昨日の木曜日は
新宿校で夏期講習があり
そのあと
新宿シネマートで
21:10から
レイトショー上映されている
窪田将治監督の乱歩映画
『屋根裏の散歩者』を観てきました。

『屋根裏の散歩者』劇場ウィンドウ・ポスター

5日(金)までの上映だと
思いこんでたので
夏期講習のついでに
と考えたのでしたが
10日までの上映でした。

だったら早々に帰って
翌日、要するに本日にでも
観にいけば良かった
とか思ったり。

というのも
4日中にブログ記事をアップするため
エライ目にあったためでして。

出先でネットに接続するために
いつも使っている WiFi ルーターが
スイッチを入れた途端、電池切れとなり
接続できなくて焦ったからでして
当日は無線 LAN 難民状態でした。

じゃあ、どうしてアップできたか
といいますと……

……いや、この話をすると
長くなりそうなので
また機会がありましたら。(^^ゞ


閑話休題。

窪田監督による乱歩作品の映像化は
『失恋殺人』(2010)
『D坂の殺人事件』(2015)に続いて
今回で3回目になります。

いつのまにか
「江戸川乱歩エロティック・シリーズ」
という位置づけに
なったようですが(苦笑)
その点でいいますと
これまでの2作に比べ
今回のがいちばんエロティックでした。

というのも
エロティックなシーンを演ずるヒロインが
ダブル主演で2人いるからで
2人とも、いわゆる
「体当たりの演技(艶技)」を
見せてくれてます。


明智役は
全2作と同様、草野康太でしたが
劇場映画で3作以上明智を演じたのは
草野だけではないかしらん。

明智の助手(?)文代は
前作の大谷英子に代わって
松本若菜でした。


本作は
前作にも出てきた郷田三郎が
フィーチャーされる作品です。

閉店となった花崎古書店の前で
郷田が泣き崩れる
というシーンもありまして
明白な続編なのに
文代役の女優が違っていたのが
ちょっと残念。

大谷英子の
飄々とした雰囲気というか
オシャマなお嬢さんという感じが
好きだったんだけどなあ。


ちなみに
『失恋殺人』で文代を演じたのは
星野真理という人でした。

つまり窪田版の乱歩映画では
文代はすべて違う俳優が演じている
ということになります。

これはこれで珍しいかもしれません。


で、肝腎の本編ですが
『屋根裏』の映像化だし
ダブル主演でエロ度を増しただけかと
なめてかかって観てたんですけど
明智が原作通りの謎解きを
してからの展開が
すごかったです。

自分は原作を知っているから
びっくりしたわけですけど
原作を知らない、
読んだこともないという人は
ふーん、という感じで
済ましちゃうのかもしれませんが。


ちょっと感心したのは
ダブル主演の女優さん2人が
喫茶店で対峙する場面で
2人の演技の(心情の)流れと
BGMで流れているピアノの演奏とが
ぴったりと合っていたこと。

エンディング・テロップによれば
劇中で使われたクラシックは
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第31番
ドビュッシーのベルガマスク変奏曲から「月光」
シューベルトの弦楽四重奏曲「死と少女」
ということでした。

だとすればおそらく
上記のシーンで流れたのは
ベートーヴェンのピアノ・ソナタですかね。

あまりにもぴったりと
ハマっていたので
てっきり
映像に合わせて作曲された曲か
とも思っていたのですが
どうでしょう。

そういうこともあり
このシーンはおススメというか
個人的に感銘を受けたので
これから観るという方には
注目してほしいところです。


映画本編の内容とは別に
ちょっとウケたのは
上映される劇場のロビーに
屋根裏の散歩者ごっこができる
ディスプレイと衣装が
置いてあったこと。

『屋根裏の散歩者』ロビー展示(その1)

上の写真の右側から
入れるようになっており

『屋根裏の散歩者』ロビー展示(その2)

左端の写真には
「衣装をお貸ししますので
 レッツ・トライ!」
と書かれています。

で、下が「お貸しする」衣装ですね。

『屋根裏の散歩者』ロビー展示(その3)

これ、実際に撮ってもらった人
いるんでしょうか。( ̄▽ ̄)


パンフは作られておらず
しょうがないので
フライヤーを取ってきました。

『屋根裏の散歩者』(2016年版)フライヤー

ただ、上映後に
劇場の案内の人が
メイキングを6Fで売っている
とアナウンスしており
すわ! と思って購入。

『メイキング・オブ・屋根裏の散歩者』
(キングレコード KIBF-1430、2016.7.27)

あとでよく考えたら
Amazon で買えば
少しは安かったかも……。

(実際、買ってきてから見てみたら
 1000円ほど安かったです)

でも、今回は
終盤で意外な展開を見せようという
心意気(?)を買って購入した
ということで。

ダブル主演女優の
エロ・シーンの撮影風景を
少しでも早く観てみたかった
というわけでは
決して、決してありません。σ(^_^;)


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