長く釣りをやってると
ヒラスズキ
イシモチ
50センチ半ばのヒラに見劣りしないギガモチ
定石ってのができあがる
こーゆー時はこうだ！とか
コレじゃなきゃ釣れないとか
よく言うとデータ
わるく言えば決めつけかな（笑）
まー人生でも同じだけど
例えば
ヒラメは濁りが嫌いとかね
これはこれであたっていて
大雨が降ったり
風や波の大きさや向きで
海水が濁ってしまうと
たしかにヒラメは釣れない
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先週の休みは房総に釣りに行った
朝イチはお気に入り磯に入って竿を振る
予報では程よい波があって
定石通りでいけばヒラスズキがいいはずだったが
予想に反して波は穏やかでヒラスズキにいいサラシはなかった
でも久々の房総で
好きなロケーションだから
まだ暗いうちから釣りをはじめた
やっぱり波は穏やか
気楽な気持ちでかる〜く一投目
ガッガッ！
グイ！
んっ？
まだ暗いから
うまく合わせが入れられなかったけど
何者かがかかった！
ショートポンプで追い合わせを何度か入れてやりとり
ぼんやり明るくなった磯際にズリ上がったのがコレ
波っ気はまったくなかったけど
ローライトだったから釣れたのかな？
今までの経験上
やっぱりヒラスズキは波があったほうがいいんだけど
状況によっては出るんだねー
胃袋は3.4日くらい経ったカタクチイワシがいっぱい詰まっていた
ローライトでカタクチイワシが接岸するシーズンは
波が穏やかでもやる価値はありそうだ
波がないから釣りもやりやすいし！
すっかり明るくなってからは
定石通りアタリはなく場所を移動
波が穏やかなら
定石通りでサーブだ！
ちょっと移動して砂浜へ
砂丘から海を見おろしてみると
濁りが入っている
しかもやや白っぽいクリームソーダ色だ
定石どおりに言えばヒラメはないな
でも今朝は定石に反して釣れたし
朝の砂浜は気持ちいいから
そのままサーフにイン！
僕はのっぺりとした砂浜は苦手なので
人の少ない岩岩ゾーンへ
実際に水の近くに行ってみると
やっぱり水色が悪い
この色で釣った記憶はねーなー
なんて思いながらキャスト！
沈み根（岩）の上を通したり
根と根の間に落としたりしながら狙う
水色はよくないけど
こんな釣りは楽しい
数投目
沖の根の向こう側にキャストして
ドリフト（惰性）でゆっくりルアーを引いてくる
こーすると岩だらけでも
海流が勝手に岩をかわしてくれる
根に差し掛かったぐらいで
グググ〜んとバイト（アタリ）！
すかさず合わせを入れてやりとり
重さからいってまずまずのヒラメかな？
慎重にやりとりして
抜き上げる場所を探す
僕がのっていた岩岩は巨大だけど
抜き上げた魚を置く平らなスペースがない
どうしようか迷ってる時に痛恨のバラし（掛かっていた針が外れる）
がーん
まだ魚の顔を確認してなかった
ここは砂浜だし
まー定石通りならヒラメだろう
久々のヒラメと思わしき魚だったから落胆したが
まだ数投目だし魚の活性は高そう
何より気分がいい
気を取り直してキャスト
今度は波打ち際の泡たまりでバイトしたが
小型のスズキ（セイゴ）っぼく水面ですぐにバラした
二連続バラしたが
やっぱり活性は高い
続けてキャスト
すぐに寝際でバイト！
今度はしっかりフッキングして
小刻みに追い合わせして釣針に魚を掛けた
一匹目と同じ重量感
スズキみたいに跳ねたりもしないし
青物みたいに跳ねることめない
ついでにマゴチみたいにイヤイヤしない
今度こそヒラメだろう
慎重にやりとりして上がってきたのは
完全に裏をかかれた
地元茨城のサーフでは濁りの入った時によく釣れる魚だ
房総の海で釣ったのは初めて
しかも45センチオーバーのギガサイズだ
なるほどなー
となると一匹めのヒラメと思しき魚も
二匹めのセイゴも
イシモチだったんだなー
これで納得
その後は潮が満ちてきて
のってた岩岩に立てなくなってしまったが
同ギガサイズをもう一匹確保して終了
ヒラメは釣れなかったけど
自己記録のイシモチが嬉しい
なにより
定石通りなら釣れないだろうヒラメを狙って
濁った海では定石通りの
ギガモチ連発！
房総ではイシモチはあんまり釣れないって思ってたなー
こんな嬉しい裏切りはない
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長く釣りしてると
定石ってのができあがる
勝手に決めつけちゃったり
それで諦めちゃったり
でも、釣り歴はたった38年
僕の人生もたった40年だ
自然や宇宙の理に比べたら
定石なんて百億万年早いんだなー
やっぱる釣りも人生も面白い
おしまい
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