■「鬼滅の刃」がブーム！
人食い鬼に家族を惨殺され、
唯一生き残った妹も鬼に変えられた
主人公の炭治郎が、
妹を人間に戻す方法を探すために戦う話です。
(ここからは、
同アニメファンによる
コアなアニメ評論ではなく、
あくまでも私個人が、客観的に
この漫画を観た感想です）
ふと思ったんですよね。
どうしてガールフレンドではなく、
「妹」がヒロインなのか、と。
主人公がまだ少年であることもありますが、
肉親だからこその、「無償の愛」の方が
読者に共感しやすいところもあるのかも、と。
恋愛における自己愛に近い愛だと、
自分の欲望も含んだ愛情になりがちだし、
人によっては、
相手が鬼になった時点で、
「鬼になっちゃんたのだから、仕方ない。
お別れして、他の人にしよう」
みたいな感じに
なってしまうところも（苦笑）。
でも、肉親だと“代わりはいない相手”
であるからこそ、
鬼になろうが、自分の身が危うくなろうが、
縁を切らない。
（逆に、主人公が大人であれば、
家族（妻や娘）であれば、
共感できるみたいなところも？）
あとは、こういう設定になったのは、
若い世代は
恋愛に興味を持たなくなっている
ところも理由にあるのかな？
なんて思ったんですよね。
この鬼になった妹が
また可愛いんですよね。
普段は、人間を食べないように
竹製の口枷を付けられているから、
口うるさいこともないし、
従順（苦笑）。
でも、いざというときは、
鬼なので強いから、
お兄ちゃんを助けるんですよ。
このギャップが、
読者をまた喜ばせるところも
あるのかも・・・。
もちろんこの漫画の面白いところは
そこだけではなく、
基本は、主人公の成長物語で、
鬼に対して、単にやっつけるだけではく、
もともと人間だった人が
鬼に変わってしまったことの
悲しみを理解できる優しさを
抱いているところも魅力なんですよね。
（・・といいつつ、
私もまだアニメは9話くらいまでしか
観ていないので、
その後はどんな状況になるのかは
分かりませんが）
◇
何はともあれ、
このアニメを観ていて、
若い世代が求めているものが
一昔前の自己愛の延長のような
愛情よりも、
もっと深い無償の愛に
なっていきているところも
あるのかもしれないなぁ、
なんて思ったんです。
実は、スピリチュアル的には、
私たちの世代よりも
若い世代の方が、
「魂が進化している」と言われている
ものなんですよね。
このアニメの
ただただ純粋に相手を思いやる
「兄妹の形」に
読者が憧れをいだくところに
人が求めている愛の形が
変わってきているのかもなぁなんて
ちょっと感じたものです。
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