PEN-S2.8レンズをM3/4マウントに改造!
E-M1 MkIIを買う前に使っていたE-PL7。最近はめっきり出番がありません。E-M1が便利すぎるのでなかなか使いどころがないんです。どうしたものかと考えていたのですが、せっかくなので昔のフィルムカメラPEN-S2.8のレンズをくっつけてコンパクトな散歩用カメラにできないかと思って今回改造に挑戦しました。
こいつがレンズのドナー、ハーフフィルムカメラPEN-S2.8です。実はこれ2個持っています。ひとつは可動品なのでそのままにしてこちらのジャンクの方からレンズをいただきます。
このPEN-Sのレンズユニットは簡単に分解でき、しかも絞りとピント(ヘリコイド)がひとつになっています。余計なシャッター羽はボディ側なので都合がいいです。
この真鍮製の部分の大きさを測ります。
余っているマイクロフォーサーズ用のボディキャップに穴をあけてそこにレンズユニットをはめようと思います。
ピンバイスで目安の円に沿って穴あけ。
徐々にバイスの太さを太くしていく。
やすりで円を整える。
うまくはまりました。概ねセンターもとれていると思います。
いい感じです。本当にただポン付けしただけ。
すごい、フィルムのペンとデジタルのペンが夢の合体です。大きさもほぼ一緒。
一応普通に使えます。無限遠から最短50センチくらいの撮影まで問題なさそうです。
(以下、作例)
無限遠できてますね。中央付近にスカイツリー。
開放(F2.8)
こんなに小さいレンズなのにけっこうきれいに写りますね。
3群4枚のテッサータイプのD.ZUIKOは当時も好評でした。
レンズ構成枚数が少なくてシンプルなので写りもクリアでスッキリしているのかもしれません。
(拡大)
PEN-Sレンズ移植、大成功です。フランジバックの関係でかなりコンパクトに仕上がりました。ただポン付けしただけですが違和感が全くありません。写りも良好で普通にオールドレンズのひとつとして使えそうです。フィルムのPENだとゾーンフォーカスですが、デジタルならじっくりピント合わせができますね。ジャンクカメラを救済できる可能性もまたひとつ増えました。また面白い組み合わせがあったらやってみようと思います。ありがとうございました。