欲情は自分で選ぶ | oliveのドラマ帳~風に吹かれて~

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朝ドラ「スカーレット」から、連続ドラマの感想を、
ひと味加えて、自分味に料理します。
ゆるりとご試食くださいませ♪

2019年8月23日(金)より東京・新宿武蔵野館ほか全国で公開される映画『火口のふたり』。

シミルボンにて、映画公開にあわせて「カラダの欲望、ワタシの本音」コラム募集コンテストがあり参加してみることにしました。

プロの書き手さん参加が多い中で、ド素人で語彙力の乏しい私の言葉でも伝われば嬉しいいなぁ~

そんな気持ちで参加してみました。

 

では、よろしければ読んでください。

よろしくお願いします。

 

「欲情は自分で選ぶ」

 

♪止まらないHa〜Ha 月のもの(生理)が止まらないHa〜Ha
Rock'n Roll Night Ha~Ha Feelin' Comes♪
なんてふざけている場合じゃない。
2週間以上も、壊れた蛇口のごとく動けば大量出血。
これはフツーじゃない。
病気なのか?更年期障害症状なのか?
ググってみると、どちらの可能性アリ。

婦人科に行くの嫌だなーーー!
でも、病気だったら・・・頭の中でぐるぐる廻る悪い病気説。
やっぱ、病院に行こう。
婦人科もある総合病院にいきなり行くのは勇気がいるし、
とりあえず近くの産婦人科で診てもらうことにしました。

初診なので問診票に記入。
今日はどうされましたか?からはじまり、過去の病歴やアレルギーの有無・・・等々。
お次は、はい!キターーー!
結婚してますか?
性行為の経験はありますか?
性行為を最後にしたのはいつですか?


汗。経験はあっても長らくご無沙汰だし。
汗、汗。最後にしたのって?思い出せないや。
汗、汗、汗。正直に記入しなきゃダメだよね?
正直に記入するのも恥ずかしいし、ウソを記入するのも恥ずかしい。
質問内容が大切なことはわかってるつもりだけど恥ずかしい。
いい年してるのに恥ずかしい、いい年してるから恥ずかしい。
似て非なるおそ松くんとカラ松くん?
いや、似て非なる羞恥心と決まり悪さに穴があったら入りたい。

さあ、先生の診察のはじまり、問診内容を確認され、お次は羞恥心との戦い内診です。
♪胸の鼓動がどきどき目先はくらくら気絶しそう気絶しそう♪
まるで宇宙に旅立つロケットのような電動リクライニングに脚を乗せ否が応でも自動で開かされ発射です。
大股開きの発射です。
まな板の上の鯉状態で診察中はあまり覚えてませんわ。
人間ドックの婦人科検診で何度か発射台に乗ったことはあったのですが慣れません・・・本当に。
検査結果はホルモンバランスの乱れで、子宮の病気ではなくてホッとしました。

検診は大切。婦人科検診が必要なことは頭ではわかっていても受診に不安を抱く人もいる。
知り合いのM子ちゃんもそうでした。
40歳を過ぎても性行為の経験がなく婦人科に行くことを拒み続け、重い腰を上げた時は手遅れでした。
そんな彼女をバカだと噂する人もいる。
バカだよ、恥ずかしさと命を天秤にかけるなんて。
口には出さずとも思ってる人も多かったと思います。
だけど、私はそう思えなくて。
少女漫画とSMAPが大好きで夢見る夢子ちゃんだったM子ちゃん。

だって、性行為は私にとって戦いでしたから。
結婚するまで鉄のパンツを履け!考えだったのに、
結婚したら、パンツは履くな!的な考えにかわった親。
おまんら、許せんぜよ。(←「スケバン刑事」より)
心の中で叫んでましたよ、マジで。

赤ちゃんがなかなか授からず、自然に任せたい私と、病院で診てもらいなさい両家親たち。
両方の顔色を見てオロオロする元夫。
言われれば言われるほど頑なになる青い私は、セックスは愛の営みではなく義務としか思えなくなった。
同意のないセックスはただのレイプです。
まぁ、当時は思っていても声に出して言えませんでしたよ。

蜜月時代もあったはずなのに思い出すのは戦いの場面だけでしたが、
女は子供を産んで一人前というトラウマから脱却する時がやってきました。

ドラマ「逃げるが恥だが役に立つ」大ヒットに影響され原作を読み目から鱗。

 


ラブコメだけに終わらず男女間の社会問題にも注目。
主人公みくりの伯母である百合ちゃんと自分が重なる部分あり注目。
美人なので若い頃はそれなりにモテたのに、結局男性経験の無いまま閉経を迎えた高齢処女の百合ちゃん。
そんな百合ちゃんに25歳年下の彼氏ができます。
番外編では、百合ちゃんの処女喪失までが描かれており、私、号泣です。
号泣する準備ができていなかったのに号泣です。

彼に欲情されて嬉しい。だけどこの年ではじめてとは恥ずかしくて言えない。
わかるよ、百合ちゃん。
産婦人科の先生に相談すると、

 膣や処女膜もかなり硬くなってるから挿入することはなかなかむずかしいと思うね。
更年期になると濡れにくくもなるしね。
正直言うと、出産と同じで20代30代で経験しておいた方が体のリスクは少ないのよね。
年齢的にも挿入にこだわらず違う方法で愛し合うのもひとつの手じゃないかな・・・
挿入だけがセックスでもないし。
たとえいくつにであっても焦って無理して性行為をすることなんてないんですよ。
セックスはどちらかが耐えたり我慢したりするものではないんですからね。


そうだよ。私のほしかった言葉がここにある。
欲情=挿入だと思い込んでいたから。
誰も教えてくれなかった。我慢しなくてもいいってことを。

その点、「火口のふたり」の賢ちゃんと直子は自分たちの肉欲に正直だ。

 

 


思う存分いまを生きるために最も手っとり早く、かつ有効的な方法がセックス。
どちらかが我慢したり耐えたりしないで、本能のままで今を生きている二人なのかと思いきや、
直子、青姦が嫌だってさ。室内だったらいいんだってさ。
えっ?ちょっと何言ってるのかわからないながらも体の言い分に従う賢ちゃん。
だって、世界が終わっちゃうかも知れないないんだもの。
これが性ってものなのか?
カラダの欲望を抑圧するという呪いからまだ解けない私には正直よくわからなかったが、
山田詠美
「学問」←(感想を書いてますの読んでね)に通じる、生と性と死は数珠繋がりだと理解した。
明日死ぬなんてバカげたことだと思っていても死はやってくるという当たり前を忘れがち。
身体を支配し合う共依存のように見えて魂のつながりを感じる不思議な作品でした。

結局のところ、私もM子ちゃん同様に夢見る夢子のままなのかな~
まぁ、それでいい、大事なのは自分の気持ちだと学んだから。

 隆志と身体を重ねることは、私の人生最大の驚きだった。あんなふうにらくらくとするすると、しかもぴったり重なり組合わさるなんて。あんなふうに嬉しいまま甘いまま、笑いながら愛おしみながらどこまでも止まらない気持ちで、窓の外で日ざしが移ろい、部屋の中がゆっくり暗くなっていくことさえに気づかず、自分の手も足も目も胴体も私とは別の生き物みたいに勝手にふるまい、もっともっともっととそれぞれの嬉々として隆志の髪や頬や首や腹や腰や膝や腿やふくらはぎや足首や手の指や腕やなんかに触れたがり、からまりたがり、隆志の肌の芳しい匂いや温かさや、そこに隆志が存在しているというそれだけのことが、ぬるいやさしい水になり日ざしになりて私にふり注ぎ、なんてすてきなんてすてきなんてすきなんてすてき、と・・・
「号泣する準備はできていた」より

 


私は欲情するのです。
耳元で囁かれ、頬をなでられ性感帯を刺激されるような言葉に。

欲情するものは自分で選べばいい。

 

 

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