真田丸紀行

 

(拍手)

 

お二人の話を聞いた後でまた演奏を聴くというのもいいですね

 

おしゃべりしたあとすぐ演奏にもどれるんだな、ぜいたくな時間だな

 

どうでしたあさイチの雰囲気は

 

なんか、生放送ですし、緊張しますね

 

全然緊張しているようには見えません

 

また堺さんの前でというのは、お気持ちはどうなんですか

 

あのもうぼくもほんとに全部観さしていただいているんでほんとに今日直接お会いしてお話しできるのを楽しみにしていました

 

わたしもです。おしゃべりしたかったんですよ

 

ぼくもすごくうれしかった

 

やはりこうして堺さんの前で真田丸をこうして二人で演奏させていただけて光栄でした

 

(三浦さんも一緒に頭をさげる)

 

うしろからみた辻井さんの背中が大きくてすごくかっこよかったですよ

 

夢の共演でしたね

 

ほんとですねー

 

ということでほんとにお二人どうもありがとうございました

 

ありがとうございました

 

ありがとうございました

 

(拍手)