これまでの続きです。



日本からモスクワへ運びたい
荷物の分量を引越しのプロに
見積もってもらったところ、
「上限オーバーしてるから
本番までに減らしておいてね」
と指示を受けた私。


なんとなく減らす努力をしたが
あまり細部まで詰めきれないまま、
気づけば本番の船便出しの日に
なってしまった。



本番の日。
ピンポーンとやって来た
引越し請負人たちは計4名。
たぶん家の外にもうちょっといたが
中で作業をしてくれたのは
4名のおじさん。

これが、見事にみんなおじさん。


バイトの若手などはおらず、
全員30代〜40代と思われ、
ずっとこのチームで仕事をしているのであろう安定感がある。
その場しのぎで集められた感がない。


リーダーはミノさん(仮)。
30代半ばくらいの、
少しふっくらした
小柄な男性である。
おじさん達の中では最年少に思えたが、
ハキハキした仕事ができる人で、
全員に的確な指示を与えていた。


そのミノさんに、
どうですか?荷物、減らせましたか?
と確認された私。


えっと、減らせたと思うんですけど〜…と
恐る恐る、持っていきたい荷物を伝えると、
ミノさん、笑顔でキッパリと、


「うん、全然、
減らせてないですね。
もっと減らしましょう。」






…で、ですよね〜!
すみません〜!!!



ミノさんは笑顔だが
言葉に迷いはなく、
なんで見積もったのにまだこんなに荷物あんねん
という圧力をひしひしと感じる私。



その場での即断を差し迫られ、
結局、子供用の椅子やら本棚やら
大物を持っていかない選択をし、
なんとかこれで大丈夫でしょうと
いうことになり、
ようやく作業スタート。



ところでロシアには
持ち込み不可とされる食料が
たくさんあった。

●禁止品
・肉製品及び肉エキスを含む食品
・乳製品
・卵、卵を使用している食品



オットは、
私と子どもたちがロシアに行くまで
しばらく一人暮らしのため、
大好きなカップラーメンを
たくさん買い込んで
ロシアに送ろうとしていた。


が、
カップラーメンの
ほとんどに
肉エキスが含まれていた。


結果、買い込んだほぼ全ての
カップラーメンが
輸送NGとなったため、
日本に残された大量のカップラーメンを
私と子どもたちは
せっせと消費したのだった。



そして私が驚いたのは、
我が家が経験した海外引越しでは、
上記の食品はもちろん、
持っていくものすべてのリスト作成が
必要だったことである。


そのリストはおじさん達が
荷物を詰めながら作成してくれるのだが、
こんな感じ。


もうこの紙が、
10枚以上に渡るのであるが、
それらすべてを確認し、
かつ、保険のため、
すべてに金額をつけなければならない。


もうそんなん
値段とか覚えてへんし…
めっさ時間かかる…


こんな、金額とか、
いりますー?などと
私がブツクサ言っていると、
またミワさんが笑顔でひとこと。



「あ、でも、ごく稀にですけど、
船便乗せた船が
沈んだり燃えたりするんで!
ちゃんと金額書いといてくださいね!」






な、なんと…!
燃えるんすか!!!

思わずビックリして笑ってしまったが、
また買えるものならいいけど
お雛様とか燃えたらめっちゃ悲しいわあ…
(ちゃんと燃えずに届きました)



そんな感じで引越し作業は
進んでいったのですが、
おじさんたちの仕事ぶりが
なかなか愉快だったので、
また明日書きたいと思います。



関係ありませんがロシアはハチミツ大国。これはオットが会社でもらってきた、ステキな入れ物の白ハチミツ。美味しい!








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