ボンジョルノ。
コロナウイルスでお出かけが減ったから、
我が家では週末の夕方は、
おうちでアペリティーボを楽しんでいます。
と言っても、この写真のようではなく
プロセッコとかのスパークリングワインと簡単なおつまみだけですが、
なんとなく楽しい習慣です。
しかも、週末って、
金、土、日で3日もあるから、
事実上、週の約半分ですが、
週末は週末なのです。
で、最近、お気に入りな
アルソ小麦のタラッリをご紹介します。
まずタラッリっていうのは、
昨日も出てきたプーリア州のいわゆる乾パン。
日本人にはトリノのグリッシーニのほうが有名ですが、
我が家は断然、タラッリ派。
プーリアで食べたときは、本当にびっくりしました。
サクッとした感覚が、小麦の味がすごい。
プーリア出身の友人は、
ローマでは絶対にタラッリを食べない!と言ってました。
まあ、でも、プーリア人じゃない我が家では、
ローマで普通に売っているタラッリもなかなか美味しいですよ。
サクッとしているんですよ。
ポリポリと食感が楽しいおつまみです。
材料は、小麦粉にオリーブオイルに塩。
小麦やオリーブオイルの名産地プーリアならではの食べ物ですね。
添加物が一切入らないので、安心して食べられます。
シンプルなものから、フェンネルの種入り、唐辛子入り、ローズマリー入りとありますが、
最近、お気に入りなのがアルソ小麦入り。
アルソ小麦というのは、焦がし小麦。
その昔、収穫を終えた小麦の穂を焼いたそうです。
焼いた後の灰が、地面で肥料になるんですよね。
でも、穂の中には、取り損ねた小麦の実も混ざっていたそう。
で、貧しい農民は、刈穂を燃やしたあと、
地面に落ちた小麦を探して食料にしていたそうです。
ミレーの落穂ひろいの世界ですね。
それが焦がし小麦、アルソ小麦なのです。
だから、味はとてもスモーキー。
独特の苦みがかった風味がくせになる美味しさです。
オリーブオイルソムリエ仲間で、
美味しい食材店を経営しているエドアルドのお店にある
ASINOLESTOというプーリアのメーカーのものは
本当に美味しかった。
今、写真を見てもクオリティの高さがわかります。
この友人のお店BUONOは
本当に美味しいものだけを集めたおすすめのお店。
でも、なんせ、我が家とはローマの反対側。
車を運転しない私には、めったに行くことができないお店です。
最初アルソ小麦のことを聞いたとき、
今でもそんな作り方しているの?とびっくりしたのですが、
さすがにそんなはずはなく、
わざとスモークさせて作っているそうです。
プーリアへ行くと、
アルソ小麦を使ったパスタやパンも食べられます。
昔は貧しい食べ物だったと思うと
不思議ですね。
もし機会があれば、ぜひ、ご賞味ください。
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