本当の「うまく生きるコツ」って？

以前、大人気のアイドルの男性を取材したとき、

すごいな、っと感心したことがありました。

彼は、「過程」をすごく大切にする人なんです。

結果を追い求めるというよりは、

常に目の前のことを一生懸命やったことが

結果に結びついた、という考えなんです。

例えば、彼が所属するアイドルグループは

仲が良いことでも有名ですが、

別に仲が良いことをウリにしたいと思ったことはない。

デビューから、このグループをどうしていくか？

ということを真剣に話し合った結果、

結束力が強まっただけだと。

彼はマルチな活躍をしていて、

先駆者としてアイドルの枠をどんどん広げていますが、

それも、「やりたいと思ったことを色々と挑戦したら、

結果的に、先駆者的存在になっていた」ということなんです。

現代のように、恋愛でも仕事でも、

テクニックの情報がたくさんある中で、

忘れがちなことは、

そんなに要領の良い生き方なんて、

実はないってこと。

もちろん、ある程度のことなら、

テクニックや要領の良さだけで立ち回りはできるけど、

ホンモノになるためには、

地道に自分の技術、魅力を磨いていかないといけないんですよね。

例えば、文章１つでも、

テクニックさえあれば、ある程度のことなら書けると思うんです。

だけど、結局、

読者に何を伝えたいのか？

どんなメッセージを込めたいのか？

ということになると、

根本的に自分自身を磨かないといけなかったりします。

それがなかったら、

誰でも書ける文章に過ぎないのだから、

自分が書かなくてもいいわけです。

私が河合隼雄さんの本を読むと、すごいなって思うのが、

書いてあることが面白いだけではなく、

その人の人間としての器の大きさを感じるからなんですよね。

河合隼雄さんじゃないと出てこない、

愛情と深みのある言葉がたくさんあるんです。

例えば、役者でも、

ある程度の演技のテクニックがあるだけでは、

全然、人の心に響かない。

その人の生き方、魅力の深みが出るからこそ、

作品の中の役も生きてくる、というか。

◇

「うまく生きるコツ」を敢えて言うのであれば、

一見、矛盾しているようだけど、

「結果」だけを追い求めるのではなく、

「過程」をしっかり歩むことかもしれません。

そうすれば、結果がついてくることも多いし、

結果がすぐについてこなくても、

やった分だけ、力は必ずつくし、

一生懸命やったことで、充実感は必ずあるから。

だから、過程を大切にすることは、

結果だけを追い求めるよりも、

むしろ「無駄なことがない」のです。

◇

恋愛でも、付き合えたのか、付き合えなかったのか

結婚できたのか、結婚できないのかという

結果しか興味がない人は、もったいない。

自分が相手を好きになり、

幸せになったり、切なくなったり、

時には孤独感を感じるからこそ、

人生の彩りになるんです。

それこそが、素敵な人生なんです。

心に愛がないのに、

条件の良い人と付き合って、結婚するよりも、

ずっと、ずっと意味のあることなんです。

◇

過程こそが人生。

本気で過程を歩んでいけば、

何かしらの意味は必ずあるものなんです。

過程を大切にできる人でありたいものですね。

P.S.

昨日、UULA「I LOVE YOU」 試写会のトークイベントに出演しました。
左が恋愛カウンセラーの羽林由鶴さん、
右が映画パーソナリティの伊藤さとりさん。

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早速、参加者の方に彼氏ができました！（驚）

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参加して、恋人ができた！と言う人もご報告待ってまーす♪

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この一冊に、心を軽くするヒントを込めました。

「大人女子」と「子供おばさん」/新人物往来社