昨日、コンビニまで
荷物を引き取りに行く途中
道の脇に咲いていたのが
こちら。
赤っぽい茎が一本
ひょろっと伸びているのが
印象的だったので
ハナノナで調べてみると
「ノハラガラシ」
と出ましたけど
どうも違うっぽい。
ノハラガラシを検索したら
ヒットしましたけど
花の色が同じなだけで
花弁の形も葉っぱのつき方も
まったく違います。
当たりがつけられたのは
舌状花の蕊[しべ]だと思われる
花弁の中の茶色い模様によってで
これが田平子[タビラコ]と
似ていたからです。
鬼田平子について
調べた中にあった
全体的に赤みがかっている
という特徴とも
合っている感じだし。
手許にある『山野草図鑑』の
茎に軟毛があり
根生葉[こんせいよう]の中から
立ち上がる長く太い茎の先に
黄色の頭状花を多数つける
という記述とも合っています。
茎の軟毛は上の写真よりも
下に掲げる
根生葉のあたりの写真の方が
確認できるかもしれません。
というサイトの説明によれば
最近では
赤鬼田平子と青鬼田平子に
区別されるのだとか。
とすれば今回のは
赤鬼田平子ということに
なりましょうか。
鬼田平子という名称は
田平子の大きいもの
という意味合いから
付けられたものです。
その田平子は
葉っぱが田んぼに
平らに蔓延ることから
付けられたものだそうですが
資料によってはさらに
花が小さく可愛らしいので
「子」の字が付いた
と説明しているのもあります。
もっとも
「子」という字は
「振り子」や「根っ子」のように
接尾辞として使われる場合もあり
花が小さくて可愛らしい
という説明は後付け
ないし後知恵のような気が
しないでもないことを
付け加えておきます。
田平子の方は春の七草の
ホトケノザとして
知られていますけど
今では仏の座という名だと
他の植物を指すことは
以前、当ブログのコメント欄で
やりとりした通り。
また田平子は別名を
小鬼田平子といいますけど
鬼田平子が田平子の花の
大きいものという意味で
付けられた名なのに
本家の田平子が
鬼田平子に引きづられて
別名をつけられ定着したのは
曰く言い難いものがありますね。
ちなみに
胡瓜草の別名を
「田平子」ともいうことは
以前にも紹介した通り。
本家の田平子は
名称ひとつとっても
混乱の極みですが
鬼田平子はずっと
鬼田平子のままです。
さすがに鬼だけのことはある
というべきかしらん。( ̄▽ ̄)




