マテ貝
この名前は聞いた事があった
母親が船橋周辺の出身で
その昔、埋め立てられる前は
それはもういろいろな生き物、食材が豊富にとれたらしい
その母親の話にちょいちょい出てきたのがマテ貝だ
干潟にある穴に塩を入れると
その細長い二枚貝がにゅるっと出てくると楽しげに話していた
そんな記憶からか
マテ貝は綺麗な海の産物だと考えていた
もう遠い昔の・・・
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ある日たまたま
YouTubeでマテ貝採りの動画があって
のぞいてみたら面白そうで
気になってネットで調べてみたら
実は関東でもまだとれるとこがあるらしい
それからは暇さえあればYouTubeやネットで情報を収集した
必要な道具も買っておいた!
5月30日の大潮の日にマテ貝採りに出掛けた
干潮2時間前
平日ということもあり
人は少なめ
初めてのことには若干ひるむ年頃だが
勇気を出して砂浜に降り立った
水際まで歩いていくと先客が2.3人いたので安堵したものの盛り上がってる感じはない
まだ時間が早いのかもしれない
とりあえず
用意した草削り鎌を使って
砂浜の表面をザクザクと削っていくが
マテ貝が潜んでいそうな穴は見つからない
たまに水が噴き出してくる穴が出てくるが
中にマテ貝がいたら水が噴き出してくるわけがない
んーー想像以上に厳しそうだ
やはりゴールデンウィークにたくさんの潮干狩り客が訪れたから通常の潮位ではなかなか見つからないようだ
にしても取り残したマテ貝が数匹くらいはあってもいいはずだ
とにかく一匹でも確保して
こんな感じなんだなーーーってのを早く感じたい
ザクザクと削り続ける
15分後
潮もだいぶ下げてきて
新しい陸地も増えてきた
そんななか
草刈り鎌で表層の砂を削ると
やっとそれらしい穴が出てきた
まん丸ではなく
やや楕円気味だが
干潟にしっかりぽっかりと穴が空いていた
初体験で緊張しながら
100円ショップで買った塩ボトルで
穴にしっかり目に塩を入れてみた
1.2秒の沈黙後
穴から不自然に潮が噴き出す
してすぐにピュッ!とマテ貝が飛び出てきた
感激〜
初マテ貝!
昔から名前は聞いていて
たまたまYouTubeで見かけてとりたくなって
情報集めて道具揃えて
家から車で40分ほどの都内で
成果が出たのが嬉しかった
感動はまだ見ぬ地の果てだけにあるわけじゃないな(笑)
潮が引くごとに
穴は頻繁にあらわれて
これだ!と思う穴には必ずマテ貝がいた
開始30分は2.3個だったが
干潮挟んでの30分は40個は取れただろう
上げ潮がはじまると今度は厳しくなったが
まだだれも掘ってないちょっとしたスペースを狙って数を稼いだ
終わってみれば約2時間の潮干狩りで100個近くのマテ貝がとれた
マテ貝ハマるな
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今回は新宿から車で40分前後
羽田空港近くの海浜公園でやってみた
干潮間際には平日でも15人くらいはいたかな
潮干狩り出来るスペースは小さい
僕はこの手の採集は得意だからとれたけど
周りの人は10〜40個くらいとマチマチ
コツとしては
もうGWを過ぎていたから
数は少なめと判断して
干潮まではいろんなとこを掘ってみた
あまり深く掘っても意味ないから
浅くサッと表面を削って
穴を探す感じ
干潮間際はまだ掘られ過ぎてないフレッシュなゾーンなんで
とにかく回転重視で集中してやった
干潮挟んでの1時間はバンバンとれるから
この時間に数を伸ばすべし
この時間だけはどこ掘っても穴が出てくる感じでだった
干潮からの上げ潮は
とにかく誰も掘り返してない小さなスペースを見つけてこまめに移動して
フレッシュな場所を掘るように心掛けた
まーあまりたくさん採る必要はないけど
パスタ、酒蒸し、バター焼き、味噌汁など
一通り楽しむなら50個は欲しいかな
まーとれてもとれなくても
とても楽しいのは確か
泥にまみれたり
水際で遊ぶ楽しさは
人間の本能に組み込まれてるのかもしれない
また行こう
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