5月に宮古島に行った時に
初日に釣り上げた魚がこちら

ナンヨウカイワリ


長く釣りをしてるので

釣れた魚はたいてい種類判別できるのだけど


南方の魚はまだまだ未知の領域で


こんな代表的な魚にもかかわらず


カスミアジだと思い込んでいた


カスミアジだとわずかな可能性だが毒化されていることもあるので


せっかく釣った美味しい魚をリリースしてしまった


後でネットを見て激しく後悔


代わりに釣り上げたオニヒラアジを美味しくいただいた

オニヒラアジ


でも、リリースしたナンヨウカイワリに未練があり


今回の宮古島では

一番のターゲットであった


やるぞ!



釣れるポイントは見当がついていたので

初日からアタックするものの

なかなか食わない

図体がでかいくせに

小さな小魚を食べているので

魚がルアーを見切って途中で追うのをやめてしまう


食べてる小魚



じゃあルアーを小さくすればいいかというと

魚がいる場所までルアーを投げるにはある程度の重さが必要なわけで

飛距離やルアーのアクション、捕食している小魚などなど苦悩し苦戦していた


魚はたくさんいるが

食わない

そんな日々が続いた

3日目にやっと魚を掛けるまでいったが

食いが浅いせいか途中でバラし


前回は何も考えなくても釣れたので

こんな展開になるとは思わなかった


でもまぁこれが釣りの面白さ
入れ食いほど飽きる釣りはない



して最終日の朝


日程的にこれがラストアタック!

今朝も魚はいる


そしてイヤらしく途中まで追ってきやがる


激しいジャークが効くのは
なんとなくわかるけど

足場が高く、水深が激浅なので
水面からルアーが飛び出したり
フォール時間もとれない
うっかりするとルアーをサンゴにとられてしまう


実際に今回の旅で殉職したルアーも1個や2個ではなくなってきた


タイムリミットも近づいてきた


そろそろ終わろうかって時に


また魚の群れが現れて

ルアーを足元まで追ってきた

またまたなかなか食わない

本当にあと一歩なのに



ここで最後にルアーをほっといてみた


そこだけサンゴがなく海底が砂地だったから

40グラムの鉛のルアーは
ストンと砂地に力なく落ちた


その瞬間


パッと魚がルアーに群がった


本来生気を失ったルアーには見向きもしない魚だが

なにかの理由でスイッチが入ったのか


そのうちの1匹がルアーにヒットした!


魚がはずれないように
竿を大きく煽って合わせを何回も入れる


掛けてしまえばこちらのもの
それさ前回の釣りで習得済み


じっくりやりとりして浅瀬にズリ上げるだけ


あと気になるのは魚種のみ

目当てのナンヨウカイワリか
前回も釣って食べたオニヒラアジか

遠目で青白く光っているから


おそらくナンヨウカイワリかな





間違いなくナンヨウカイワリ


青いヒレ


体側に黄金の斑点もある

やったー!


自分の知識の未熟さで

美味しい魚をリリースしてしまったのだが

無事またナンヨウカイワリを釣り上げることができた


すぐに血抜きして

氷漬け


チェックアウト間際のコンドミニアムで

内臓と頭を落として3枚おろし

塩処理して臭みを抜いて

ペーパーでグルグル巻き

氷を詰めたクーラーボックスに

放り込んだ


そのまま帰りの飛行機の手荷物へ


東京の自宅にもどって

他の荷物よりも真っ先に魚の再処理

塩で出した水をまた拭き取り

ペーパーでグルグル巻きにして

冷蔵庫で寝かせた


でもって2日後に

楽しみにしていた刺身にしてみた

綺麗な身


卵を持っていたので脂はやや控えめかと思ったが

脂が上品にのっていて旨い


そりゃ旨いに決まってる


これにて完全リベンジ?成功だ



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釣りにはドラマがある


いや


世の中のものすべてには


それぞれドラマがある


僕はたまたま釣りが好きに生まれた

なら自分の好きな釣りの物語を

存分に楽しむだけだ


釣り好きに生まれてきて幸せなり


来月は加計呂麻島だ


またどんなドラマが起きるだろうか?
楽しみだ!