春紫苑(全体1)

 

以前ご案内の

姫女苑[ヒメジョオン]が

群れて咲いていた近くに

よく似た花として知られる

春紫苑[ハルジオン]が

咲いていました。

 

漢字表記は姫女苑と同様

「苑」の字は「菀」が

正しいようです。

 

紫苑の花に似ていて

春に咲くことから

春紫苑と名付けられたようで

だったら「苑」で良さそうですが

紫苑の方も正しくは

「紫菀」と表記するらしく

むしろそちらに驚かされました。

 

姫女苑を検索したり

図鑑の解説を読んだりしていたら

春紫苑とどこで見分けるか、が

しばしば話題になっていたので

いつか出会ってみたい

と思っていたところ

近くに咲いていたという次第。

 

 

姫女苑に比べると

舌状花の花弁の幅が狭い

つぼみがうなだれている

葉の基部が茎を抱いている等々

見分け方はいろいろあります。

(葉の形も違いますね)

 

春紫苑(花)

 

こちらを見かけた時

確かに花弁の幅が狭い感じなので

これは、と思ったのでした。

 

春紫苑(全体2)

 

上の写真は

最初の写真がボケ気味だったのと

姫女苑との違いが分かりにくかったので

また別の日に撮ったものですけど

つぼみがうなだれてる様子が

よく分かるのではないか

と思います。

 

下の写真も

葉の基部の様子が

よく分かるようにと思って

最初の写真とは別の日に

撮ったものです。

 

春紫苑(葉の基部)

 

決定的な違いとしては

茎を切った時の断面が

空洞になっているのが春紫苑

髄が詰まっているのが姫女苑

ということらしい。

 

だったら

切ってみればいいんですが

ただ、春紫苑は

別名を貧乏草ともいいまして

花を折ったり摘んだりすると

貧乏になるという

いわれがあるそうで

そういうことを知ってしまうと

ちょっと手を出しづらい。( ̄▽ ̄)

 

 

花期は姫女苑よりも早く

その名が示す通り

4月ごろから

咲き始めるそうです。

 

今回はたまたま

咲いているものを

ひと株だけ見つけましたが

綿毛(冠毛)だけになっているものも

見かけるようになりました。

 

姫女苑との違いを意識して

葉の基部に注目すると

綿毛のものでもすぐ分かるので

ここにもある、あそこにもある

と今頃になって気づいている次第。

 

知っていれば

盛りの頃に

写真を撮ったんですけど

後の祭り。

 

また来年

というところですかね。