小学校6年の頃、私のクラスメイトの1人が

校長先生に表彰された。


そのクラスメイトはすべての歯が、まだ「乳歯」だったのだ。

つまり、生まれてから、一度も虫歯などにならなかった

というわけだ。

当時、3分間も歯を磨いてられない私にとって

「歯のメンテナンス行き届いてるなぁ~っ」みたいなこと

思って感心したものだ。


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私たちヒトは 乳歯 と 永久歯 があって、

乳歯が抜けるとそこから永久歯が生えてくる。

これが抜ければ、もう歯は生えてこない。


サメや恐竜、爬虫類など、歯が抜けても

何度でも生え変わる

しかし私たち人間はなぜ、

生涯に新たな歯が1度しか生えてこないのだろう。


その秘密は三畳紀に生息した

哺乳類の祖先となるキノドン類にあった!!


キノドン類にはキノグナトゥス トリナクソドン など、

体毛が生えており、内温性だったとされている。


プロバイノグナトゥス  属名(Probainognathus 

プロバイノグナトゥス

アルゼンチン北西部、三畳紀中期の地層から

このプロバイノグナトゥスというキノドン類の

子供の頭骨化石が保存の良い状態で発見された。


その子供の頭蓋骨が

原始的な哺乳類と酷似していたという!!


キノドン類の成体と幼体の頭骨の比較


プロバイノグナトウスの子供の頭蓋骨は

成体に比べて脳が入るブラインケースが

に膨らみがあり、成体より体に対して脳は大きかったなど

成体との違いは明確で、親子でありながら似ていない


そして、よそ者であるネズミのような原始的な哺乳類に

似ているのだ!!


原始的な哺乳類とキノドン類の子供は似ている・・・。


キノドン類から哺乳類に進化する過程で起こったことは・・・。


それは


ネオテニー(幼生成熟)!!



おそらく、キノドン類のなかに、

早熟するものが現れ、

また、

歯が2~3回くらいしか生え変わっていない子供でありながら、

立派に繁殖できるようになる。


キノドン類のネオテニーによって哺乳類へと進化したのだ!!


そして

爬虫類などのように、死ぬまで

体を大きく成長し続けることをやめ、

小さなネズミの短い寿命のように、

1度しか歯が生え変わらないくらいに寿命を縮め、

世代交代を早めることを選択した。

つまり、

子孫を残すことに専念したというわけだ!!


これが哺乳類である私たち人間が

生涯に一度しか歯が生え変わらない理由だと

いわれている!


そして私たちが20歳で成長が止まるのも

そういったネオテニーという進化の過程にあるのだという。

つまり、

われわれ人間を含む哺乳類は

完全に成体になる前に

成長を止めた動物ということになる。


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妄想中・・・

幼生成熟をしない人間の想像図を

描いてみた。


真の大人はこれだ!!


幼生成熟でない


キノドン類が成体になっても、脳の大きさは

あまり変わらなく、体の大きさに比べて

脳が小さいままだということで、

それを人間にあてはめた。


おそらく、年をとるにつれて、

体の動きや反応が鈍くなって、

70歳になると、まるで岩男のように

滅多に動かない、

超省エネ人間になってると思う。