女性の美しさを表す言い回しに
「立てば芍薬
座れば牡丹
歩く姿は百合の花」
というのがありますけど
ここで言及されている百合は
うつむき加減に咲く花の様子を
イメージしているものと思われます。
百合はうつむき加減に咲く
というイメージを踏まえて
大葉子百合という別名を持つ
擬宝珠の花を紹介した際
「日本人の美意識を
くすぐりそう」だと
書いたわけですけど
その擬宝珠の花を見かける前に
なんと、うつむかないのが特徴の
百合の花を見かけていたのでした。
それがこちら。
(6月17日撮影。以下同じ)
こちらは
少し前にご案内した
孔雀仙人掌が咲いている
何かの事務所の花壇の
すぐ横に置かれていたものです。
ハナノナで調べてみると
「スカシユリ」と出ました。
帰宅して検索してみると
今回は一発で正解でした。
奥には黄色い花も咲いていて
アップで撮ったのがこちら。
木の柵の向こうに
孔雀仙人掌の一部が
写り込んでおります。( ̄▽ ̄)
漢字表記は
ブログのタイトルにもある通り
「透百合」となります。
これは
花被片の付け根が細く
やや隙間が見えるところから
付けられた名前だそうです。
ところが
園芸種の中には
隙間のないものも
あるそうでして。
確かに
上にアップした写真のは
すべて隙間がありませんね。
というわけで
上向きに咲くのが
最大の特徴ということに
なっているようです。
透百合は日本固有種で
別名には
浜百合、岩百合
というのもあります。
これは野生種が
海岸の砂礫地や岩場に
自生しているから。
その野生種は
橙色の花をつけるようで
手元にある『山野草図鑑』や
『草花・雑草図鑑』にも
載ってますけど
現物にもいつか
お目にかかりたいものです。



