先日、山内重保が演出した
『ハピネスチャージプリキュア!』
第32話の話題から
『映画 も~っと! おジャ魔女どれみ
カエル石のひみつ』に談が及び
同映画が山内演出の典型だと
書きましたけれど
もうひとつ印象的なのが
今回紹介する
『おジャ魔女どれみ♯(しゃーぷっ)』
第42話「魔法をつかわない魔女」です。
『おジャ魔女どれみ♯』は
本放送当時、リアルタイムでは観ておらず
次の『も~っと!』でハマってから
遡ってDVDを購入して
全編を通して観た作品です。
シリーズ・コンセプトは子育てで
本シリーズで初めて
魔女界の女王候補
ハナちゃんが登場し
どれみたちにその育児が委せられます。
毎月一回、魔女界で定期検診があり
魔女界の小児科医であるマジョハートが
ちゃんと子育てが行われているかどうか
チェックするという設定で
第42話もハナちゃんが
つかまり立ちせずに歩けるかどうかを
確認する場面から始まります。
その帰り道、どれみたちは
自動車を修理している魔女に出会う。
魔女なのに魔法を使わず
自分の手で直していたその魔女
マジョランは
どれみとハナちゃんを拉致して
女王様に直訴しようと王宮に向かいます。
幼い頃のマジョランは
人間界で、マジョハートに
育てられたのですが
疫病が流行った時に
人間を助けたことをきっかけにして
マジョハートは人間嫌いとなり
魔女界に戻ったという経緯がありました。
それ以降
なぜ人間を嫌い、魔女界に戻ったのかを
知らされないままにきたマジョランは
人間界との交流を再会するよう訴えるために
女王様の許へと向かったのでしたが……
マジョハートの過去が明らかとなり
マジョランとの交流が描かれるあたりが
第42話の見どころとなります。
脚本は、先日放送された
『烈車戦隊トッキュウジャー』第26駅で
銭湯ネタのエピソードを書いた
大和屋暁。
大和屋の書いた話は
ギャグものが多いという印象ですが
『♯』の第42話は
シリアス系の秀作です。
作画監督は生田目康裕。
最近のプリキュアだと
エンディング・テロップでは
「なまためやすひろ」と
平仮名で表記されますが
この頃はまだ漢字表記でした。
そして演出が
上でもふれている通り
山内重保。
衛兵を振り切って
王宮の花園へ入るどれみの描写や
カット割りに
山内演出らしさを感じさせますが
それは山内演出だと
知っているからでしょうね。
『カエル石のひみつ』ほど
極端に分かりにくい
という感じがしないのは
脚本の功績でしょう。
だからといって
小さいお友だちたちに
分かり易い話かといえば
少々疑問ではありますが(苦笑)
第42話が収録されているDVDはこちら。

(キングレコード KIBA-544、2001.9.5)
DVDジャケットの右側に
全身で描かれているのがマジョラン。
左側は上から
マジョハート、子ども時代のマジョラン、
どれみ、ハナちゃんです。
子ども時代のマジョランの描写は
東映アニメーションらしい
実に可愛らしいものになっています。
本DVDには第45話
「おジャ魔女時代劇
少女よ大志をいだけ!」
も収録されています。
これは傑作エピソードで
久しぶりに観直したのですが
大ウケしてしまいました。
黒船の入港で湧いている幕末を舞台に
町娘四人がおジャ魔女となって
悪い城主の陰謀を阻止する、というお話。
現代の物語に出てくるキャラクターが
いつもとは違う役どころを割り振られていて
昔よくやった、お正月の
スター隠し芸大会で披露される
ショート・ドラマみたいなパロディ編です。
そういえば、最近のプリキャアでは
こういうお遊びエピソードはないですね。

●訂正(翌日4:00ごろ)
人間嫌いになったのが
マジョハートなのかマジョランなのか
分からない部分がありましたので
一ケ所、修正しました。
ご了承ください。
『ハピネスチャージプリキュア!』
第32話の話題から
『映画 も~っと! おジャ魔女どれみ
カエル石のひみつ』に談が及び
同映画が山内演出の典型だと
書きましたけれど
もうひとつ印象的なのが
今回紹介する
『おジャ魔女どれみ♯(しゃーぷっ)』
第42話「魔法をつかわない魔女」です。
『おジャ魔女どれみ♯』は
本放送当時、リアルタイムでは観ておらず
次の『も~っと!』でハマってから
遡ってDVDを購入して
全編を通して観た作品です。
シリーズ・コンセプトは子育てで
本シリーズで初めて
魔女界の女王候補
ハナちゃんが登場し
どれみたちにその育児が委せられます。
毎月一回、魔女界で定期検診があり
魔女界の小児科医であるマジョハートが
ちゃんと子育てが行われているかどうか
チェックするという設定で
第42話もハナちゃんが
つかまり立ちせずに歩けるかどうかを
確認する場面から始まります。
その帰り道、どれみたちは
自動車を修理している魔女に出会う。
魔女なのに魔法を使わず
自分の手で直していたその魔女
マジョランは
どれみとハナちゃんを拉致して
女王様に直訴しようと王宮に向かいます。
幼い頃のマジョランは
人間界で、マジョハートに
育てられたのですが
疫病が流行った時に
人間を助けたことをきっかけにして
マジョハートは人間嫌いとなり
魔女界に戻ったという経緯がありました。
それ以降
なぜ人間を嫌い、魔女界に戻ったのかを
知らされないままにきたマジョランは
人間界との交流を再会するよう訴えるために
女王様の許へと向かったのでしたが……
マジョハートの過去が明らかとなり
マジョランとの交流が描かれるあたりが
第42話の見どころとなります。
脚本は、先日放送された
『烈車戦隊トッキュウジャー』第26駅で
銭湯ネタのエピソードを書いた
大和屋暁。
大和屋の書いた話は
ギャグものが多いという印象ですが
『♯』の第42話は
シリアス系の秀作です。
作画監督は生田目康裕。
最近のプリキュアだと
エンディング・テロップでは
「なまためやすひろ」と
平仮名で表記されますが
この頃はまだ漢字表記でした。
そして演出が
上でもふれている通り
山内重保。
衛兵を振り切って
王宮の花園へ入るどれみの描写や
カット割りに
山内演出らしさを感じさせますが
それは山内演出だと
知っているからでしょうね。
『カエル石のひみつ』ほど
極端に分かりにくい
という感じがしないのは
脚本の功績でしょう。
だからといって
小さいお友だちたちに
分かり易い話かといえば
少々疑問ではありますが(苦笑)
第42話が収録されているDVDはこちら。

(キングレコード KIBA-544、2001.9.5)
DVDジャケットの右側に
全身で描かれているのがマジョラン。
左側は上から
マジョハート、子ども時代のマジョラン、
どれみ、ハナちゃんです。
子ども時代のマジョランの描写は
東映アニメーションらしい
実に可愛らしいものになっています。
本DVDには第45話
「おジャ魔女時代劇
少女よ大志をいだけ!」
も収録されています。
これは傑作エピソードで
久しぶりに観直したのですが
大ウケしてしまいました。
黒船の入港で湧いている幕末を舞台に
町娘四人がおジャ魔女となって
悪い城主の陰謀を阻止する、というお話。
現代の物語に出てくるキャラクターが
いつもとは違う役どころを割り振られていて
昔よくやった、お正月の
スター隠し芸大会で披露される
ショート・ドラマみたいなパロディ編です。
そういえば、最近のプリキャアでは
こういうお遊びエピソードはないですね。

●訂正(翌日4:00ごろ)
人間嫌いになったのが
マジョハートなのかマジョランなのか
分からない部分がありましたので
一ケ所、修正しました。
ご了承ください。